新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

菅義偉の「やるやる詐欺」的な朗読会見

2020年12月05日 11時34分14秒 | 菅義偉

1年前に騒がせた「桜疑惑」が先月、再び復活し見事な「桜吹雪」を期待していたが、大方の弁護士の予想通りの結果になりそうになった。
 
安倍氏公設秘書ら略式起訴へ 「桜」3千万円不記載か」(朝日新聞) 

 
安倍晋三から再三再四「悪夢のような民主党時代」と言われ続けてきた民主党政権の最初の首相になったこの人がつぶやいていた。


安倍晋三に言わせれば、「国会での答弁は秘書から問題ないといわれその通り答弁したに過ぎない」ので虚偽答弁ではなかったということらしい。
 
安倍前首相は反省ゼロ『桜前夜祭』取材にマスクで薄ら笑い

立民 福山幹事長「国会に出てくるべきで非常に不誠実」
立憲民主党の福山幹事長は、国会内で記者団に対し、「安倍前総理大臣は、総理大臣の時代から、国会が終わったとたんに、記者会見や親しい記者の前だけで説明をするのが常とう手段だった。記者の前で語ったからといって、説明したことにはならない。国会で、明らかに虚偽答弁をしているので、国会に出てくるべきだし、捜査中を理由に拒否することも全く納得できない。非常に不誠実な対応だ」
公明党 山口代表「説明責任尽くすことは基本」
公明党の山口代表は国会内で記者団に対し、「政治家にとり、信頼を保つことは極めて重要な基本姿勢であり、いやしくも疑惑を投げかけられたからには、説明責任を尽くすことはどんな立場にあった人であれ基本だ。捜査との関係も考慮しなければならないが、事実関係を明確にしたうえで、国民の信頼を確保する姿勢が重要だ」

 


7年8か月余りの「虚偽答弁の共犯」であった菅義偉は臨時国会最終日にまたもや「会見」と称する「原稿朗読会」を行っていた。
 
事前に質問すべき国会記者クラブの幹事会社の記者たちに、テーマごとに割り振って質問書を提出させ、質問者が質問を終わるや否や菅義偉が答弁書を棒読みするという、まさに官房長官時代の定例会見の焼き直しのようであった。


その仏記者の西村カリン氏は・・・。

 そして、その他のフリーの記者に対しては・・・・。

こんな状態での菅義偉の「朗読会」はどうであったのか。

 
菅首相、学術会議問題の反発「かなり大きくなると思っていた」と笑み浮かべ回答」(東京新聞)

学術会議の任命拒否問題について、菅首相は、反発を予想していたかについて記者から問われると「かなりなるんではないかと思っていた」とやや笑みを浮かべて答えた。
 学術会議の在り方を官房長官時代から考えてきたといい、「縦割り、あるいは既得権益、悪しき前例主義を打破したいと掲げて自民党総裁選挙も当選させていただいた」と説明。「こういう中で、学術会議も新しい方向に向かった方が良いのではないかという意味合いの中で、内閣法制局の了解をえている一貫した考えのもとで自らの判断をさせていただいた」と述べた。
 別の記者から改めて任命拒否の理由を問われると「任命権者として適切な判断を行った。理由については人事についてお答えを差し控える」と強調した。任命されなかった6人の候補には「手続きを終わっているので、新たに任命を行う場合は、学術会議から推薦が必要だ」とコメントした。

 


喫緊の問題であるCOVID-19の感染拡大防止に関してはあまり関心がないようであった。


「朗読会」は、質問を希望する記者がまだ残っていたにもかかわらず、次の日程を理由に約50分で終了したのだが、その後の司会者の対応がフリー記者たちをバカにしていた。


それにしても・・と改めて怒りがわくのは、安倍晋三の「マスクで薄ら笑い」と菅義偉の「笑み浮かべ回答」というこの2人の国民を見下した態度である。
 
追及できないメディアの記者連中もある意味では同罪であろう。
 
芸能レポーターたちと同列には批判できないが、歯がゆい記者クラブ連中に対してこんな声が出るのももっともである。


  
最後に「在野のアナリスト」氏に違和感のある「菅首相の記者会見」としてまとめてもらった。
 

菅首相が記者会見を行いました。最初に違和感があるのは、国会閉会の会見なのに「やります」「こうします」という文言が並んだこと。いやいや、その会見は国会を開会したとき、最初にやることで、国会を閉じるときの演説としては落第です。もしそうなら国会を延長してでもやらないと、言行不一致だから。一ヶ月以上も先の来年の通常国会まで待って…では通用しません。
2030年代半ばまでにガソリン車の販売禁止、としますが、これでも世界に比べると遅い。水素を「新たな電源」として大規模低コストな水素製造装置を開発、などとしても、まずそれがないと水素はクリーンエネルギーになり得ない。今は天然ガスや石炭から水素を抽出しており、そのため日本独自の開発になっています。蓄電池の開発…としますが、来年には全固体燃料電池の商品もでてくる。もしかしたらメーカーの成果を「自分がやりました」と横取りするつもりか? docomoが安価なサービスをこのタイミングで発表したのも、なるほど菅氏の会見に合わせたとすれば理解できます。サプライズではなく、事前に情報が漏れていたのも、企業としてはサプライズではなく、政府に対するアピールのための発表だったのでしょう。
コロナ禍については「新規感染者や重症者数が過去最大となり、極めて警戒」としつつも、特別措置法の改正について「政府として必要な見直しは迅速に行って…」と言いながら、国会を閉じる。今、コロナ禍が拡大しつつあり、時々刻々と変わる状況に「迅速に」対応するには、国会を閉じている暇はないはずです。
しかもGoToトラベルは「地域の感染状況を踏まえ、知事の意見を聞きながら国が最終判断」と、国の政策なのにあくまで知事が主体だと言わんばかりです。感染が拡大しても政府の責任じゃない、と逃げを打つのと、感染拡大は自明だと分かっているから、こんなヘンテコな判断になるのでしょう。ナゼ政府が「主体的に判断」ではないのか? 特別措置法に関して「政府として」見直しする、と言っているのですから、GoToトラベルも「政府として」判断すべきで、それは地方の首長の抵抗があっても押し進めるべきものです。そうでないと国民の安全を積極的に菅政権が守っている、なんて口が裂けても言えなくなるはずです。
記者からの質問には、ほぼゼロ回答。日本学術会議や桜を見る会の問題でも、説明に国民が納得していないが多いのに、同じ回答をくり返します。国民に理解してもらおう、という気がない。もしくは説明する気がない、ということなのでしょう。不倫で仕事を干された芸人が、記者会見をしていますが、それと同じぐらいのノープランでも、菅氏はほとんど叩かれていません。人は印象によって、同じことをしても判断を変える。ただ、責任という点においてはどちらが重いか、それは明白です。一国の首相が、国会を閉じるときに「やるやる詐欺」を働く現状を、国民はがっかりしながらこの記者会見を見るべきなのでしょうね。


 
安倍晋三ほど「頭は悪い」わはけではないだろうが、安倍晋三ほど「狡猾さ」が少ないのかはいざ知らず、政府の最高責任者として「主体的に判断」をしない、あるいはできない「自称苦労人」にこの国の運転を任せることに国民は大きな不安を感じているのではないだろうか、とオジサンは思う。

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