朝イチで
葉山新港のヨットに歩いて行って
用事を済ませたほかは
ほぼ一日中
浦賀の
ヴェラシスマリーナ(定休日) にいた一日
連休前唯一の船検受検日
型式承認がらみで
最初は苦労した舷灯
最初は発見に手間取った
船体識別番号
掛け持ち検査の待ち時間に
NHKラジオのアーカイブで
故・葉室麟さんが
鶴瓶の『家族に乾杯』が好きだとかいう
話をしているのを聞いていて
唐突に
学生時代
初めての外国の街として
練習船で訪れたシドニーのことを
思い出した
シドニーには
ロンドンと同じように
ハイドパークという公園がある
練習船の上陸日の朝
地下鉄の駅を降りて
その公園に向かって
横断歩道を渡るために
信号が変わるのを待っていた
横断歩道のどちら側も
通勤通学の人たちでいっぱいだ
歩行者用信号が青(英語では緑)に変わると
通勤の人たちが一斉に渡り始めた
わっ
シドニーの人たちも
信号が青(英語では緑)になると
日本と同じように
一斉に渡りはじめるんだ!
二つの国は
赤道を挟んで
地球の反対側にあるのに
シドニーの人たちも
日本の人たちと同じ顔つきで
一斉に渡るんだ!
このことに
心底驚いた
このことに
衝撃的に感動した
ぼくは今でも
向こうから自分に向かって
ハイドパーク側から横断歩道を渡ってくる
何人かの人の顔とその表情を
鮮明な映像として思い出すことができる
その人たちの向こうに見えた
ハイドパークの木々の緑と
それらから漏れる朝の木漏れ日を
映画のシーンのように
思い出すことができる
さあて
明日の午前中は
完遂できなかった船検取得作業
午後は
コロナが暴れる東京に行き
公立の小中学生の子どもたちに
セーリング指導
こういうときに
県をまたいでの移動をしていいのか?
と悩みつつ
限られた時間とタイミングの中でしか
セーリングできない子どもたちのことも思う
たくさんの人たちが
いろんな現場で
難しい判断を下しつつ
この数ヶ月の日々を送っているのだろうな