フランクフルト空港で再び「走る男」になり、なんとか帰国を果たす、の巻

2011年11月25日 | 風の旅人日乗
今回の旅の始まりからずっと、
恐れていたことが、ひとつ。

プロたるべき旅行代理店手配のチケットの、
帰りの便の乗り継ぎ。

パリからフランクフルト、フランクフルトから成田の、
フランクフルトでの乗り継ぎ時間が1時間10分しかない、
ということに、
2週間前に成田に向かう電車の中で初めて気が付いた。

しかも、ご丁寧に、
「航空会社側の事情が理由であっても、
チケットの変更/払い戻しには一切応じない」
旨の冷たい但し書付き。

そして2週間前に恐れていたことは、
2週間後に予想通りに起き、
パリ発フランクフルト行き便に「少々の」遅れ!
ガ、ガーン。

フランクフルト到着ゲートと成田行き便出発ゲートは、
モノレールさえ走ろうかという広いターミナルビルの、
ほとんど端と端。
ガ、ガーン。

フランクフルトに着いたときにはすでに、
成田行きの便の搭乗開始時刻。
ガ、ガーン。

2010年2月のパリ・シャルルドゴールに続き、
フランクフルトでも再び空港内を全力疾走することになった。
イヤなんだよ、こういうことは、本当は。

ゲートを再確認することさえしないまま、疾走開始。

ショッピングモールを行き交う人々の間をすり抜けているときに、
2週間前に目を付けていた、ドイツ製の安くてかっこいいデザインの
ブーツがチラリと視界に入る。
それを買うか買わぬかの判断は帰国の折に、
と先延ばしにしていたのだが
そのブーツとは縁がなかったってことだな。

昨日のパリ30キロウォーキングで疲れた足に
さらに鞭を入れ、スピードを上げる。
途中、税関と、靴まで脱がされる手荷物検査場と、
なぜかもう1回パスポートとチケットを検査されるゲートでの行列で、
強制的にハラハラドキドキの休息を取らされた以外は
全力疾走を続け、
ほとんど最後の客として超大型機A380に滑り込みセーフ。
席に着いてもしばらく呼吸の乱れが収まらなかった。

いつものように税関と手荷物検査場が混んでいたら、
到底間に合わなかった。

客を心身ともにこんなに危険な目に遭わせる乗り継ぎを手配するのは、
プロフェッショナルを誇りたいのなら、
もうやめてね、旅行代理店さん。

明日は空路で関西に日帰り出張。