オジサンの表現力では足元にも及ばない的確なコピーで、やんわりと罵詈雑言で批判しているコピーライターのブログの冒頭部分を引用するとこうなる。
「顔も頭も貧相な官房長官・ガースが総裁選出馬を決め、土建政治の二階君の主導の元に各派閥が一斉にガース支援を表明して、それをメディアがゴマすり報道し始めたとたんに『次期首相にふわしいひと』のトップがガースになりましたとさ。」
朝日新聞が昨夜Web版で世論調査結果を流していた。
ネット上では「朝日新聞にとっては不都合な結果」と皮肉る右派評論家やネトウヨ連中が喜んでいた。
「安倍政権を『評価する』が71% 朝日新聞世論調査」
少なくとも安倍晋三が辞意を表明するまでの内閣支持率は30%台であったはずである。
それが「もうヤメタ」と言ったとたん、それもお涙頂戴的に「持病の難病が悪化したので、志半ばで、・・・断腸の思いで・・」との文言を並べ立てると、なにも裏を知らない善良な国民は一斉に同情心が湧いてくるらしい。
「潰瘍性大腸炎と知りながら連日の夜の会食を続けるという自己管理能力がない」と批判すると、悪気がないのだろうが「潰瘍性大腸炎で闘っている患者たちを愚弄するのか」という正義面した頓珍漢な連中が現れる。
決してネトウヨでも安倍晋三応援団でもないのだが、言葉の真意を解釈できない語学力なのかもしれない。
むしろそのような批判は安倍晋三に向かって、「総理大臣のくせに潰瘍性大腸炎の寛解した患者でありながら、連日連夜、ストレス発散のためにお仲間と贅沢三昧の会食に耽るとは、日ごろから潰瘍性大腸炎で闘っている患者たちを愚弄するのか」と批判すべきなのである。
安倍政権を「評価する」が71% 安倍政権の政策の中で、評価する政策を選んでもらうと、「外交・安全保障」の30%が最も多かった。「経済」24%、「社会保障」14%。
— 町山智浩 (@TomoMachi) September 3, 2020
具体的に「外交」「経済」「社会保障」の何を評価したんでしょう?https://t.co/TyMMg853s5
最も評価する政策が外交?!
— 小畑幸三郎 (@batayanF3) September 3, 2020
では皆さん、
北朝鮮拉致問題で何人の方が安倍によって帰ってきましたか?
北方領土は何島帰ってきましたか?
基地問題は?
安倍が外交上で何を成しましたか?
安倍政権を「評価する」が71% 朝日新聞世論調査 [自民党総裁選2020]:朝日新聞 https://t.co/fvLINT9QQb
どうも日本人は去り行く人の過去の行状は水に流すという習性があるらしく、「いまさら過去をほじくり返したところでなにも変わらない」と自分たちの身近な生活レベルから判断してしまう。
まさに権力側からすれば思う壺であろう。
さらに朝日新聞の世論調査は続く。
「次期首相ふさわしいのは『菅氏』最多 朝日新聞世論調査」
テレビ全局の絨毯爆撃の効果。自民党と電通がベッタリ癒着する限り、こんな茶番が続くだろう。
— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) September 3, 2020
次期首相ふさわしいのは「菅氏」最多 朝日新聞世論調査(朝日)https://t.co/ighpnBRF05
「菅義偉官房長官が38%で最も多く、石破茂・自民党元幹事長が25%で続き、岸田文雄・同党政調会長は5%だった」
● 菅義偉官房長官が38%で最も多く、石破茂・自民党元幹事長が25%、岸田文雄・同党政調会長は5%
— 木村知 (@kimuratomo) September 3, 2020
ほんと笑っちゃうほどバカだな、ニッポン人。テレビがパンケーキとか段ボールとか苦労人とか流しただけ、総裁選圧勝となっただけで、これ。ほんと恥ずかしいな、ニッポン人。https://t.co/UA8MrflGuq
まさにテレビメディアのワイドショーに左右される日本人の典型的な結果かもしれない。
調査は、2日夕から3日夜にかけて全国の有権者を対象に電話で行い固定電話はは有権者がいると判明した1028世帯から534人(回答率52%)、携帯は有権者につながった1096件のうち596人(同54%)、計1130人の有効回答を得た。
調査対象から回答を得たのは全体でわずか1130人であった。
菅義偉官房長官の総裁選出馬会見では、「有働由美子が菅官房長官に「安倍首相のピンチヒッターですか」で大炎上 異様すぎる『菅批判は許すまじ』の空気の背景には…」こんなことが起きていたらしい。
