新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

口先だけの「復興五輪」はまさに「不幸五輪」である

2020年01月21日 11時39分25秒 | 東京五輪疑惑

残念ながら生中継で見る程ではなかった安倍晋三の施政方針演説。
 
中身がないという声がネット上にはあふれていたが、こんなタイトルの記事が目立った。
 
「桜を見る会の『さ』の字もカジノ汚職の『か』の字もない」首相演説に沸き立つ疑問
 
このタイトルをモジれば、「さか無い」(咲かない)となり、もはや安倍晋三は今後は桜を見ることはないということかもしれない。

 
『疑惑国会』説明避ける安倍首相 党内からも冷めた視線
 
    
       【朝日新聞DIGITALより】
 
施政方針演説 『桜』『IR』に触れぬ首相 改憲議論・五輪成功訴え」 
 
                         【東京新聞より】
   
こんな政治家の報告が一番わかりやすい。


そもそも施政方針演説の原稿は安倍晋三に書けるわけがなく、当然ながら側近のスピーチライターが書いたものなのだろうから、時には思わぬミスをしてしまう。
 
産経新聞の「安倍首相施政方針演説全文(2)】「国土強靱化で災害に強い故郷を」の中にこんなくだりがある。
 
「原田真宜さんは、パクチー栽培を行うため、東京から移住してきました。農地を借りる交渉を行ったのは、市役所です。地方創生交付金を活用し、起業資金の支援を受けました。農業のやり方は地元の農家、販路開拓は地元の企業が手助けしてくれたそうです。
 「地域みんなで、手伝ってくれました」
 地域ぐるみで若者のチャレンジを後押しする環境が、原田さんの移住の決め手となりました。
 「地方にこそ、チャンスがある」。そう考え、地方に飛び込む若者を、力強く応援してまいります。東京から地方に移住して起業・就業する場合に最大300万円支給する制度を、さらに使いやすくします。「移住支援センター」を全国1千の市町村に設置し、移住へのニーズを実際の人の動きへとつなげてまいります。」
 
ところが地元の中國新聞がこんな記事を出していた。
 

<安倍首相の施政方針演説の起業支援で紹介の男性、既に島根県江津市から転居していた>
 1/20(月) 中國新聞
 安倍晋三首相の20日の施政方針演説で地方創生の好事例として若者の起業支援による移住対策を紹介する中で取り上げられた島根県江津市の男性は、昨年末に県外へ転居していた。市は、国から事前にデータ照会を受けたが、男性のことが演説に盛り込まれているとは知らなかったという。
 施政方針演説では、同市が取り組んできた若者の起業支援に触れ、1例として2016年に東京からIターンし、農業の会社を別の男性と共同で起こした男性の実名を挙げて紹介。首相は「地域ぐるみで若者のチャレンジを後押しする環境が(男性の)移住の決め手となりました」と述べた。
 一方で関係者によると、男性は昨年末にこの会社を辞め、既に江津を離れていた。個人的な事情という。
 市によると、首相が演説で示した市の人口増減のデータなどに関する国からの問い合わせには昨年末に回答していた。


この事例を内容に盛り込むにあたって、首相のスピーチライターは、少なくとも本人に了承を取るということはしなかったようである。
 
本人の了承さえ取っておけば、このようなマヌケな結果は避けることができたはずなのだが、いい加減な事例を織り込むことで、いくら補助金を受けて地方で起業しようにも、現実はそうは甘くないということを再確認する事例となってしまった。
 
今後は施政方針演説に対する代表質問が行われるので、その答弁を確認してから改めて批判したい。
 
最後に「在野のアナリスト」氏の「第201通常国会の開会」の一部を紹介しておく。
 

<安倍首相の施政方針演・・・前略・・・
第201通常国会が開会です。安倍首相の施政方針演説は、『桜』も『IR』もとり上げない、国民の『知る』権利には何も答えない、という異常ぶりです。また公選法違反疑惑などの政治腐敗も具体策を示さない。国民が知りたい、こうして欲しい、ということに答えを示さないのは、悪意か無能かのどちらかですが、安倍氏の場合その両方ですからタチが悪い。しかも嘘くさい話であふれている、というのも大問題です。
「税収は過去最高」は単なる見通しですし、昨年も同じことを言って、見通しに届かず赤字国債を増発したのは記憶に新しい。来年度の補正予算分もこの国会で決めてしまうから、来年は見通しに届くかも…などというのは希望的観測です。安倍政権では成長もしてないので、政府支出を増やして見かけ、成長したように偽装する必要があり、成長のためには財政出動を拡大させつづけるしかない。財政健全化とは程遠いことをせざるを得ず、事実17年に下がった新規国債の発行額は、ここ2年でふたたび増え始めています。
五輪を成功させ、復興をアピールとしますが、立ち入り制限区域から目を背け、復興したところばかり見せられても興ざめですし、政治家として「夢や希望」を語ることがあってもよいとは思いますが、それが同調圧力という薄気味悪いもので成し遂げようとする魂胆は、戦後のそれと同じです。五輪の悪意、悪質性、問題点などが詳らかとなるにつれ、国民の気持ちが離れつつある。ラグビーW杯は期待値の低いところからスタートし、盛り上がって大成功でしたが、五輪は期待値の高いところから底辺まで落ちてきているその責任は、政治やそれを取り仕切ってきた人間たちへの不審であり、そんなものを同調圧力によって帳消しにしようとしたところで、ますます冷淡な目を向けるばかりです。国民が自然と盛り上がるような仕組みづくりに失敗した、政治や権力が介入し過ぎた五輪にはすでに期待値は皆無といえるのでしょう。
改憲にしろ、全世代型社会保障にしろ、安倍政権で手をつけたら間違いなく改悪になります。基本がおかしいからで、まともな政策を打ってこなかった政権が、それ以上の大問題を正しく処理できるとは到底思えません。7年も経って外交関係は悪化の一途、見るべき点はトランプ氏に尻尾をふって、景気よく兵器を買ったら、財政の問題を大きくしたぐらいです。これをみても問題解決能力の欠如が、最大の問題だと分かります。
『五輪』と同じ読みで『五倫』という言葉があります。儒教でいう仁・義・礼・智・信に準えられることもありますが、安倍政権ではこの『五倫』が失われている。安倍トモ記者である山口氏の事件をもみ消した人物が警察庁No.2に抜擢、など悪いことをすれば出世する。また公選法違反を疑われている政治家が、説明責任を果たさないばかりか、平気で雲隠れする。まさに安倍政権となってから、日本では『五倫』が廃れたのです。そんな国で開催される『五輪』、「夢や希望」では覆いつくせない「現実と失望」により、今一つな感じが漂う。むしろ5Gの新制度をつくって、安倍政権が『御辞意』してくれた方が、日本が盛り上がるのかもしれませんね。


安倍内閣になって、さまざまな言葉が生まれた。

安倍晋三自身の「異常」体質から「政治腐敗」となり、「虚偽」、「隠蔽」、「改竄」の毎日になっている。
 
そして、「政治利用」できるものはなんでも使う。
 
「新元号」、「天皇即位」、極めつけは「復興」であり今年の五輪は「復興五輪」だが、そのために家を奪われた人々から見れば、まさに「不幸五輪」であろう、とオジサンは思う。
 
   

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