新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

アベという毒まんじゅうを食った岸田文雄の行く末は?

2021年10月01日 11時32分34秒 | 岸田文雄

「老壮青のバランス」をとると宣言した自民党の党役員人事選定の内容は、やはり「派閥バランス」という旧態依然とした内容だった。
 
■幹事長:甘利明(72)
■官房長官:に松野博一(59)
■政調会長:高市早苗(60)
■広報本部長:河野太郎(58)
■選対委員長:遠藤利明(71)
■総務会長:福田達夫議員(54)
■副総裁:麻生太郎(81)
■国対委員長:高木毅(65)
■組織運動本部長:小渕優子(47)
■幹事長代行:梶山弘志(65)
 
「老」はもちろん81歳の麻生太郎なのだが、副総裁にしたことにより、「副総理兼財務相」から引きずり下ろすということなのだろう。
 
さらに72歳の甘利明、71歳の遠藤利明あたりだが、いずれも「消費期限切れ」で使用価値が全くない。
  
「壮」は、60歳以下で60歳の高市早苗、59歳の松野博一58歳の河野太郎と、一応総裁選を争った「仲間」を起用したのか。
 
「青」の代表はもちろん派閥横断的な若手議員を組織した、選挙には困らない福田屋の3代目の福田達夫だろう。
 
小渕優子も過去の人なのだが、選挙に協力してくれた旧竹下派に顔を立てたのか。
 
この人事の裏事情をこのコラムは的確に暴いていた。
  
【政界地獄耳】二階派は徹底的に干されるだろう」 

自民党総裁・岸田文雄に歓喜したのもつかの間、前首相・安倍晋三や副総理兼財務相・麻生太郎の自分の内閣のようなごり押しが党税調会長・甘利明の幹事長人事を生んだと考えると、暗雲立ち込めたといえる。中堅議員がいう。「さすがに前総務相・高市早苗の幹事長就任を突きつけられ、善後策で甘利になったのだろう。」だがスタート人事が政治とカネの問題でスネに傷持つ甘利の起用では国民の失望と野党やマスコミの攻撃の覚悟をすべきだ。
 その高市を主要閣僚でなく、党三役に押し込ませた安倍は満足かも知れないが、せめてもの安倍への反発は総務会長・福田達夫の起用だろう。だが福田にとっては当選3回の総務会長は党のベテラン中堅の餌食になることは必至だ。同じように官房長官に萩生田光一に内定報道が出る中、松野博一を起用したのも、安倍への強い反発を見せたといえる。細田派は大混乱に陥り、安倍は派閥に戻ることは難しくなるだろう。この人事の攻防戦は安倍傀儡(かいらい)内閣としか見られないという危機感を見せたということだろう。
 ワクチン相・河野太郎の広報本部長は処遇に困った結果だろう。口の悪い自民党議員は「そのままユーチューバーになればいい」と言い放った。党内の禍根は残るだろう。総裁選で二階派は岸田を無視したために徹底的に干されるだろう。新しい自民党を見せるために、「顔」を変えていくという命題と若手の登用、今までとは違うと国民に感じさせる演出に腐心したことがわかる。だが安倍が満足する党人事や閣僚人事を進めれば進めるほど岸田の説明責任は増え、安倍を守らざるを得なくなる。新しいと感じるのは最初だけ。この人事は滑り出しとしては厳しい評価をせざるを得ない。

 
いつもにも増して、口さがないブロガー連中は、怒りと勢いがすさまじかったようである。
 
とりわけ、「ある時は編集者、ある時はコピーライター、 そしてある時はオンライン古本屋の店主」はこう憤っていた。
 
・副総裁;ひょっとこ麻生
・幹事長:あっせん利得疑惑の甘利
・政調会長:ネトウヨ高市
・国対委員長:パンティ高木
・組織運動本部長:ドリル小渕
 この他、細田派事務総長の松野なんちゃらが官房長官だとさ。細田派の実体は安倍派だから、ようするにペテン師・シンゾーの顔色を伺ったってことだ。ちなみに、ブロック大王・河野君の党広報部長ってのは、体のいい左遷ってことで、見せしめみたいなものか。
 いやあ、それにしても、党役員人事を見るにつけ、誰に忖度したか一目瞭然の面子には、そのあまりの露骨さに反吐が出ます。なかでも、白眉はあっせん利得疑惑の睡眠障害・甘利君の幹事長登用だろう。
 この男の名前を聞いただけで、昼間の幽霊・岸田君への淡い期待が一気に醒めたとも言われる。そりゃあそうだ。議員会館で金銭やり取りして、秘書にその責任を押し付けたまま説明責任を果たさずに、睡眠障害で病院に逃げ込んだチキン野郎ですからね。
 娑婆にいるのが不思議なくらいのまっくろくろすけが幹事長って、つまりは安倍・麻生傀儡政権ですって自分で言ってるようなものなんだね。
 今日にもあっせん利得疑惑の睡眠障害・甘利君は記者会見するようだが、記者クラブの懲りない面々がどこまでこの男の闇の部分に突っ込めるか・・・ま、期待するだけムダだろうけど、お手並み拝見の台風襲来の朝である。


