最初は議員辞職会見かと思っていたので、特に期待していたわけではなかったが、「セクハラ疑惑」や旧統一協会関連会合出席に関してのの説明責任から1年半近くも逃げ回っていた細田博之衆院議長の記者会見はひどかった。
脳梗塞の後遺症なのかロレツも満足に回らない姿を見ていると、まさに老醜をさらけ出しながらも議員の椅子にはしがみつこうとする様には哀れさを感じえなかった。
党内からもこんな声が出ている始末。
「身内からも『大失敗」の声…細田博之氏の衆院議長辞任会見、本人は「十分誠意を示した』」
「岸田首相『適切ではない』セクハラ疑惑めぐる細田博之衆院議長の主張に指摘」
衆院議長の就任と同時に自民党から離党したのだが、衆院議長をやめればまた自民党員として復活するのだが、こんな恥さらしを次期選挙で党公認候補としたら自民党の恥さらしであろう。
細田衆院議長の会見。立法府として絶対に言ってはいけない事を言ってしまった・・。
— HOM55 (@HON5437) October 13, 2023
統一教会の解散命令請求請求を巡り、「政府がやった事ですから、政府がやったことが正しいというのが私の基本的な立場であります」
政府がやることは正しいと議長が発言。これがまかり通ったら三権分立が崩壊します。 pic.twitter.com/IpOnAkK6yh
細田氏、セクハラ否定 疑われるのは「男性へのハラスメントだ」https://t.co/qKLCGSzHVG
— 朝日新聞デジタル (@asahicom) October 13, 2023
記者から「セクハラは上下関係があって、被害者がなかなか言い出せないものだという認識を持ってもらいたい」と問われると、このように答えました。
20231013 #細田博之 会見
— 🌈ラナンキュラス(川上 真二) (@Lanikaikailua) October 13, 2023
今日は議長辞任会見で、今まで積もる話をやる会見ではないができるだけ答えた
記者
再会見は
細田
会見ではなく会話を
今までも答えた#澤田大樹 記者
答えてこなかった、1年5か月
説明しなかったからこれだけ質問が出ている
細田
今日説明した
記者
まだ手が上がってる pic.twitter.com/J0OQJTnIh9
#news23
— Tad (@TadTwi2011) October 13, 2023
細田議長を50回以上直撃するも無視され続けた澤田記者「今日は聞かれることがいくつか絞られて来るだろうと議長のサイドでは思ってたんでしょうね。答弁ラインがあまり変わらなかった。同じ質問を何度か当てていくんですけど、そこはずれない、ブレないんですね。… pic.twitter.com/Gkn5F6gk24
国会の衆参議長は与野党のベテラン議員の最後の「栄誉」なのだろうが、昔から「議長で一丁上がり」と言われ、一般社会では「名誉会長」に匹敵するようなポジションなのでそこから先は「現役に戻る」ことはまずありえず引退のみである。
こんな一般社会常識(もちろん企業によって特例はある)が通用しない世界ではなく政界はやはり異常ではないのだろうか、とオジサンは思う。
最後に、時間がある方はとくとお読みください。
「質疑詳報】細田博之衆院議長の記者会見 打ち切り間際の言い分は? セクハラ、旧統一教会どう説明した」
13日に開かれた細田博之衆院議長の記者会見の冒頭発言と質疑は次の通り。 【冒頭発言 皆さんこんにちは。任期途中でございますが、このような形で途中で辞任いたしたいということは誠に残念でございますし、皆さんに申し訳ないと思っております。心からおわび申し上げます。このたび衆院議長の職を退任させていただきたいと考えております。正式には、召集日(20日)の朝に海江田(万里)副議長に対して議長職の辞職願を提出するつもりですが(※事務方から19日提出と訂正)、本日、臨時国会の召集が正式に決まったということで、なるべく早いタイミングで説明させていただきたいと思い、みなさまにお集まりいただきました。 まず7月に(島根県の)隠岐島を3日間で巡った時に、熱中症と言われておりますが、そういう状況になりまして、早期治療を行いましたら、実際は熱中症と言っておりましたが、脳梗塞の初期でございました。脳梗塞というのは、血栓溶解薬の処方と脳内に金属製のステントを設置して血行を良くするという措置なのですが、脳梗塞の手術は成功しまして、問題はないと。普通に活動していいということでございました。 しかしながら、私は過去に手術を行いました前立腺肥大のレーザー手術というのがございまして、前立腺肥大というのはおしっこが出なくなっちゃう男性特有の病気でありますが、それでしょうがないと、どういう手術をしようかという時に、レーザー手術というのをしていただきました。2年ほど前のことであります。 それで、ところがですね、血栓溶解剤を使いますと過去の傷にまた穴が空いて、普通は大丈夫なんですが、また血が出る。