関東はまだ梅雨明け宣言はされていないのだが、「嫌われた五輪」開催までカウンドダウンが始まっているが、それに呼応するかのように都内の感染者数がカウントアップしている。
毎回のように、「コロナ関連」と「五輪関連」の話が尽きないのだが、コロナ対策の切り札らしい肝心のワクチンに関しては、ついに地金がでたような河野太郎ワクチン担当大臣のこの発言。
ワクチンが入ってこないと分かった時点でそう言うべきだったという指摘に
— EMIL (@emil418) July 14, 2021
河野太郎ワクチン担当大臣
「単なる言いがかり」
(2021.7.14衆院内閣委/今井雅人議員) pic.twitter.com/0MWEix9sPf
その「救いの神」になるはずのワクチン接種後の異変については、この1週間ほどで様々なネットメディアで取り上げられていた。
「ワクチン陰謀論者」たちのサイトはネット上でもしばしば見かけるし、それなりの名の通った識者のブログもある。
オジサンは決して「反ワクチン派」ではないが、半世紀以上もワクチン接種経験はなく、もちろんインフルエンザワクチンも打ったことはなく、それでもインフルエンザには罹ったことはない。
しかも、1年半以上もコロナ禍のなかで過ごして感染していないので、当分はワクチンの接種はしないつもりである。
「反ワクチン」メディアとは言い切れない複数のメディアでこの1週間ほどで、「副反応」に関する記事や、死亡後の政府側の対応などの記事が続いていた。
「《ワクチン接種翌日に急死》「主人は泡をふいて搬送先で息絶えた」遺族が訴える厚労省“副反応調査”の問題点」
「ワクチンが危険だと言いたいわけではありません。ただ、私たちの父がワクチンを打った翌日に息を引き取ったこと、そしてその後の警察や行政の対応に翻弄されたのも事実なんです……」 そう語るのは、6月10日に急性の「虚血性心疾患の冠状動脈硬化症」で亡くなった川崎市在住の岡部哲郎さん(仮名、71)の三男だ。哲郎さんは亡くなる前日の6月9日、川崎市の大規模接種会場で1回目のモデルナ製ワクチンの接種を受けていた。 ■「ワクチンの接種と父の死に関連があるのでは?」という疑念 「ワクチンの接種と父の死に関連があるのではないか?」と遺族は不安に思い、警察もまた哲郎さんの死因について外部の医療機関に委託して、検査を行った。その結果、哲郎さんの死とワクチン接種との間には「関連がない」と結論付けられたが、遺族にはその検査の詳細については知らされなかった。 また、遺族側は「哲郎さんの死因を調べた検査結果」が厚労省の「ワクチンの副作用について検証する」部会で活用されるよう望んだが、担当した医師は当初「報告するケースに当たらない」として、遺族側の要求を拒んだという。哲郎さんの三男は、文春オンラインの取材にこう訴えた。 「多くの人の命を救うワクチンは大事なものだからこそ、ワクチンを打った後に人が亡くなるケースが生じた場合には、それがワクチンの接種と関連があったのかどうか遺族が十分に納得できるまで検査することが必要だと思うんです。そうでないと私たち遺族は何時まで経っても『父はワクチンを打ったから死んだのではないか』という疑念を拭い去ることができません。そういった観点からも、国はもう少し手厚い体制を整えるべきではないでしょうか。残された家族が抱える大きな負担についてもぜひ広く知ってもらいたいです」 ■『接種した部分の腕が痛いなあ』とずっと言ってた 川崎市内のアパートで暮らす哲郎さんの妻が、哲郎さんが亡くなった当時の状況を語ってくれた。 「6月9日の14時ころ、川崎市が設置している大規模接種会場のNEC玉川ルネッサンスシティホールに夫婦2人で接種に行きました。横に並んでそれぞれワクチンを打ってもらって接種はすぐに終わり、15分様子をみましたが問題はなくそのまま帰ることになりました。主人は『接種した部分の腕が痛いなあ』とずっと言っていましたが、私も痛かったのでそれほど気にはしていませんでした」 哲郎さんはもともと血圧が高く持病もあり病院にかかっていたが、かかりつけ医からは5月20日に「ワクチンを打つのは問題ない」という診断を受けていたという。しかし、一夜明けても哲郎さんは腕の痛みを訴え続けた。 ・・・中略・・・ ■「一方的に100%と言われても…」 死因を詳しく調べるために、哲郎さんの遺体は11日の未明に神奈川県警が委託する県内の医療機関に移送された。哲郎さんの三男が続ける。 