オジサンの周囲には年齢を問わず「山好き」が多い。
単なる山が好きというよりも、日本百名山を制覇したとか、都道府県の山を全て登ったという本物の「山男」もいる。
特に後輩の若者は1人でテント担いで数千メートル級の山を好んで登っている。
パーティーを組んで登るのは得意ではないというが、決して社交性がないわけではない。
自分のペースで好きな山を登るだけという理由らしい。
登山中の食事は決して質素ではないが、無駄な手間ひまかけずに早く食べる山男が多い。
中には地上に降りても登山中と同じ感覚で貴重な水を使わずに手づかみで物を食う豪傑もいる。
30代の頃仲間と都心から離れた公園で花見を開いたことがあったが、一回り上の先輩と一緒に地べたに座って手づかみで牡蠣フライを食って、オジサンだけがその晩救急搬送されたことがあった。
都会生まれのオジサンにとって、どうやら山男たちの生活リズムにはついていけそうもない。
登山の基本は時間をかけて登り、頂上で爽快感と征服感を満喫して下山する行為と言ってしまえば実もふたもない話になってしまい、山男たちの怒りをかってしまうかも知れない。
それでも有酸素運動であり、スタートからゴールまでのでマラソンと並び称される。
海は山と違い、海に行って泳いだり釣りをしたりヨットに乗ったり、金持ちならば豪華なクルーザーでクルージングと「海に行くのが目的」ではなく、そこで何をするのかが目的で、いまや「マリンスポーツ」と呼ばれる様々な遊び方がある。
山には修行僧の苦行のように一種の「神聖さ」や「神々しさ」が感じられるが、夏の夜の砂浜の若者の騒乱振りをみると、海には解放感があり過ぎてしまい時には海そのものが悪者になってしまうこともある。
昨日の「つぶやき」のように「山と海がどっちが好き」と単純には比較できない。
強いてスポーツとして見れば、山は「オールシーズン」で海は「夏」というイメージかも知れない。
日本は周囲を海に囲まれた島国である。
それで海が好きだという理由の一つには、「海」が「産み」を連想し、そこから「母なる海」という想いを歌にした男がいる。
オジサンも若い時からカラオケで良く歌っていた歌がある。
やはり最後は海好きな人たちに、こんな海の写真をお届けしよう。