つまり、膀胱ぼうこう内に血がたまってですね、またその膀胱内の出血を洗わなければならないという事態が発生することが分かりました。これが結構大変でして、突然尿が止まって、それで膀胱内を洗うと、そういう手術でございますから、予期しない議事対応が困難になる、公務に支障を来す可能性があることが分かりました。 お医者さんとも相談をしましたが、いや、3日は休めばいいんですよと言うけど、いや、議長の仕事は3日休めば良いということにはならないんだ、何とか血栓溶解をやめて、膀胱内出血が出ないようにできないかとだいぶ議論したんですが、ちょっといろいろ無理じゃないかと、そこまでは、ということで、例えば天皇陛下をお迎えする開会式の前にこういう問題が起こると、代表質問や補正予算審議の本会議など、議長としての重要な公務が予定される中、国会運営が停滞することは避けなければならないんじゃないか。したがって、やはりご迷惑をかけちゃいけないと、私の責任を持って辞任をしようということを決めました。お医者さんもそれを了解しています。 先般も(北海道の)釧路の方に出かけたり、いろいろな催し物に出ておりますが、血栓溶解の薬を調整しながら、何とかお務めすることができました。天皇陛下が釧路に来られて植樹祭をやられた、海づくりの会をやられたわけでございますが、それにはお医者さんと協議をして何とか出たんですが、そういうことがありました。 そういうことで、これが全てでございます。やや分かりにくいから病状を詳しくご説明しましたが、どうしても血栓溶解で突然ある日出血が出る、そういうことが出るということでございます。 それでは、国会議員として何もできないのか、ということについては、その、1日ないし2日間止まるんですね、仕事は。しかし、3日以降は大丈夫。そういう仕事ですから、私は国会議員としては地方交通の維持の問題、鉄道議連(議員連盟)としてやっておるとか、それから地域おこしのための組合(特定地域づくり事業協同組合)の設置の問題とか、過疎対策をするとか、さまざまな仕事に従事しておりまして、特に原子力発電の問題とかエネルギー問題、産業問題には非常に強く関与してきておりますので、これからもそういった仕事はしっかりとやっていきたいというのが私の趣旨でございまして、そういうことは、なかなか私以外の人が簡単にできるような仕事じゃないんです。 森林環境税をもっと森林のために使おうとか、そう自負しておりますので、これから一国会議員として国政に携わってまいりたいと思います。冒頭の私からの辞任の趣旨については以上でございます。ありがとうございました。 【質疑】 衆院記者クラブ幹事社 次期衆院選に立候補する考えは。議長を辞めざるを得ないほどの体調不良を抱えているとのことだが、国会議員の職責を軽くみているのではないかという見方もある。これまで同様、国会議員の職を続けるのか 細田氏 実際には、これから起こる事態は脳梗塞がさらにひどくなったとか、そういうことがあればですが、そうではないので、膀胱ぼうこう炎が発生して血液が出る、それを止めるのに1日、2日かかるという、いわば持病を抱えたようなものですから、その持病を、多くの人が、ぜんそく持ちがいたり、いろんな仕事の面で支障のある人がありますが、この程度のことは仕事のことで支障はありませんので、その点は大丈夫でございます。 幹事社 議長職の継続が体調不良によって困難ということだが、なぜ国会議員は継続できるのか。 細田氏 議長職を続けられない理由、これは例えば突然、血液が流れて膀胱に血液がたまるとおしっこが出なくなります。そういう時に、突然病院に入院して血を流さなければいけないという事態が発生するわけです。だから1日ないし2日のことでございますが、それがいつ起こるか分からないというものの、血液をさらさらにする薬というのは常時飲んでいるわけです。常時飲んでいますから、ちょっとしたことで血液がさらさらになっていると。私は血液さらさらの薬を飲んだために、いろんなところが出るんですが、ただ膀胱から出血すると、それは止めなきゃいけない。だから残念なんですけれども、私も辞めたくて辞めるわけじゃないんです。本当にご迷惑をかけて、つらいことでございます。 ◆私はもうずっと鬱状態。なぜ安倍さんが死ななければ 幹事社 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係について。政府は13日、教団に対する解散命令を請求した。そのような団体と過去に関係があったことをどのように受け止めているか。関係が指摘されながら、今まで記者会見などの公開の場で説明してこなかった理由は。 細田氏 まず申し上げますと、私がこれまでも総理(安倍晋三元首相)と一緒に政権を支えてきたつもりです。経緯を話しますと、(2021年の衆院選後に)私が議長になるという時に、安倍さんと直接お話申し上げた時に、まだ遠慮しておられたんです。