新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

危機管理ができない菅義偉の危機対応の不味さが混乱を招く

2020年11月06日 13時31分08秒 | 菅義偉

今朝の情報番組はすべて8時45分からの米国トランプ大統領の「負け惜しみ演説」に時間を割いていた。
 
何しろ3日投票日の開票では圧倒的にリードしていたのが、郵便投票結果が順次開票されるにしたがって民主党支持者数が圧倒するほどで、一気にバイデン優勢に傾いてしまったからであった。
 
それにしても選挙前からたびたび「郵便投票は不正だ!」と息巻いていたので、延々と敗北した州ごとに繰り言を並べ立てていた。
往生際の悪さは今後さらに混乱を招くといわれており、果たしてトランプは潔く敗北宣言ができるのか、はなはだ不明である。 
 
ズバリこんな光景を映し出していた日本の現状を表現したのがこのツイートだった。


さて、「議場が混乱していて、賛成票を投じたつもりが慌てて間違った」との理由で2013年12月6日、特定秘密保護法の参議院本会議採決で反対票を投じたという粗忽者の76歳の二之湯智参院政審会長に5日の参院予算委員会で、「カン首相」と言い間違えられてしまったほど存在感が乏しい菅義偉。
 
このポンコツ議員の名前が「二之湯(にのゆ)」だからか、「煮え湯」を飲まされてしまった菅義偉。
 
国会の野党の追及の場が参議院に移ったが、相変わらず自分の言葉で答弁しているようで、その内容が質問には正面から答えないという姿勢は一貫していたようだ。
 
昨日は新たな事実が明らかにされたのが、例の学術会議の任命拒否問題。
 
首相、任命拒否と多様性『直結せず』 先週は『多様性を念頭に判断』学術会議問題
 

 日本学術会議の新会員任命拒否問題を巡り、菅義偉首相は5日の参院予算委員会で、会員が特定の大学に偏っているという自身の問題意識について「今回の個々人の任命の判断とは直結しない」と述べた。任命を拒否した6人には会員が1人もいない大学や女性の教授が含まれており、首相が重視すると語る「多様性」との矛盾が指摘されていた。野党は、首相の説明について「一貫していない」と批判を強めた。(井上峻輔、市川千晴)
◆野党は「一貫していない」と批判
 首相は予算委で、学術会議会員について「選考方法も閉鎖的で既得権のようになっている。(6人を除いた)99人を任命することで、結果として民間人や若手が増えることを期待している」と従来の説明を繰り返した。一方で「今回の判断と(多様性)は直結しない」と付け加えた。
 
    
     
 首相による任命拒否の理由の説明は変遷を重ねてきた。10月5日の内閣記者会のインタビューでは「総合的、俯瞰的活動を確保する観点から判断した」と発言。「分かりにくい」などの声が相次ぐと、28日の衆院代表質問では「民間出身者や若手が少なく、出身や大学にも偏りが見られることも踏まえ、多様性が大事だということを念頭に私が判断した」と強調した。
しかし、多様性の重視と、6人の任命拒否との矛盾を指摘する声が多くあがった。首相は会員が1人もいない大学の教授や比較的若い50代の教授、女性を任命しなかったためだ。この日の参院予算委でも「言っていることとバランスが真逆の人事」(立憲民主党の蓮舫氏)と批判される中で、首相は「直結しない」との説明を加えざるを得なくなったとみられる。
 首相は、任命拒否の経緯に関して「以前は学術会議が正式な推薦名簿を出す前に内閣府との間で一定の調整をしていたが、今回はそうした調整が働かず、結果として任命に至らなかった者が生じた」と説明した。
◆6人除外協議の公文書「ある」
 加藤勝信官房長官は、6人の除外を事前に首相に報告した杉田和博官房副長官が内閣府と協議した際のやりとりを記した公文書があると明らかにした。蓮舫氏は提出を求めたが、首相らは人事に関する記録との理由で拒否した。

    
ところで、先月の18日にこんなニュースがあった。
 
住宅街で道路陥没 原因は? 付近のトンネル工事いったん中止」(NHKニュース)
 
    
その後、この陥落原因とは直接関係はないのだが、「二階派副大臣と蜜月企業 高速道手抜き工事を実名告発する【全文公開】」という記事がでて、さらには、「NEXCOは調査指示『鉄筋不足で崩落の恐れ』中央自動車道の手抜き工事を下請け会社が実名告発」という事態に発展した。
 
そしてついに、「『鉄筋は入っていない』 高速道手抜き工事、NEXCO中日本の調査結果が判明」という事実が明らかになった。
 
記事を書いた週刊文春は宮内秀樹農水副大臣への直撃取材をしていたのだが、参院予算委員会で立憲民主党副代表・森ゆうこが、危機管理の専門をうたう菅義偉に対して、第2の耐震偽装疑惑として注目されている中央自動車道の耐震補強工事における「手抜き工事疑惑」の問題を問いただしていた。
 
菅内閣の農水副大臣・宮内秀樹の関与が取りざたされているにもかかわらず、森の問いに菅義偉はそのニュースを「知らない」と答弁し、国交省で調査中なので報告を待つとした。
 
菅義偉は官房長官時代の危機管理対応を答弁で語っていたが、それは事件や事故、災害が発生してからの対応であった。
 
本来の危機管理は、予防し未然に防いでこそ危機管理であり、さらには、事件が起きないで何事もなく過ごしている中で行われるものであろう。
 
たとえば警察、消防、防衛などの治安維持は彼らの働きで日夜、平和が保たれていることにあるのだが、事件発生や発災後に陣頭指揮を執ることは、危機管理ではなく危機対応というべきであり、今回の学術会議問題の不手際は、まさに予想される事態を考慮せずに、その場しのぎの危機対応をしていることが、問題の収束を困難にしているのではないだろうか、とオジサンは思う。
 

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