沖縄 糸満うみんちゅ工房

2013年03月09日 | 風の旅人日乗


写真で見たり、話に聞いていたりしたけど、
サバニの舷側板(ナカングア)を曲げて行く作業を
初めて目の当たりにした。



沖縄独特の鍋、しんめいなーびに水を入れ、
サバニの材料になった飫肥杉の端材をくべて
大量に湧かして沸騰した直後のお湯を掛けながら、



ジワジワと、ジワジワと曲げて行く。
この作業を急ぐと、板が割れる。



前の日に、生まれて初めてサバニに触れ、乗ったばかりの、



東京で生まれ育った18歳のリョウタが、



その作業を食い入るように見ている。
プラスチックでできたヨットには子どものころから乗っているが、
木でできた船に乗ったのは昨日が初めてだし、
木が船に姿を変えていくのを見るのも、
この日が初めてだ。



サバニレース強豪チーム源丸キャプテンの
大城敏も、お湯を掛ける。



半日掛かけて、ジワジワ、ジワジワと



船大工・大城清さんが
彼の頭の中にある図面通りに
宮崎県から運ばれてきた飫肥杉をサバニの形に変えていく。