2018年8月12日 葉山 深川

2018年08月12日 | 風の旅人日乗
考えごとの多い夜が
やっと明ける



今月は3ついただいた原稿仕事に
早く手を付けたいと
もう一週間も思い続けているのだが

それ以外のセーリング関係仕事が
なかなか手を離れず
そちらにまだ取り掛かれないままでいる

原稿書き以外のセーリング仕事は
とても大好きだし楽しいし
そんな仕事をいただける有り難さも
ひしと感じている

ここのところ夜中に起き出して
パソコンに向かっているのは
その原稿のためなのだけれど
手がつかない


空が
薄く明るくなってくる中で
仕事部屋の天井をにらみながら
考えた

文章を書くということは
自分自身の考えと向き合うということだ

書いた人が
自分の考えと正直に向き合ってない文章は
たとえ外見を飾っていても
読む人の心に入っていくことはないし

そんな文章で
高価な雑誌の貴重な紙幅を埋めるようなことは
自分はしたくない

人の心に届く文章を書くために
いつも
自分自身の内部と向き合う生活ができれば
少しはそれに役立つかもしれないが

残念ながら自分が所属する
職業世界では
そんなことをしていては生活が成り立たない

この分野の専門誌に文章を書くだけで
喰っていけるはずがないからだ


セーリング仕事は楽しいものだが
他の仕事と同じように
いわれのないクレームにも
対応しなければならないこともあれば

同業他社との戦いに勝つための
策を講じなければならない場面もある

能力の限界に
密かに挑まねばならない局面もある

そんな日々の中に
自分自身が心の中に保ち続けている
自分自身の無垢な思いと向き合う時間は
あまりない

放っておくと
その思いを忘れてしまう恐れさえある

そう気がつくと
改めて感謝の気持ちが湧いてくる


原稿の依頼があることは
とても有り難いことだと思う

好きな道の専門誌に
自分の考えを書かせていただける
幸運な人間は
そうはいないだろう

そんな幸運に加えて

原稿書きという仕事は
自分の心の中の大切な抽斗を
定期的に引き出して
その中身を確認する
有り難い機会を与えてくれているのだ

よっしゃ〜
気合いを入れて書き始めよう

だけど

もう朝なんだよなあ

本日はこれから
クルマに乗せてもらって深川まで行く

深川で神輿を担ぐのだ

そして今夜は
仲間うちで直会(なおらい)だ
酔い潰れる恐れが大きい

そのまま深川に泊まり

明日は
朝早く東京を出て
シーボニアまで行って

あるチームのサポートボートに乗って
秋のジャパンカップ前哨戦になる
レースを観戦する

明後日も明々後日もだ

そのあとは
お台場の小中学生を
葉山で
ヨットに乗せてあげる約束の週末だ

原稿
一体どうするのだ⁉︎

自分の担当編集者のNさんは
このブログを読むかな?

もし読んだら
やっぱり怒るかな?
心臓止まるかな?

Nさん
どうか安心してください


現時点では
全力を尽くします
としか言えませんけれども


まだ葉山だけど
もうすでに着替えて
半だこはいて
ダボシャツも着た

今週の月曜日に勝どきで履いた
白足袋はピカピカに洗って手に持った

あとは迎えに来てくれる
クルマを待つばかり

去年は大西洋と地中海で参加できなかった分
今年は2年分担ぐぞ

祭りだ わっしょい



このブログ書く時間あるのなら
原稿に向かうべきだったと
いま反省する