新元号フィーバーの後には、さまざまな「事実」が出てくるものだが、興味深かったのはこの人の存在。
「令和」を考案した万葉集の専門家の中西進は、総がかり行動の実行委員でもある学者で、もちろん反安倍で護憲派。
— VOTE for DEMOCRACY (@supportV4D) 2019年4月1日
万葉集の元ネタになった「帰田賦」は、安帝に仕えたけれど腐り切った政治に嫌気がさして田舎に帰りたいと詠んだ中国の詩。
中西進GJで、してやったりすぎる!#令和
安倍晋三のにわか勉強の成果も吹っ飛んだようである。
この新元号発表の日には、東京からはるか離れた福岡県では、「私、すごく物わかりがいいんです。すぐ忖度します。」という名言(迷言)を吐いた安倍内閣の副大臣がいた。
翌日には早くもメディアに広まり、「国交副大臣、『安倍首相と麻生氏を忖度』発言を謝罪」というお定まりの光景が見られた。
国交副大臣、「安倍首相と麻生氏を忖度」発言を謝罪:朝日新聞デジタル https://t.co/senT9lkqu3馬鹿と笑うべきか、正直と褒めるべきか。塚田某、全自公維新議員を忖度、国民でなく安倍・麻生が命と公衆の前で告白。日本国民、ここ迄舐められるかと驚く一方、やはり、怒るべきなのでしょうね、皆さん?
— Akio Yamazaki (@akio_yam) 2019年4月2日
「国交副大臣、『安倍首相と麻生氏を忖度』発言を謝罪」
— 志位和夫 (@shiikazuo) 2019年4月3日
いくら「謝罪」しようと語ってしまった真実は覆せない。首相と副首相に「忖度」して、無駄な巨大開発=「安倍・麻生道路」に国民の血税を注ぎ込む。これが政治の私物化でなくて何なのか。まずは統一地方選挙で審判を!https://t.co/Ve81usJLpQ
新年度早々、いきなり安倍晋三首相と麻生太郎福田総理の地元への利益誘導を暴露した塚田一郎国交副大臣は、「促したのは吉田参院幹事長で、凍結されていた道路事業を『国の調査に引き上げた』と、かなり具体的な話をしていたのだが、何らの証明もなく「事実誤認」と撤回されても、全く信憑性がない。
安倍政権前の自民党政権では、こんな口の軽い副大臣クラスならただちに首になってもおかしくはなかった。
しかし長期政権の驕りから、安倍晋三首相は「職責を全うしてもらいたい」とピンボケ擁護発言。
「『忖度』麻生派副大臣、かばう首相 選挙控え辞任論も」
たとえ副大臣であろうと、言ってはならぬことを発言してしまえば、「『言った時点でアウト』塚田氏の『忖度』発言、新たな火だねに」ということになる。
地元福岡では・・・・
「安倍-麻生道路」疑惑は、福岡あたりでは以前から囁かれていました。それを塚田三郎がよりによって選挙中にホントのことを語ってしまったので自民はパニックに。NHKも大々的に報じ、首を取りに行ってます。
— 🌻こたつぬこ🌻 (@sangituyama) 2019年4月3日
一気に政局になりますよ。 pic.twitter.com/bhZI5zZ4g9
最近は政治問題に関しては腰が引けていたテレビ朝日の「報道ステーション」でも取り上げていた。
#報ステ でもトップでやってました…塚田副大臣、“忖度”発言。
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2019年4月3日
安倍首相と麻生大臣を繋ぐ、
『忖度橋』??
工事に向けての調査費4000万円を計上。
民主党批判もしているが、実際に計画が凍結したのは、福田政権の時。(公共事業が膨らむとの批判を受けて)
安倍政権になり、利益誘導が酷過ぎる?? pic.twitter.com/p74bapRJaL
今朝の「モーニングショー」では、あいかわらずMCの羽鳥慎一が政府を擁護しようとしていたのも関わらず、核心を付いたコメントが続出していた。
モーニングショーで塚田発言。玉川徹さん「従来型の自民党政治が脈々と生きている。政治家の名がつく道路とか、昔は揶揄も含めてよく言われたが、そういうのが嫌で自民党政権が終わったはず。復活するとまたこうなる。選挙応援では地元が喜ぶ嘘をつく人なの? いや、本当にあったから喋ったんでしょ」 pic.twitter.com/XLNALCQlM4
— 冨永 格(たぬちん) (@tanutinn) 2019年4月3日
さすがに「アベ様のNHK」も無視はできなかったらしい。
「塚田国交副大臣『そんたく』発言の詳細」
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「11年前に凍結された。
コンクリートから人という、とんでもない内閣があった。
安倍総理大臣は悪夢のようだと言ったが、まさにそのとおりだ。
公共事業はやらないという民主党政権ができて、こういう事業は全部凍結してしまった」
「皆さんよく考えてください。
下関は誰の地盤か。安倍晋三総理大臣だ。
安倍晋三総理大臣から麻生副総理の地元への、道路の事業が止まっているわけだ。
吉田参議院幹事長と大家敏志参議院議員が副大臣室に来て、『何とかしてもらいたい』と言われた。
動かしてくれということだ。
吉田氏が私の顔を見て、『塚田、分かっているな。これは安倍総理大臣の地元と、麻生副総理の地元の事業なんだ。俺が、何で来たと思うか』と言った。
私はすごくものわかりがいい。
すぐそんたくする」
「総理大臣とか副総理がそんなことは言えない。
森友学園などでいろいろ言われているが、そんなことは実際ない。
でも私はそんたくする。
それで、この事業を再スタートするためには、いったん国で調査を引き取らせてもらうことになり、今回の予算で国直轄の調査計画に引き上げた」
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「下関北九州道路」は2008年に国による調査が凍結されたが、17年度に山口、福岡両県の予算と国の補助で調査を再開。国は19年度予算に調査費用の全額4000万円を計上している。
「まずは本人からしっかり説明すべきで、そのことを肝に銘じて職責を果たしてもらいたい」という安倍晋三首相だが、本人がしっかり説明すればするほど、自民党の有権者に対する利益誘導型の自民党政治が脈々と生きているということを明らかになるわけであり、この「正直者」の塚田一郎副大臣を簡単に辞めさせてはならない、とオジサンは思う。