ようやく本格的な「秋」になりつつある。
しかし「秋」ではない「飽き」に嘆いている御仁もいるらしい。
【東京新聞より】
さて、オジサンからすればもう「ジャニーズ問題」は飽きてしまったので、昨日もいくつかの批判記事とコメントで終わらせたのだが、やはり簡単には終わらせてはいけないという世論の声は多かったようである。
タイトルがすべてを語っているようなこの人のブログ。
「胡散臭さ満載ジャニーズ茶番会見」
私は日本の芸能界には全く関心が無いが、一連の動きを
— 平田良子ROCK (@ryoko_hirata) October 2, 2023
見ていると、大人であるはずの人間たちが根本的な間違いをしているとしか思えない。米国では児童売買で蓄財したエプスタインは、即逮捕され、終身刑で投獄、不審死を遂げた。これほど人権を無視してきた日本は、もはや後進国への道をまっしぐら。 https://t.co/gzljYJTC8x
ところで昨日の「カジノに万博、これ以上維新の会に税金を浪費させるな」というつぶやきの中で、 投資コンサルタント&マネーアナリストの神樹の記事「『カジノ建設』のために大阪万博を“不正利用”か。維新が湯水の如く使う1兆円の血税」という記事を紹介した。
「血税の浪費」という趣旨だ.ったが、郷原総合コンプライアンス法律事務所の代表弁護士の郷原信郎が 「コンプライアンス問題」をテーマに万博関連で大阪府と大阪市、さらに吉村洋文知事を「不祥事」と徹底的に批判していた。
「『大阪・関西万博』問題は、維新吉村知事などによる“戦後最大の自治体不祥事”」
・・・前略・・・ 最も深刻かつ重大なコンプライアンス問題に直面する大阪府・市 日本の地方自治体の中で、最も深刻かつ重大なコンプライアンス問題に直面しているのが、「日本維新の会」が首長を務める大阪府・市だ。 2025年に大阪市此花区夢洲で開催が予定されている大阪・関西万博をめぐっては、海外パビリオンのうち、各国が自前で建設する「Aタイプ」について、基本計画すら提出されておらず、建設業者も決まらず、着工が大幅に遅れ、予定どおりの開催が危ぶまれている。万博の開催延期・断念などの事態に至れば、日本に対する国際的信用の失墜、大阪府・市、そして国に、計り知れない損失を生じさせることになる。 吉村大阪府知事(前大阪市長)や、その前任の松井一郎氏などが、これまで首長として行ってきたことが、本当に、地域住民に、そして、社会の要請に応えるものであったかどうかが問われている。この問題は、日本における「今世紀最大の自治体不祥事」に発展する可能性がある。 夢洲への万博誘致計画自体に重大な問題 第一の問題は、そもそも、大阪・関西万博の計画自体が、地域社会の要請に応えるもの、大阪府民・市民全体のためになるものだったのか、という点である。 大阪への万博誘致の構想が具体化し、2016年6月に、大阪府(松井一郎知事)は、「2025年万博基本構想検討会議」を設置した。この会議の初回で、大阪府が、「2025年日本万国博覧会 基本構想案」を提示しているが、この試案で、万博の会場は、「夢洲地区(大阪市此花区)を想定」とされ、その理由については、「地勢的に日本の交通・物流の結節点である大阪」の中でも、 「夢洲地区は、神戸、京都など各都市からのアクセス面の利便性が高く、環境・エネルギー等の先端産業の集積やMICE機能と国際的エンターテイメントなど魅力ある観光拠点形成をめざす地区であり、世界への情報発信拠点として、ふさわしい地である。」 とされている。 しかし、これは、一部にコンテナターミナルや物流倉庫などの物流施設がある以外、施設がほとんど無く、アクセスも道路が一本しかない夢洲の現状とは、かけ離れたものである。要するに、夢洲を万博会場にしようという構想は、維新の会が進めようとしていた、夢洲を「環境・エネルギー等の先端産業の集積やMICE機能と国際的エンターテイメントなど魅力ある観光拠点形成」に形成しようとする大阪府・市の構想が前提だったのである。 海外パビリオンの建設の遅れについて、開催主体の「公益社団法人2025年日本国際博覧会協会」(以下、「万博協会」)や大阪府などは、資材価格高騰や人出不足を理由に説明しているが、海外の国からすれば、5割程度建設費が上がっても、今の円安であれば、相当程度相殺されるはずである。円ベースの建設費の増額はそれほど困難ではないはずだ。パビリオンの建設に向けての動きが遅れている最大の原因は、夢洲の軟弱地盤、アクセスの悪さ、インフラの未整備等のために、日本の建設業者が受注に消極的であることだろう。 特に、軟弱地盤の問題では、建物の基礎工事で50メートルの杭を打つ必要があるなど、想像を超える悪条件の工事になると言われている。それを、建設業者が2024年問題によって労働時間の制約を受けつつ施工するのは至難の業だ。 