毎日13万人の人たちが見ているという
『ほぼ日刊イトイ新聞』を主宰する
糸井重里さんが、
児玉先生の動画のことを取り上げてくれた。
自分が、児玉先生の姿に魂を揺さぶられた理由が、
そうか、そうだったのか、
と納得もできた。
これからの、自分自身の取るべき姿勢や関わり方にも
ヒントをもらった。
この、糸井さんの毎日の言葉は、
その日に見なければ
アーカイブとして残らないようなので、
念のためここに書き写しておきます。
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ほぼ日刊イトイ新聞 7月31日
・東京大学先端科学研究センター教授の児玉龍彦さんが、
衆議院厚生労働委員会で、
「放射線の健康への影響」という題で、
「参考人説明」をしたときの記録動画が、
どうして多くの人のこころによく届くのか。
これからのさまざまな問題を考えるときに、
とても重要なヒントがあると思います。
1)ほんとうにこころのこもった発言に感じた。
怒りも口惜しさも誠実さも、
こころから自然に出ているものだということが、
よく伝わってくる。
2)伝えたいことが、具体的な提案になっている。
敵を想定して、それへの攻撃するのではなく、
「どうすればいいのか」を実現するための話である。
敵か味方かを問題にするのでなく、
「どうすればいいのか」が共有できて、
その実現に向うことのほうが重要なのだ。
3)現場を知っている感覚が伝わってきた。
結論の出にくい問題についても語っているのだけれど、
「いまそこにいる人の心を感じ取ってきた」
という臨場感と自信があった。
3つとも、とても大事なことだと思います。
特に多くの人に届くためには、
2)の「どうすればいいか」があるかないかが重要です。
危険や不安について、どれだけ言っても、
何が「悪」かについてどれほど説明しても、
未来への夢をどんなに語っても、この児玉さんのように
「計るしくみを確実につくる」
「民間業者を入れて除染作業を進めるべきだ」
「この法律を変える必要がある」というふうな、
具体的な「どうする」がないと、残念ながら、
「もっと怒りましょう」キャンペーンになっちゃいます。
感情を揺さぶることが目的でなかったことが、
見ている人や、会場の人たちの感情を揺さぶったのです。
見て、知って、ほんとうによかったと思っています。
(文・糸井重里)
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糸井さんの原文が掲載されている『ほぼ日刊イトイ新聞』はこちらへ。
『ほぼ日刊イトイ新聞』を主宰する
糸井重里さんが、
児玉先生の動画のことを取り上げてくれた。
自分が、児玉先生の姿に魂を揺さぶられた理由が、
そうか、そうだったのか、
と納得もできた。
これからの、自分自身の取るべき姿勢や関わり方にも
ヒントをもらった。
この、糸井さんの毎日の言葉は、
その日に見なければ
アーカイブとして残らないようなので、
念のためここに書き写しておきます。
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ほぼ日刊イトイ新聞 7月31日
・東京大学先端科学研究センター教授の児玉龍彦さんが、
衆議院厚生労働委員会で、
「放射線の健康への影響」という題で、
「参考人説明」をしたときの記録動画が、
どうして多くの人のこころによく届くのか。
これからのさまざまな問題を考えるときに、
とても重要なヒントがあると思います。
1)ほんとうにこころのこもった発言に感じた。
怒りも口惜しさも誠実さも、
こころから自然に出ているものだということが、
よく伝わってくる。
2)伝えたいことが、具体的な提案になっている。
敵を想定して、それへの攻撃するのではなく、
「どうすればいいのか」を実現するための話である。
敵か味方かを問題にするのでなく、
「どうすればいいのか」が共有できて、
その実現に向うことのほうが重要なのだ。
3)現場を知っている感覚が伝わってきた。
結論の出にくい問題についても語っているのだけれど、
「いまそこにいる人の心を感じ取ってきた」
という臨場感と自信があった。
3つとも、とても大事なことだと思います。
特に多くの人に届くためには、
2)の「どうすればいいか」があるかないかが重要です。
危険や不安について、どれだけ言っても、
何が「悪」かについてどれほど説明しても、
未来への夢をどんなに語っても、この児玉さんのように
「計るしくみを確実につくる」
「民間業者を入れて除染作業を進めるべきだ」
「この法律を変える必要がある」というふうな、
具体的な「どうする」がないと、残念ながら、
「もっと怒りましょう」キャンペーンになっちゃいます。
感情を揺さぶることが目的でなかったことが、
見ている人や、会場の人たちの感情を揺さぶったのです。
見て、知って、ほんとうによかったと思っています。
(文・糸井重里)
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糸井さんの原文が掲載されている『ほぼ日刊イトイ新聞』はこちらへ。