約30日遅れの梅雨明け宣言となってから、7月の最後の2日間は一気に真夏に突入した。
涼日が続きプール利用者も激減した7月は、「まるで安倍晋三の外交のようだ」という人がいた。
その心は「成果(盛夏)がない」ということらしい。
安倍晋三の外交は今後「もがけばもがくほど」成果から遠く離れてしまうようである。
8月に入り連日の真夏日となり、その時期に臨時国会が開会されるが、山本太郎の狙い通りの「成果」が現れ始めている。
同時に、こんな「成果」にイチャモンを付ける輩は必ず存在する。
【れいわ議員の介護サービス、参院が負担「国会議員になった瞬間優遇されるのはおかしい」維新・松井代表囲み会見 2019/07/31】
予想通り、まともな感覚の持ち主たちからは袋叩き状態になっている。
あのさ、舩後・木村両議員に、税金を使うなって屁理屈言ってる自民や維新の人たちさ、あなた方が国会で座ってるイスだけど、あれ、自腹で買って自宅から持ってきた私物かい?悪いけど、舩後・木村両議員のイスは私物だよ。2人に自腹要求するなら、あんたらが居眠りに使ってる議場のイス代、払いなよ。
— きむらとも (@kimuratomo) July 31, 2019
自民党議員にはなんでこんな冷血な人間が多いんだろう。維新の松井代表も同じこと言うとるし。こんな輩が出てくるとは山本太郎もさすがに予想していなかったと思うけど、自民党や維新がこんなにエゲツない政党だと可視化したことは副産物でしたね。 https://t.co/XGOT1qvWqq
— 俵 才記 (@nogutiya) July 31, 2019
何言ってんだ。舩後さんも木村さんも、他の国会議員と同じく収入に見合った所得税を納める。所得の再分配はそれで平等。健常者の議員は報酬や文通費、政党交付金を丸々得られるのに、なんで障害者の議員は国が支出すべき介護費用をマイナスさせられるのか。好きで障害を抱えたわけじゃないんだぞ? https://t.co/6Qq00jEwUF
— 想田和弘 (@KazuhiroSoda) July 31, 2019
障がい者という当事者も手伝ってこんな声が聞こえてくる。
【障害者に国会議員が務まるか?乙武さんとコラボ一言】
さて、先日、「消費税0%も、奨学金チャラも、すべて可能な政策しか言っていない」というつぶやきの最後でこんな自民党議員を紹介した。
「安藤裕氏は税理士である。サラリーマンとして働きながら税理士資格を取って税理士事務所を開いた後に、一転して政治家となっている。平成24年(2012年)に衆議院議員に初当選し、その後平成26年(2014年)、そして前回の平成29年(2017年)にも当選し、現在3回当選の『若手』議員である。」
重度障がい当事者として参議院議員になった2人について、若手自民党議員のツイートが話題となっている
1.れいわ新選組の舩後議員、木村議員の介護費用を参議院が当面負担することについて、様々な声が上がっています。大阪維新の会の松井代表も「その他の就労中の障がい者の皆さんと比べて、公的支援優遇となります。」などと述べていますし、懸念、反対の意見が多く出ています。(1/5)
— 武井俊輔(自民党 宏池会) (@syunsuke_takei) July 31, 2019
2.しか し私は今回の参議院の判断は評価されて然るべきだと思っています。当面負担、とあります。すなわち永久的にそうするということではなく、会派政党の負担のあり方なども含め、実際に議会活動が始まる中で不断の検討があるということです。(2/5)
— 武井俊輔(自民党 宏池会) (@syunsuke_takei) July 31, 2019
3.そもそも日常生活すら大変厳しいお2人が勇気をもって立候補して、当選されたわけです。そして環境が激変する中で、できる限り不安なく議員活動のスタートがソフトランディングするよう対応することは、極めて常識的な判断だと思います。(3/5)
— 武井俊輔(自民党 宏池会) (@syunsuke_takei) July 31, 2019
4.まだ議員活動も始まらないうちから「高額所得者になったのだから返上しろ!」などというのはバッシングに等しく、これでは重い障害の方が政治に一歩踏み出すことは難しくなってしまいます。(4/5)
— 武井俊輔(自民党 宏池会) (@syunsuke_takei) July 31, 2019
5.今回の2議員の当選は、日本の憲政史上画期的なことだと思います。もう少し寛容な心で見守ることができないのか、と心から思います。(5/5・おわり)
— 武井俊輔(自民党 宏池会) (@syunsuke_takei) July 31, 2019
宏池会所属の武井俊輔は「歴史修正主義的なナショナリズムを排除した保守を目指す」ことを掲げた勉強会「過去を学び“分厚い保守政治”を目指す若手議員の会」を立ち上げ、共同代表世話人になっている。
世襲議員ではなく、中央大学在学中は弁論部に所属し、関東地区の大学弁論部の交流・連絡機関である全関東学生雄弁連盟(全関)中央執行委員長を務めたこともある。
さらに一般企業経験もあり、「3回生」だが「魔」という形容詞はついていない。
もちろん自民党員なので、安倍政権の政策には基本的には賛成しており、日本会議国会議員懇談会や神道政治連盟国会議員懇談会、さらに「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会にも所属している「保守派」であることは間違いない
健常者は「障がい者」と一括りにしてしまうことが多いが、実はオジサンが運営しているコミニュティカフェでは、「精神」、「知的」、「身体」の障がいを持つ利用者に憩いの場を提供している。
もちろん、ここまで自力で歩いて通える障がい者たちだけなのだが、彼らにも人権と人格があり、とりわけ「発達障害」の若者は度々支援スタッフを悩ましている。
しかし彼を家に閉じ込めておけば最終的には専門施設に幽閉されてしまうかも知れない。
このような障がい者たちと日頃接していると、新たに参議院議員になった2人は、国会で「暴言」や「失言」等を繰り返す一見「健常者」らしいポンコツ議員よりはるかに頭脳明晰であり優れた知見の持ち主であることは間違いない。
ある意味ではこの2人の重度障がい者たちの存在が、既存の国会議員の人権感覚のリトマス試験紙になるのではないだろうか、とオジサンは思う。
最後にホットするような、人間の知恵の一端を垣間見たような気分にさせてくれた映像をお贈りする。
アメリカとメキシコを分ける国境の壁に地元の人がシーソーを付けたら、両側の子供たちが一緒に遊びだした。子供の心は国境を越える!mt @martinezmau pic.twitter.com/yQsKfViKyo
— Martin Fackler (@martfack) July 30, 2019
Architect professor Ronald Rael installed pink seesaws on the U.S.-Mexico border to encourage children on either side to play and symbolically bridge the divide pic.twitter.com/0lzXlJn19Q
— Reuters Top News (@Reuters) July 30, 2019
Despite the barrier, children on the US-Mexico border got the chance to play together. pic.twitter.com/BH0dJXq62U
— BBC World Service (@bbcworldservice) July 31, 2019