万国博覧会についての「基本法」と言える「国際博覧会条約」によれば、博覧会とは、 公衆の教育を主たる目的とする催しであって、文明の必要とするものに応ずるために人類が利用することのできる手段又は人類の活動の一若しくは二以上の部門において達成された進歩若しくはそれらの部門における将来の展望を示すものをいう。 とされている。 そのような万博の本来の目的を実現することを最優先に考えるのであれば、1970年に大阪万博の会場となった大阪府吹田市千里のような地にすべきだった。夢洲を万博会場とする計画自体が、夢洲でIR事業を含む「夢洲での国際観光拠点形成」をめざす維新の会の政策実現という政治的な理由からなのである。 その夢洲でのIR事業も、軟弱地盤のため、大地震が発生した際の液状化の問題など、多くの問題が指摘され、認可が遅れていた。今年4月の統一地方選挙での維新の圧勝でIR推進賛成の民意が示された後に、府・市と運営事業者による区域整備計画が認定されたが、今後、IR関連施設の建設を進めていく中で必要となる液状化対策費は、すべて大阪府民・市民の負担になる。夢洲を会場とする万博誘致と、その前提とされていたIR事業は、IR事業とセットになった万博開催という大阪のバラ色の将来ビジョンを示すための、維新という政党の政治的目的なのであり、万国博覧会の本来の目的を実現するためでも、地域社会や府民・市民の要請に応えるためでもなかった。そこに、大阪・関西万博の根本的なコンプライアンス問題があるのである。 海外パビリオン建設の遅れに対する「維新首長」の対応 第二の問題は、このような重大な問題がある夢洲の万博会場でのパビリオンの建設工事が遅れ、予定どおりの開催が危ぶまれる事態に至っていることについて、万博誘致を進めてきた吉村大阪府知事や、維新の側がとってきた対応である。 海外パビリオンの着工の遅れは、既に、今年の春の時点で、万博協会の内部では認識されていたはずだ。しかし、4月10日の統一地方選挙において、大阪府知事選挙で夢洲での大阪関西万博・IR事業の推進を公約に掲げた吉村氏が圧勝し、全国で維新の党が躍進するまでは、海外パビリオンの建設の遅延など、大阪関西万博についての「負の側面」はほとんど表に出ることがなかった。統一地方選挙後の今年5月になって、この問題が取り上げられるようになり、5月末、吉村知事が岸田文雄首相を首相官邸に表敬訪問した際に、「このままいくと海外パビリオンの建設が間に合わない」と言って泣きついたのである。それを受けて、岸田首相は、8月末に、関係閣僚や吉村知事らとの会合を開き、海外のパビリオン建設に遅れが生じていることなどに危機感を示したうえで、予定どおりの開催に向けて政府が主導して準備を加速させていく考えを強調した。 海外パビリオンの建設の遅れについて吉村氏が生出演 今年8月10日に、吉村氏は、関西ローカルの読売テレビの番組に生出演し、大阪・関西万博の開催が危ぶまれていることなどについて質問に答えている模様が、YouTubeにアップされている(【大阪府・吉村知事を生直撃!「間に合う?成功する?どうなる?大阪・関西万博」】)。 番組関係者は、フリップを示しつつ、大阪・関西万博をめぐって、タイプAの海外パビリオンは、当初の計画では今年4月から着工する予定だったのに、まだ手続きに入ってる国も出ていない状況について質問している。 [質問①]吉村さん。ズバリお伺いしますが、間に合いますか。 (吉村)え、これはあの、間に合うように。我々関係者やってますので。ま、僕自身も責任者ですから、間に合うように、あの、しっかりやります。 [質問②]延期ってことは、やっぱり視野に入ってきたりしてるんでしょうか。 (吉村)あの延期は今、視野には入ってないです。で、あの、これはあの、焦って中途半端なことをやるつもりもなくてですね。2025年のこの万博に向けて、これたとえば大阪地元パビリオン、これまあ着実に進んでいますし、いろんな関係者が2025年の春に向けて、あの、合わせて、あの実は安定的に進めているところもあるんです。 で、海外パビリオンとか取り上げられるので、ここはしっかりやっていこうというふうには準備をしておりますけど、それ以外の工事っていうのは、あの、きちんと進んできているところもありますし、それ以外の準備もやっぱりある中で、よりよい万博っていう意味では2025年4月に、あの、この期限を決めて、これ、もともとここでやるってわかってるわけですから、あの、それを延ばしたらじゃあさらに良くなるかというと、必ずしもそうではないので、状況が変わるかというと、必ずしもそういうわけではありませんので、ここに目がけてみんなで一所懸命、あの、あの、やっていきましょうというのが今の方向性です。 [質問③]2019年に改正労働基準法が施行、5年後の2024年から建設業にも残業規制が適用されることによる人手不足、2020年にドバイ万博が1年延期されたことで各国の出足も鈍くなるだろうとの予想、2022年秋に、日本建設業連合会から建設の遅れについて危機感表明など、もっと早く気付けたのではないか、手を打てていたのではないか、後悔していないか、との趣旨の質問 (吉村)後悔ポイント。