明日まで家を離れています。
いつものつぶやきはお休みして、今日と明日に分けて「日本ではありえない世界のユニークな「空港」をお届けします。
日本ではありえない世界のユニークな「空港」-1
■ゴルフ場がある「ドンムアン国際空港」
最初は、タイの首都バンコクの中心部から約20kmほどの距離にある国際空港です。バンコクの空の玄関といえば、「スワンナプーム国際空港」を思い浮かべる人が多いかもしれません。 しかし、スワンナプーム国際空港が開港する以前は、「ドンムアン国際空港」が空の玄関口でした。スワンナプーム国際空港が2006年に開港すると、事実上の閉鎖に一度は追い込まれたものの、格安航空会社(LCC)などの就航が増え、このところは大勢の人が利用しています。 この空港の特徴といえば、2本の滑走路に挟まれたゴルフコースの存在です。なんと、国際・国内便が約5分おきに離着陸する滑走路の間に、全18ホールのゴルフ場があって、ラウンドを楽しめるのですね。 |
ただし、飛行機の離着陸する瞬間はさすがにプレイを中断しなくてはいけません。また、ゴルフ場に入場するためには持ち物をチェックされ、爆発物の持ち込みなども調べられます。 大のゴルフファンなら一度は体験してみたいコースだと思いますが、初心者にとっては誘われても怖すぎるコースといえるかもしれませんね。 |
■機関車が横切る「ギズボーン空港」
ゴルフ場がある空港に続いては、滑走路を機関車が横切っているニュージーランドの「ギズボーン空港」です。 ニュージーランドはご存じのとおり北島と南島があり、最重要都市のオークランドは北島にあります。同じ北島の東岸にはポバティ湾があり、ギズボーンという街が湾に面して栄えました。 この街の空港には、世界的にも珍しい特徴があります。滑走路の途中で、機関車の鉄道路線が横切っているのですね。飛行機と機関車の動きを空港の管制官が同時にコントロールしています。 この蒸気機関車を走らせている「Gisborne City Vintage Railway」によると、空港のメイン滑走路を横切って走るフル稼働中の電車としては世界で唯一なのだとか。それだけ珍しい空港といえそうです。 |
■道路が交差する「ジブラルタル国際空港」
機関車が滑走路を横切る空港もあれば、一般道路が平面交差する空港もあります。それが「ジブラルタル国際空港」です。 ジブラルタルと聞けば「ジブラルタル海峡」を思い出すのではないでしょうか。この海峡が位置するのは、スペインのあるイベリア半島とアフリカ大陸のモロッコの陸地が迫った場所です。 地中海と大西洋を結ぶ海峡のなかでも、地中海側の海峡の出入り口に、イギリス直轄植民地のジブラルタルがあります。湾を抱えた海岸線の岬の先端に位置するため土地は狭く、ニューヨークのセントラルパークを2つ足したくらいしか広さがありません。 その限られた土地に空港を設けたからでしょうか。「ウィンストン・チャーチル・アベニュー」という大きな道路が空港の滑走路を十字に横切っていて、飛行機の離着陸時は自動車や歩行者が信号待ちを余儀なくされます。 |
ちなみに歩行者向けには、「あなたは今、空港の滑走路を歩いています。白線の内側から出ずに、速やかに横断してください」と書かれた看板も見られます。 離着陸が近づくと踏切が閉まり、歩行者と自動車が締め出されます。そのあとで、滑走路の路面を清掃車がキレイにしてから離着陸の時間を迎えます。すさまじい光景ですね。 |