2017年7月9日 ロリアン パリ オルリー空港

ロリアンでの
ワールドセーリング認定の
厳しい安全講習の3日間は
瞬く間に過ぎ

今日は
ロリアンからパリへの移動日

レースに関係のない荷物は
ここに置いていくので
せっかくのパリの夜も
無粋なセーリングウエアだ

どうせ履くのはビーサンだし
ま
どうでもいいか


昨日の昼を美味しく食べた
レストランの横に立ってた松の木



松ぼっくりが
幹から直接生えていた。

日本の松の木もそうだったかなあ？
違うよなあ

ロリアンからパリの
モンパルナス駅まで
TGVに乗って3時間10分の電車旅

通勤電車以外の
電車の時間が結構好き


ある年の夏

ノルウェーのベルゲンから
オスロまで
一晩中薄く明るい
フィヨルドの渓谷を走り抜けた
夜行寝台列車の旅が
自分の記憶の中で燦然と光る
ベスト鉄道旅だけど

フランスの
ブルターニュ地方を突っ走る
この路線の景色も
悪くないなあと思う

いつだったか
これも夏
ブレストだったか
カンペールだったかの帰り

どこまでも続くひまわり畑の景色に
息を飲んだことがある

フランスでも
ひまわり畑はこういう景色になるのか！


映画が好きで
ある世代に属する人たちは
当然

その景色から
ソフィア・ローレンと
マルチェロ・マストロヤンニの
『ひまわり』を思い出すことになる

高校生のときにこの映画を観たぼくも
いったい
頭の中のどこに仕舞われていたのかと
びっくりするくらい鮮明に
あの映画のポスターの絵柄と
サウンドトラック盤のレコードの
ジャケットの絵柄が
あのテーマ曲のメロディを伴って
おでこの裏辺りに出現した

哀しいシーンのいくつかも
頭の中の映写機が回し始めた


飛行機の旅も好きだけど

飛行機では
リアルに
見逃した映画や
日本で公開されなかった映画を
リアルに観るのに夢中になって
こんなことは起きない


本日のモンパルナス行きの車窓からは
刈り取られて丸められた牧草と
まだ発育途中のトウモロコシ畑が
延々と見えた

トウモロコシ畑といえば
どんな映画があったっけ？

ケビン・コスナーの
『フィールドオブドリームス』くらいかな？


でもそんなことより本日の
電車旅は
隣に座ったよく喋るマドモアゼルが
ひどい風邪ひきで
咳や鼻水ぐしゅぐしゅで
そっちがエッライ気になった

マスクくらいして欲しいな〜
でも
日本と違ってそんな習慣ないみたい

こっちは大事にいきたいレース前なんだよ〜

早くパリに着いて〜


モンパルナス駅から
オルリー空港に直行

空港近くのホテルにチェックインして
即
寝に入る