新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

まだ「3本の矢」と「一丁目一番地」に拘泥する安倍晋三

2020年05月29日 12時27分21秒 | 安倍晋三

安倍晋三が緊急事態宣言の延長を5月末までとしたにもかかわらず、経産省出身の側近連中からそそのかされ、専門家会議前に解除をしたのだが、解除の基準を満たさない県も含まれていた。
 
もっとも基準値なるものに明確な根拠などあるわけがなく、自粛疲れでストレスが高じていた国民が「ツイッターデモ」を行い内閣支持率の急降下に恐れをなしたからだとの見方には納得してしまう。
 
テレビのニュースで、日本でも韓国でも新型コロナウイルス感染症の第2波が懸念されると報じられていたが、感染症の専門家によれば、秋から冬にかけて「第2波」が来ると言っていたことを思い出した。
 
どうやら北九州市や北海道や東京(小金井市)などに見られる集団感染は、いったん収まりかかったかに見えた感染が、人の移動を解禁したことによってぶり返したに過ぎないのではないだろうか。
 
新型コロナウィルスによる感染は、「風邪のぶり返し」という言葉があるくらいなので、大騒ぎする必要はない。
 
従来通りの感染拡大防止行動を各自がキチンと取れば済む話である。
 
困ったことに、格好をつけて「1か月半という短期間でほぼ終息させた」などと言い切ってしまう安倍晋三のおかげで、本気で安心しきってしまう若者たちが増えてしまうことのほうが心配である。
 
都合の悪い情報は隠し(隠蔽)、隠しきれない名簿はシュレッダーに入れ(廃棄)てしまうのがお得意な安倍政権なのだが、共通していることは、明るみに出ると政権や安倍晋三自身が危うくなるということであった。
 
そんな悪臭ではなく悪習が身についてしまったのか、政府の正式な会議の議事録を、隠蔽も廃棄もする前に、そもそも作成していないという事実がまたもや問題になっている。
 
コロナ専門家会議、議事録『作成せず』

    
 
議事録を正確に残せば、安倍晋三が専門家会議の結論を無視するかのような言動をとっていたことがバレでしまうからなのかどうかは知らないが、仮に作成していたとしても、「海苔弁」状態で公開されることは想像するに難くない。
 
しかし、国会の場ではいくらいい加減な答弁を繰り返したところで、議事録は公開されてしまうことから、そのような機会をなくしてしまおうという姑息なことをやろうとしている。
 
与党、国会延長せず失態逃げ切り 野党批判回避狙う 2次補正成立急ぐ
    
感染拡大の直後は長期延長論も取り沙汰されたが延長なしとなれば、この政権の姿勢が透けて見えてしまう。
 
秋から冬にかけての第2波への対応や、それに対する検証などを与野党で行っていかなければならない時にも拘わらず閉会とは開いた口が塞がらないが、おそらくは国会を開くと支持率が下がり、閉めると支持率が上がる安倍晋三の成功体験らしい。
 
しかし安倍晋三を取り巻く情勢は日増しに悪くなっているようである。
 
自民が9月入学で造反 党内に漂う“裸の王様”安倍離れの空気」という記事では自民党関係者にこんなことを語らせていた。

「内閣支持率とともに党の支持率も下落し、議員はショックを受けています。衆院の任期満了まであと1年半。議員心理として焦りが募る。ただでさえ不評のアベノマスクや辞職した黒川前検事長の問題で、地元から突き上げられている。これ以上、世間の不評を買ったら次の選挙が戦えません。表立って『反安倍』とは言いづらいものの、『安倍離れ』は確実に進んでいます。完全に潮目が変わりました
 
久々に、「中村敦夫 怒りん坊の閻魔堂会議」から怒りの声を紹介しておく。
 

<最後はロン!点棒の代わりに「内閣総辞職」をもらおうか>
 2020/05/29 日刊ゲンダイ
・・・前略・・・
 とにかく、安倍政権になってから、悪質な政治家や役人の絡む不祥事が多い。国会で追及されると、詭弁、強弁、はぐらかしで逃げる。
 仏教には十悪の指定があってな、そのうちの4つは、言葉の使い方についての戒めじゃ。妄語、綺語、悪口、両舌とあるが、嘘などは論外の悪徳じゃ。「置き配泥棒」の顔が、首相とダブってしまうのは、年がら年中嘘をつく映像に慣れきってしまったからかも知れん。
 安倍内閣では、首相の一派であれば、告発されても起訴されないという事態が続いてきた。これは司法の崩壊であり、善悪の基準は法でなく、首相の腹次第だ。三流の独裁国家の誕生と言える。こんなことを可能にした裏には、仕掛けがあった。
 内閣が人事権を握り、官僚のやる気を削ぎ、内閣関係者の利権を拡張した。この暴走の延長線で、三権分立が建前だった検察、法務にも手を突っ込んだ。切り札は、東京高検検事長(最近、麻雀賭博で辞任)の黒川弘務だ。名前の通り真っ黒け。何でもOKの御用達官僚。安倍内閣で6年間、法務省官房長と事務次官を務め、安倍本人や側近大臣、忖度官僚、お友達企業家たちの犯罪をもみ消してきた。
 こんな便利な実力検事に、定年で去られては安倍の身が危ない。自分の任期中はそばに置こうと、検察の定年制を法的に改定し、黒川を検事総長にしようと企んだ。だが、これは「置き配泥棒」程度の知恵では済まなかった。
「ロン!」
 安倍の最後の振り込みは「役満」だった。点棒の代わりに、「内閣総辞職」をもらおうか。

そういえば緊急事態宣言解除の記者会見で安倍晋三はこんなことを言っていたのを思い出した。
 
「コロナの時代の新たな日常、その的に向かって、これまでになく強力な3本の矢を放ち、日本経済を立て直してまいります。経済再生こそがこれからも安倍政権の一丁目一番地であります。」
 
一体何本の矢を放つつもりなのか、あまりにも陳腐化しており、信じるものは皆無であろう。
 
そして安倍晋三にはいったいいくつの「一丁目一番地」があるのか、拉致被害者を全員救出することは、安倍晋三の一丁目一番地だったのではなかったのか。
 
人間は追いつめられると古き良き時代の思い出に浸るらしい。
 
もはや安倍晋三は単なる認知症の「裸の王様」になってしまったのではないだろうか、とオジサンは思う。
     
    

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