空の散歩日乗

2013年03月13日 | 風の旅人日乗


孤独な、深夜バージョンの仕事を始める前に、
ついさっきまでの昨日の日乗を記録。

2年前の震災の日ことを思いながら過ごした翌日の
昨日3月12日は
なんだか少ーし、達成感の薄ーい一日だったけど、
ま、こういう日もあります。

関西まで、飛行機に乗って、
評判のラーメンを食べに行った、
と思えば、さ、多少はしゃれにもなるやろか。
かつての戦友のような、懐かしい人たちにも会えたし、な。

ここはポジティブに、美しいニッポンの国土の一部を
2013年3月12日に空から見てみました、という
写真記録を残すことにしよう。
これから先、ニッポン上空の空気まで汚され始めたら、
次世代が見ることができなくなる貴重な光景にもなるかもしれないし。

羽田から飛び立ったANA141便は、空港上空で左旋回してまずは南下開始。
電子機器スイッチオンの許しが出たので、早速パチリ



さっきクルマで通ったばかりのベイブリッジと、翼の下に富士山。
あれれ、今日はなんだかいつもより南へ下がるぞ。
三浦半島の住人へのサービスかな。



三浦海岸が見えてもまだ南下。
三浦半島南端部の、劔埼(手前)と向こう側に城ヶ島。



三浦半島南端を回り込むようにして、やっと西に針路を向けはじめる。



西方向に向かう飛行機の右側の窓から、三浦半島全景を見るのは初めてかも。



7時47分。三浦半島付け根の葉山町では、
こどもたちがぞろぞろと小学校に向かって歩いている時分。



いつもは窓枠の下ギリギリに見える江ノ島が、あんなに遠い。



箱根駅伝の芦ノ湖と富士山。



こうして見ると、
芦ノ湖から、大湧谷、強羅、宮ノ下くらいまでを含む部分は、
外輪山のような箱根の山々に囲まれた噴火口部分だったみたいだな。



この火山の全体像は、活動全盛時は富士山よりも大きかったように見える。



お、沼津と駿河湾。



富士山の右に見えるのは、山中湖、かな?



ハワイからの乗り継ぎらしい外国人のおばさんが
富士山を見たそうにしていたので、ここでしばらく窓をゆずる。



三保の松原の清水と富士山のツーショットで、朝の富士山にお別れ。

和歌山県と大阪府の県境の向こうに、
大阪湾に浮かぶ空港島が見えて、
1時間の朝の空散歩、無事終了。



いつもは到着予定時間より
ほぼ必ずと言っていいくらい遅れるANA141便だけど、
この日は定刻よりも5分早く着陸。パチパチ。
偏西風が弱かったのかな?

午後の帰り便は、
ANAと共同運行のスターフライヤー。



経営に北九州市が加わるこの会社の飛行機に乗ると、
故郷小倉の情報満載の機内誌や、
透視能力がある男・トビーのドキドキビデオドラマか、
コウケンテツさんの料理ビデオが見られるので、
とても楽しみだったんだけど、



機内誌に北九州の記事なし。
コウケンテツさん料理番組は終了してしまっている模様。
しかも、ビデオプログラム、機械の不調で動かず。



ま、ANA便では不味いインスタントのことが多いコーヒーが
スターフライヤーではタリーズのコーヒーが、
しかも美味しいチョコ付きで飲めるので、オッケー♡

堺市上空。



仁徳天皇陵が見える。
チームニシムラプロジェクトの初期の活動に
すごくお力添えを下さったチャーリー高橋さんのお墓があるのは、どのあたりかな。

緑深い紀伊半島の山を越え、
伊勢湾から、



三河湾へ。
遥か遠くにうずくまるように、木曽の御岳山。



おー、蒲郡。
おー、大島。
おー、竹島。
市会議員のゴリー、仕事してるかぁ?
頑張れよー!



おー、先週セーリングした、出光マリンズ三河御津マリーナ沖。



おー、青春時代に小型艇の修行を積んだ浜名湖。



おー、再び三保の松原(見えないけど)と
富士山のツーショット。



田子ノ浦(あたり)と富士山。





飛行機は伊豆半島にさしかかり、



半島を越えて、相模湾上空へ。



ここまでの海は凪ぎていたのに、相模湾は南風が吹いてるぞ。
葉山はきっと砂が飛んでるなあ。
昨日、家の砂掃除やったばっかりなのになぁ。

伊豆大島上空で洲崎に向かって針路を変えながら、



飛行機が一気に降下を始めると、
富士山が急に立体的になってきて



地平線よりも高くなる。



手前、房総半島、向こうに三浦半島、遠くに伊豆半島と富士山。



ニッポン、だなあ。

ついでにちょっと、水墨画風にして見てみる。



ふーん。自分たちが暮らしているのは
こんなにきれいなところなんだな。
次世代のためにも、大切にしなければなりませんね。

アナウンスに従って電子機器のスイッチを切って、
飛行機は無事着陸。

駐機場までの道々、ぼんやり飛行場の景色を見ていたら
いままで気が付かなかったけど、
まるで人目に触れるのを恐れるかのように
ターミナルから遠く離れた駐機場に、
ボーイング787が何機も並んでいる。

ちょっと前まではあんなにもてはやされて、
人気絶頂だったのにねえ。
今は、こんなに冷遇されちゃって。
自分の責任じゃないのにね。

人生、何があるか分からんね。
でもこれで終わりじゃないさ。
復活の日を待ってるぜ。