 
その他のブロガーたちもいくつか紹介しておく。
 
「【自民党は換気の悪い三密の部屋】岸田自民党新総裁が、甘利明幹事長に続いて、麻生太郎氏を副総裁に選ぶ(呆)。3Aが密な古い自民党に明日はない。
 
甘利に露骨なABE直系政権、幹事長に安倍・麻生に近い「3A」の一人甘利氏、官房長官には萩生田大臣
    
岸田文雄新政権はおぞましい『安倍スキ政権』」 
 
自らの力で権力闘争に勝たなければ結局は、影の実力者の掌で踊らされるという典型的な道をたどり始めた「昼間の幽霊」こと岸田文雄。
 
今後の日程では首班指名のための臨時国会が開かれ、新首相としての所信表明演説を行い、各党の代表質問が行われる。
 
そして今月14日には衆議院を解散して総選挙に突入することになる。
 
しかし新総裁として早くもツイッターのフォロワーが急増し、ネット上で多くの情報がさらされることになる。
 
今後は「脛傷持ち」の甘利明に批判が集まることは必至であろう。
 
結局、『甘利事件』とは何だったのか? 多くの人が知らない『捜査の真相』」 
 
この取り扱いを誤れば総選挙ではかなりの痛手を受けることになる。
 
最後に恒例の「在野のアナリスト」氏に登場してもらう。
 
岸田総裁の党役員人事は落第」    
     
・・・前略・・・
その党役員人事、やってはいけないことを山ほどしている。まず幹事長になった甘利氏、16年に建設業者から現金をうけとり、都市再生機構(UR)に口利きした疑惑で、経済再生担当相を辞職した。贈収賄に問われてもおかしくない問題だったにも関わらず、検察は不起訴。その後、睡眠障害を訴えて病欠、説明責任も果たさず今を迎えます。つまり森友、加計問題に加えて、UR口利き疑惑も岸田政権は抱えることになる。さらに河井夫妻による1.5億円の選挙資金の問題も、本人が支出はないと言っているだけで自民はそれ以上に調査せず、疑惑を抱える。自民党が、真っ黒クロスケとしか見えない疑惑を、また一つ顕在化させたのです。
しかも、若手のホープである福田氏を総務会長という、目立たない役職に充てる。総務会は自民党の最高の意思決定機関、といったところで総務会長は調整役、裏方であって、政治家としての力量は問われますが、国民にアピール力はない。それは河野氏も同じで、党4役からも外れた広報本部長。広報をデジタル化する、と言いながらサボって衆院選大敗を招けば、次の総裁選は早くなるのですから、河野氏なら間違いなくそうするでしょう。ただでなくとも自民党のネット部隊は、安倍支持者によって占められており、未だに河野陣営と高市陣営の罵り合いをくり返し、険悪ムードが漂う。河野氏の広報と、安倍支持層によるネット工作との意思疎通の悪さ、むしろ敵対的なやりとりは致命的な結果を招くことになりそうで、よくぞここまで…という岸田氏の、人事における無能ぶりをこの党役員人事は示しているのです。
昨日も、岸田氏は自公で過半数、という衆院選の目標を語りましたが、そんなことになれば100議席以上を失うので、仮にその目標を到達しても岸田内閣はレイムダック化する。岸田氏の最低ラインは自民で単独過半数、この条件がマストです。しかし安倍支持層にとっても消化不良の、高市氏の政調会長就任。昔は政調会長も花形でしたが、安倍政権になって政策が内閣主導となり、今や閑職です。つまりこれは意趣返し、冷遇の類であって、それを安倍支持層が了とするか? 2位、3位連合で、裏でにぎっていたのに、この処遇では禍根をのこし、特に安倍支持層にとっていらだつ事態にもなるでしょう。やはり安倍支持層がネックとなり、自民党は相当に難しいかじ取りを迫られることになり、衆院選では混乱もみられそうです。
なぜすぐに衆院選なのに、選挙シフトを組まないのか? 総裁選の論功行賞で、古くて悪い顔を並べたら、当然のように選挙に脆い体制にしかならない。安定を重視して、岸田氏が選ばれたなどとしますが、国民に不人気で、自民党の醜悪な部分を『安定』させ、悪い奴らをのさばらせている。本来、党改革にしろ『刷新』がマストで、党役員を1年1期、3期で終わりといったときとは印象が大分異なるのです。逆に、この党役員人事では顔ぶれが変わっても、自民党には悪い奴らがいっぱいいる、ということを暗に気づかせただけ。株式市場でもご祝儀がないように、岸田内閣に対する国民の期待値は、どうにも高まるとは到底思えません。単純に、いい人・岸田氏が悪い奴らに騙され、詐欺の片棒をかつがされている構図にしか見えません。むしろ、総裁になるためには悪い奴らとも手をむすび、その地位を得たとしたら、岸田氏も巨悪の仲間入りということにもなるのです。選対が遠藤氏、というのも何だかひ弱。選挙管理内閣のはずが、総裁選の打ち上げ的な、論功行賞党役員人事となってしまった今回、今後の組閣次第では仕事もせずに退陣、となるのかもしれませんね。

 
自民党員として政治家になれば「総裁の椅子」は国家の最高権力者への道であることは誰でもが知っていたことであろう。
 
問題はその過程であり、かつての大物政治家は「清濁併せ呑む」という度量の大きい人物がいたのだが、残念ながら現在の自民党にはそんな連中は絶滅危惧種となってしまい、小粒な「人の話をよく聞く」ことが特技では、「毒まんじゅうを食らうだけ」の岸田内閣になるだろう、とオジサンは思う。
  

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