■安倍政権時代よりも異常な批判報道への攻撃と報道圧力 もしかして菅官房長官が例の“裏部隊”を… 安倍政権時代から、安倍応援団やネトウヨが露骨な政権擁護をし、政権批判を寄ってたかって攻撃する光景が繰り広げられてきたが、「ピンチヒッター」と言ったくらいで炎上するというのは、いくらなんでも異常すぎるだろう。 それだけではない。ネットニュースなどでも、菅官房長官に批判的な記事はもちろん、石破茂氏や岸田文雄氏の主張を紹介だけで、攻撃や抗議コメントが殺到している状態だ。 もしかすると、安倍政権でゲッペルスの異名をとった菅官房長官やその周辺がネトサポや、内閣情報調査室、公安など“裏部隊”を使って「次期首相である菅官房長官の批判は許すまじ」「批判を攻撃しろ」などという号令をかけているのか、と疑いたくなるほどだ。 いずれにしても、こうした状況を見ていると、今後の“菅総理”体制ではこれまで以上にメディアが萎縮・忖度し、厳しい追及はなくなっていくのは確実だ。そうならないためにも、総裁選報道でのメディアの姿勢にもチェックの目を光らせなければならない。 |
選挙の事分からねぇ有働って奴がクソどうでもいい事質問してるな
— 豪腕ゲン監督 (@gentokun2010) September 2, 2020
自民党総裁選への出馬を表明した #菅義偉 官房長官に、#有働由美子 キャスターが聞きました。
#newszero
pic.twitter.com/EVTaaycmL9
「有働の質問は菅さんに失礼」と言う人を多数見るが、有働さんみたいに容赦なく政権批判を行うのがキャスターの正しい姿なんだよ。
— 大神ひろし (@ppsh41_1945) September 2, 2020
為政者が何をしても許される環境になったら政治は腐敗するだけ。
「為政者は国民のために善意で仕事してくれる」と思っているなら、脳内お花畑も甚だしい。#NewsZERO
有働さんの菅に対する質問が失礼だというツイートが多数。相変わらず奴隷根性の国民多数に呆れる。
— 弁護士神原元 (@kambara7) September 2, 2020
キャスターが権力者に厳しい質問をするのは当たり前。そうでなければ報道の自由は死ぬ。
報道の自由を守るのがキャスターの国民に対する使命。
有働氏は讃えられるべきだ。
#NewsZERO
いやぁ、仲良しクラブのメディア界で、これは快挙でしょう。
— 湯川れい子 (@yukawareiko) September 3, 2020
最近は男は愛嬌、女は度胸、と言うか、なかなかここほど本気でサラリと言ってのけられるサムライは居ないから(笑)
有働由美子がTV番組で菅義偉氏を「代打」と呼ぶ 「感じ悪い」と批判殺到 - ライブドアニュース https://t.co/CcidzjWcxv
出されても困るが全く独自色を出していない上、そもそも腐臭のする安倍路線を受け継ぐと自分の口で明言している菅官房長官を「代打」扱いして何が悪いのかわからない。誰がどう見ても代打でしかないし、この程度で有働アナを批判したり持ち上げたりする方が分からない。
— 異邦人 (@Narodovlastiye) September 3, 2020
中年男性に人気のスポーツ紙では、こんな表現を使っていた。
「有働由美子、膳場貴子、そして〝天敵〟美人記者…菅氏に3人の女刺客」
女性の目からはトンデモ記事である。
すごい記事。
— 明日の自由を守る若手弁護士の会/あすわか (@asuno_jiyuu) September 3, 2020
記者の性別に、容姿に、わざわざ言及する。
男性記者はおよそ起こり得ないことです。
極めつけは「庶民に親しみやすいキャラを打ち出し、女性の支持を呼び込むことができるか。」という末尾。女性は「親しみやすいかどうか」で政治家を選ぶもんだ、と愚弄。https://t.co/MzCAlkXpDk
有働さん、やるね。全面応援だわ。
— 斉藤正美 (@msmsaito) September 3, 2020
「「ピンチヒッターですか? 残りの1年だけやるという…」
ここは女性ジャーナリストたちに踏ん張ってほしい。
菅氏は、以前、国谷裕子氏の厳し目の質問に怒って、国谷氏を辞めさせたとかいう話もあるわけだし。 https://t.co/zve1qNhBCZ
いろいろと話題を提供していた菅義偉官房長官。
「ピンチヒッター」というのは日本の野球用語なのだが、本来のピンチヒッターはどうでもいい時には登場しない。
自軍が負けており、「ここで一発逆転を」という場面で監督から指名が来るのである。
したがって、ピンチヒッターなんて誉めすぎであり、ピンチヒッターはヒットを期待されてる優秀なバッターである。
勿論、代打逆転満塁さよならホームランという豪傑もいた。
思い出すのは19年前、こんな救世主により優勝を勝ち取ったという伝説的なシーンがあった。
9回裏完全保存版 2001.9.26 大阪近鉄バファローズ優勝 北川博敏、奇跡の代打逆転満塁サヨナラHR
代打バント要員だとしても、これも確実にバントで進塁させる優秀なバッターだから菅義偉官房長官にはもったいない言葉だろう。
ここは、有働由美子は「スガさん、中継ぎですか」と聞くべきであったであろう、とオジサンは思う。