ちょっと、時期、時期っていうのがあの分かりにくい、難しい点はあるんですけど、僕自身が、あの、ちょっと後悔するのを敢えてというのであれば、僕自身は「たて割り意識」というのがちょっとあったのではないかと、ここを反省すべきじゃないかなと思ってますね。 ―どこの縦割り意識ですか。 (吉村)たとえば、そこ(フリップを指して)、2022年にありますね。あの、確かに建設業の、あの、連合会の皆さんが万博協会に、2020年の秋に、あの、このまま行くと海外パビリオン遅れるんじゃないかっていうその懸念は指摘をされてるんです。これはもう事実なんです。だから博覧会協会は受けてるんです。ま、僕も副会長だからこれ受けてるっていうことになるんです。だから、あの、そういう実務的にはそうだったんですけれども、やっぱり、あの、僕自身がそれを直接ちょっと聞いてないところもあって。 |
もはやパフォーマンスレベルでは胡麻化すことが不可能になった吉村洋文知事のその場しのぎの対応が明らかである。
最近では、「吉村府知事が万博負担増にまさかの“イタコ作戦” 誘致は『安倍総理の判断』連呼のトンデモ」と、まさに「死人に口なし」とばかりの自己責任の放棄というなりふり構わないことを言い出している。
吉村府知事「(万博誘致は)維新が最初提案して、決定したのは当時の安倍総理ですよ」「安倍総理は『国のために万博って必要だよね』っていうふうに思って判断された」 https://t.co/dqRyHrzQ0k
— ツイッター速報〜BreakingNews (@tweetsoku1) October 3, 2023
橋下さん滅遺産引き継いだ吉村さん
— みそらのきのねこ (@misoranokinone) October 3, 2023
あなた方が官邸にお願いに行ったんじゃないんですか
(^◔ᴥ◔^)? https://t.co/6S8wQv4qy9 pic.twitter.com/rVMv5KWcrz
◆「万博=国家事業」を強調するようになったのはつい最近ですね、春の統一地方選じゃ「維新が万博を成功させる」と選挙公約に謳い政府をこき下ろす選挙をしましたもんね、しかもその時点で万博の進捗が芳しくないことに一切触れてませんでした、各種報道により我々一般人ですら赤信号が灯ってるのを知ってましたけどね。とりあえずメディアを集めた場で岸田総理に「私が先頭に立つ」と主役交代を宣言され金と口を出してもらうことになったからには維新は国民からのバッシングを謙虚に受け止めせめてもの償いで維新関係者と維新信者が夢洲でボランティアとして工事に参加し身を切る姿を見せることだwww。 ◆数年前のコロナ禍の時吉村が会見する時の姿を皆さん覚えてますか?シャツやコートぽい服装でカメラの前に立ち話してましたその服には必ず万博の文字の入ってる服を着てましたくどい位、しかしここに来て全くそんなロゴの入った服装はしなくなりました万博が近づいて来てるのにです、不思議ですね。 ◆最初から大阪万博誘致は時代を読み違えたところから始まっているのではないでしょうか?1970年の日本の状態と今では全く違うはず。今の府民や国民が万博で心からイノベーティブな気持ちになれるか?という事だと思います。コストの上振れは、本当に皆んなが成功させたいという気持ちがあれば、ゼネコンや関連建設系企業も色んな工夫をもっと提案する筈。彼らもやる気が湧いてこないのは事実ではないでしょうか?今回の吉村知事の言い訳については、大阪ワクチン騒動、イソジン騒動、色んな場面で似た様な事はあったと思います。それはそれとして、この万博の意義に関して、その本質を皆んなで考えるべきだと個人的には思います。 ◆維新お得意の「どんぶり勘定」施策の金字塔です。もともと府立図書館と市立図書館があるのが、府立大学と市立大学があるのが二重行政とか言ってような集団ですから。彼らは貨幣と財政の仕組みを全く理解していない→まだ、国政は国民から集めた税金で賄っていると考えている様で、それが「身を切る改革!」というお決まりの文句に表れています。こんな調子で無責任な行政を進めているようなら、彼らが夢見てるIRもさらに悲惨な結末になることは確定したようなものです。大阪の人は早く気付かないと大変なことになりますよ。予算に対する上振れはこんな額では収まらないでしょう。更にIRが控えており、もしこのようなどんぶり勘定で計画しているならもっと悲惨な状況に陥ります。万博は一時的な施設ですがIRは一旦造れば大赤字垂れ流し施設になるのでしょう。大阪府民は維新押しなので足らずの資金は府民税で対応すれば国民も納得するでしょう。 |
もはや政治家とは思えない精神状態になりつつある吉村洋文は、瀬戸際に追い込まれる前に「潔さ」を示し、自ら出処進退を決めるべきかもしれない、とオジサンは思う。