相模湾をセーリングするヨットの上で
右手の小指をハチに刺された
左肘がモゾモゾするので
何気なく右手で触って見てみたら
小指に小さなハチがとまっていて
ハチだあ と思って見ていたら
チクーと刺して飛んでいった
本日は外国人の生徒さん3人の
セーリングレッスンで
ちょうどレクチャー中だったので
何気ないフリをしたけれど
スゲ〜痛かった
ワクチン接種より痛かった
針が刺さっているのが見えたので
何気ないフリをして抜いて
何気ないフリをして海に捨てた
痛みは続いたが
そのままレクチャーを続けた
本日は
弱い西風と弱い南風の中
佐島から長者ヶ崎まで行き
長者ヶ崎から城ヶ島まで行き
城ヶ島から佐島まで戻った
すごーくいいセーリング日和だった
外国人の3人のレッスン生たちも
お腹いっぱいセーリングできて
大満足の様子で盛り上がっていた
ハチはヒトを刺して
針が体から離れると
そのあと命を落とすのだという
あのハチは海上を飛んでいる間に
力尽きてしまっただろうか
あのハチには
帰りたい場所があったのだろうか
もう一度会いたい仲間がいたのだろうか
なぜ向かい風の中を
花など咲いていないのに
わざわざ我々のヨットまで飛んできたのだろうか
私の左肘に止まりさえしなければ
まだまだ君は生きながらえていたのではないか?
してみると
悪いのは私だろうか?
刺されてもう8時間が過ぎた
君の命がもう終わっていたとしても
ぼくの体には
君が確かにこの世に生きていたという証拠が
まだキッチリと残っているよ
あなたが噛んだ小指が痛い