新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

敵失を待っていても政権が転がり込むことはない

2019年11月18日 12時01分50秒 | 政治

疑惑の「桜の前夜祭パーテイー」について、先週金曜日の昼と夜の計2回、記者団に説明する異例の対応を見せた安倍晋三。

野党が公職選挙法や政治資金規正法に抵触する疑いを指摘しており、今後の火種になりかねないと判断し、官邸幹部は夕食会の会場になったホテルにパーティー費用やメニューなどを問い合わせ、弁護士にも相談したという。

その結果、安倍晋三はこうした事前準備を踏まえ、万全の態勢で「即席記者会見」に臨んだということなのか。

自民党幹部は「しっかり説明した。低俗な話はもう終わりだ」と語り、幕引きを急ぐ姿勢を示し、与党は、野党側が求めている衆参両院での予算委員会集中審議の開催に応じない構えだという。

これを念頭に、安倍晋三は記者団に「国会でお決めになれば、政府として説明を果たすのは当然」とあたかも潔さを演出していたが、その裏には「国会は決めない」と明言する自民党幹部がいたというから、もはや今週は与野党間で若干の綱引きがあっても、少なくとも安倍晋三が出席しなければならない予算委員会は開催されない可能性が高い。

そんな空気を読んでマスメディアからは「桜を見る会」というキーワードが消えて、お得意の、別にこんな時期に逮捕しなくてもよいのにと言われていた芸能人の合成麻薬所持といった格好のエサに飛びついて、ワイドショーは占拠されてしまう。

これが今の日本の現状なのかもしれない。


【「桜を見る会」疑惑の最中に芸能人の逮捕報道にスピン報道の指摘とか(ぽぽんぷぐにゃんSTREAM)- 2019.11.17】

恒例の意図的な週末世論調査は、政権の危機を救おうと、日テレ/讀賣新聞が行った。

安倍内閣の支持率…49% 6pt下落|日テレNEWS24


これだけ公金の私物化が明確になったにもかかわらず、「49%に下落」とはかなり甘い数字であり、こんな内閣でも半数近くが安倍内閣を支持しているとの印象操作になってしまう。

ましてや、質問そのものが、「桜を見る会」でのダメージコントロールをしているような内容である。


◆『桜を見る会』を政府が来年度中止すると決めたこと
 ・「適切だった」が51%
 ・「適切ではなかった」が35%
あたかも安倍晋三の「私が判断しました」ということを強調させたいかのような聞き方である。

これによって、もう「済んだこと」という世論誘導につながる。  

ただし、個別の他の質問では安倍晋三の責任を正確に問うている結果となっていた。
  
◆1か月半の間に2人の閣僚が相次いで辞任したこと
 ・「安倍総理の責任は大きい」:52%
 ・「そうは思わない」:42%

しかし本来ならばもっと踏み込んで「責任が大きい安倍総理の責任の取り方は?」と聞くべきであろう。 

少なくとも、安倍晋三の「経済政策は」明らかに失敗しているということをこの回答は示していた。
  
◆アベノミクスで日本経済が良くなったか
 ・「実感している」:22%
 ・「実感していない」:71%

さすがに、日テレ/讀賣グループでも「アベノミクス」はうまくいっているとは改竄できなかったようである。

政党別支持率には与野党の攻防振りが若干、現れているようである。

それでもまともな「野党」の支持率の合計が15%にも満たない現状では政権交代はまだまだ先の話になる。

自民党内の安倍晋三の敵に期待する向きもあろうが、それは可能性は低い。

やはり、38%の「無党派」の有権者たちをいかに投票所に向かわせるような政策を提示できるかという「王道」を突き進むことが最大の課題であろう、とオジサンは思う。

【追伸】

共産党の田村智子議員による「爆弾質問」に急遽安倍晋三はこんな対策をしたようである。

【首相の一日】 11月11日(月)」の午後の動きをチェックしてみる。

「6時59分、東京・銀座の日本料理店『東京吉兆』。経団連の今井敬、御手洗冨士夫両名誉会長ら財界人と会食。」

安倍晋三の側近の補佐官である今井尚哉の叔父である経団連の今井敬名誉会長は「ホテルニューオオタニ」の取締役の一人。

うがった見方をすれば、この料理店で安倍晋三の窮地を救うべく密談が行われ、その結果15日には自信をもってぶら下がりに応じたということであろう。

   
   

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