「その日のうちに『死因は心臓によるものです。詳しく検査するため、3~4日後に連絡します』と警察から伝えられました。遺体は葬儀屋さんからすぐに病院に送り返され、医療機関はCTや血液の検査をしたようです。解剖などはありませんでした」 最終的に、検査に当たった医師から死因について電話で説明を受けたのは2週間後の6月25日だった。 「先生から死因は『虚血性心疾患の冠状動脈硬化症』と説明された上で『ワクチンと岡部さんの死亡には100%因果関係がない』と聞かされました。詳しい検査結果も見せてもらえず、ただ一方的に100%と言われても……。もっとできる検査があるのではないかと納得がいかなかったし、せめて直接先生と会って、お話を伺いたいとお願いしました」(哲郎さんの三男) さらに今度は神奈川県警高津署から連絡があり、哲郎さんの遺族は「岡部さんの死亡事例は厚生労働省に報告されない」という説明を受けたのだという。 ■新型コロナワクチン接種後に死亡した事例は累計556件 新型コロナのワクチン接種は予防接種法上の公的接種にあたるため、法律に基づき、接種後の副反応が疑われるケースは医療機関から報告され、外部の専門家でつくる厚労省の部会で安全性を検討することになっている。高津署が言う「厚労省への報告」とは、この部会への報告のことを指している。 大手紙社会部でワクチンについて取材する記者が解説する。 「部会では、安全性を検討することになる『接種後の副反応の疑い』について、『接種による副反応』と『接種と因果関係のない偶発的な事象』のどちらかすぐに判断できないものと定めています。全国から報告される『副反応の疑い』があるケースについては、詳細に調査が行われており、7月7日に開かれた厚労省の部会では、新型コロナワクチン接種後に死亡した事例が累計556件あったと報告されました。 このうち大部分はファイザー社製のワクチンを接種した後に死亡したケースで、5月22日に接種が始まったモデルナ社製のワクチンを打ったあとに死亡したケースは2件のみでした。556件のうち、死亡と接種の因果関係が『認められない』とされたのが7件、現在『評価中』だったのが101件、情報不足などで『評価できない』としたのが451件でした(重複を含む)。また、この報告の中でファイザー社製ワクチンの2回目接種を行った7日後に死亡した80歳の女性について『(死亡が)接種との因果関係が否定できない』と踏み込んだ認定をされたことも注目を集めました」 ■厚生労働省への報告対象にすら入らなかった。 接種の副反応を調べるために「国は接種後に亡くなったケースについてはできるだけ厚労省に報告をあげるよう各医療機関に働きかけている」(同前)という。しかし、哲郎さんの死は「接種後の副反応が疑われる」ケースにすら該当しないと判断されたのだ。 哲郎さんの三男が続ける。 「警察は『報告をあげる基準に達していない』というのですが、肝心の基準が何なのかは教えてもらえませんでした。疑問に感じて調べてみると父と同じ『動脈硬化症』で亡くなった方について厚生労働省に報告され、因果関係が『評価できない』という結果になったケースもありました。接種後に自殺で亡くなった方さえ『接種後の死亡』ということでワクチンの副反応を調べる調査に含まれていたんです。それなのに父のケースが報告されないだなんて、とても納得できませんでした」 7月8日には、高津署で遺族と警察、哲郎さんの遺体を検案した医師とで「話し合い」の場がもたれた。そこで医師は「ワクチンによるアナフィラキシー反応(臓器などにアレルギー反応が出る症状)は確認できておらず、厚労省に報告をあげる必要はない」と再び説明したという。遺族側が「アナフィラキシーではなくても報告されているケースもある」などと説得すると、医師は当初は「医者によって判断は違う」と答えていたが、最後には「遺族がそこまで言うなら」と厚労省に報告することに決まったという。 「ワクチンの副反応を調べているはずなのに、遺族がお願いしないと報告さえされないのはなぜかと思いました。厚生労働省に報告されたことで、父の死がせめてワクチンの副反応を調べるための何らかの助けになることを望んでいます」(哲郎さんの三男) ■1カ月が経った今も遺体を火葬できていない 哲郎さんの家族は、死亡から約1カ月が経過した現在もまだ哲郎さんの遺体を火葬できずにいるという。 「父の死因について、やっぱりまだ納得できない部分がありまして……。死因について詳しく知りたいと思い、警察側が行った(遺体の)検査記録の詳細をもらおうとしたのですが、警察は『先生に聞いてくれ』、医者は『警察に聞いてくれ』とたらい回しにされてしまいました。いま私たちの手元にあるのは、“虚血性心疾患による冠状動脈硬化症"と簡単に死因が書かれた1枚の紙切れだけです。これでは父の体に本当は何があったのかわからない。どのような検査をしてどのような結果だったのか。このまま、警察から記録の詳細がもらえないままだったら、どこか別のところで改めて遺体を調べてもらうしかないのではないか。そう思って父の遺体を未だに火葬できずにいます」 ■検証してもらってこそ、父の死も誰かの役に立てる 「ワクチンで救われる命がたくさんあるのも分かります。一方でワクチンに不安を持っている人もいるし、少ない症例かもしれないけれど副反応が強く出る人もいます。だからこそ、国にはしっかりとデータを集めて検証してもらいたいんです。因果関係があったにせよなかったにせよ、検証してもらってこそ、父の死も誰かの役に立てるのではないかと思うんです……」 哲郎さんの三男は最後にこう語ると、静かにため息をついた。 |
オジサンと同年齢の男性で、似たような基礎疾患もあり、さらに近くの自治体に住んでおり、接種会場には今日オバサンが2回目の接種を受けに行ったということから、決して他人事ではないと思った次第。
滋賀県では、「冷や汗出る・ふらつく…接種受けた高齢者4人が死亡、因果関係は不明」という死亡記事が出ており、昨日には、「ワクチン接種2日後に脳出血、80代男性死亡…因果関係は不明」と、またもや死亡とワクチン接種には因果関係がないとされたり、不明というあいまいなままになっている。
また死亡には至らなくても接種後の副反応には、「副反応『モデルナアーム』……接種3週間後の女性“かゆみ"なお 実態と対処法は?」という記事では女性に顕著な反応らしい。
ワクチン接種を専門家は積極的に進めるが、その大きな根拠が、「接種後のリスクよりベネフィットのほうが大きい」からだという。
しかし一人の人間として考えれば「ベネフィット>リスク」という考え方自体が行政側の「集団免疫獲得」のための方便に聞こえてしまう。
なぜなら、ワクチン接種で死亡しても、死なずに感染しなかった人のほうが数段多いのだから、仕方がないと言っているように聞こえ、「運が悪かった」では済まされない話である。
厚労省の「新型コロナワクチンの副反応疑い報告について」というHPでは、こんな注意書きがある。
【ご注意ください】 ・国内外で、注意深く調査が行われていますが、ワクチン接種が原因で、何らかの病気による死亡者が増えるという知見は得られていません。 ・海外の調査によれば、接種を受けた方に、流産は増えていません。 ・接種後の死亡と、接種を原因とする死亡は全く意味が異なります。接種後の死亡にはワクチンとは無関係に発生するものを含むにもかかわらず、誤って、接種を原因とする死亡として、SNSやビラなどに記載されている例があります。 ・厚生労働省では、医師から副反応を疑って報告された事例を、透明性をもって全て公開しています。詳しくはこのページをご覧ください。 |
「接種後の死亡と、接種を原因とする死亡は全く意味が異なります。接種後の死亡にはワクチンとは無関係に発生するものを含むにもかかわらず、誤って、接種を原因とする死亡として、SNSやビラなどに記載されている例があります。」
この文の中で、「接種後の死亡には・・・誤って、接種を原因とする死亡として、SNSやビラなどに記載されている」とあるが、「誤って」という表現は「故意に」という悪意に満ちた事例を念頭にあるのではないか。
確かにワクチン接種後、1週間ほど経って80代以上の高齢者が死亡すれば、因果関係はかなり薄いのだが、当日とか翌日に死亡ならば、「ワクチンさえ打たなければ・・・」という遺族の無念さも当然であろう。
僅か1年余りで開発された「m-RNA」型ワクチンは、正式には治験の第三相段階と言われている。
本来ならば、治験時の死亡にはそれなりの補償金が支払われるのだが、今回のファイザーやモデルナ製ワクチンは厚生省が「特例承認」してしまったので治験ではないとされてしまった。
これからもワクチン接種後の死亡者がでるかもしれないが、厚労省の隠蔽体質が発揮さされば、国民の目には届かない。
ワクチン接種が「ロシアンルーレット」になってはならない、とオジサンは思う。
映画『ロシアン・ルーレット』予告編