(「桜を見る会」前日の夕食会の費用補填ほてん問題を巡って)まだいろいろ検察審査会、ああじゃないこうじゃないと、そういうご遠慮があった。私は「あんたは、このたび選挙が終わったんだから、私は議長になるんだから、あなたここでそう、いわば清和会(清和政策研究会、安倍派)の会長として堂々と選挙問題を頑張ってほしい」とお願いした。それは本当に心からのお願いでした。それで、そのお願いを聞いて下さって、その後、一生懸命あれほどの(昨年の)参院選の応援をなさって、それがまたあだとなってですね、安倍さんが悪いことは何もない、まさに安倍さんが殺されるということは全く統一教会とかそんなものと関係ないわけです。しかし山上(徹也)容疑者(被告)が暗殺してしまった。本当に悲しいことなんです。私はもうずっと鬱うつ状態なんです。なんで安倍さんが死ななければならなかったのか。 そして他方、統一教会問題についてはそれぞれ問題があったんじゃないかということをおっしゃる方がおられますけど、そんな問題はございません。われわれはそういうことはございませんので、そのことを申し上げたいと思います。いろんなうわさがあるのは聞きました。なんとか議員が、どうも細田が(教団の組織票を細田派=現・安倍派=内に割り振るために)何か言ったんじゃないかとか、そういううわさはありますけど、そういうことは一切ございません。以上です。 幹事社 過去に(旧統一教会と)関係があったのは事実か。 細田氏 内容的には(前もって記者クラブに)文書でお配りしました。2枚紙で。その中で一番怪しいと言われましたのは、名古屋での会であいさつしたということが言われておりますが、この時は米国の国会議員も出るというので、私が代表で出ようかと思って出たのですが、その時に私としては、米国の国会議員が出た会議をやっていたので、私からもごあいさつして、その時にたまたま安倍総理にもよろしく申します、というようなことを申しました。安倍総理にもよく伝えます、と言ったのですが、これは安倍総理に伝えておりません。第一に伝える必要もない。それは(安倍氏と教団の)皆さんとの関係が歴史が長いということを承知しておりますから、ちょっとサービスで申し上げただけで、報告もしていなければ実質が何にもないんです。 記者 まず最初に抗議から入らせてほしい。今回の記者会見を設定するに当たって、時間はおよそ30分めど、出席も記者クラブ加盟社を軸とすると。開かれた会見と言えない内容だと思っている。昨今、記者会見のあり方が問われる場面が増えているが、議長はこれまで会見を開かずに来て、最後の会見でもこうした制約を課している。抗議したい。その認識を聞かせてほしい。 その上で質問だが、そうした会見のあり方もそうだが、これまで週刊誌報道でセクハラ疑惑もささやかれてきた。教団との接点もささやかれてきた。そうした中で、本来議長は立法府の長である存在、国会議員の代表だと思う。そういう方の疑惑に取りざたされていること自体が政治への信頼の失墜につながると思うが、その認識をお願いしたい。 ◆セクハラ問題「誰一人具体的にあったという方はございません」 細田氏 まず、セクハラ問題について言えば、これまで誰一人具体的にこういうセクハラがあったという方はございません。ただ、あるかもしれない。だから誰も反論していないんだけど。裁判でしっかりと対応して。われわれは裁判で証明するしかないんですね。裁判であるかないか。セクハラというのはですね、ある意味で男性にとっても大変な問題です。つまり、セクハラがあったというのは被害者がいるよと、被害者が訴えているよというのが昨今問題になったケースですね。大変な400人の被害者が、そんなになくてもいいんです、3人でも4人でも被害者がいる。それが大事なことですね。私は1年半、これまでどの新聞社の方もどの政党職員の方も、誰一人セクハラをしたという主張がないんでございます。したがって、それを待っているのも変ですが、待っていざるを得ない。で、公判が始まって、訴訟で、じゃあどなたが被害者なんでしょうか、その被害者はどのようなセクハラを受けたんでしょうかということを聞きたいと思っているわけですね。セクハラというのはね、ある意味で男にとってもセクハラをしたと言われることは大変な問題ですね。だから、本当にあったのなら言ってほしい。どこかの最近の例のようにですね、何人も、400人いなくてもいいんですが、5人でもセクハラを受けましたというのが出て初めて(セクハラや性暴力を告発する)「#MeToo」が成立するわけです。#MeTooがないじゃないですか。私のところに今1件もないんですよ。だから単なるうわさ話として言われていると私は思っているわけです。 それから会見の問題は、実はやっぱり議長職という特別な職のようでございまして、私が抑えたとかそういうことではございません。私の問題をどう取り上げるかということについては、与野党で議運(議院運営委員会)の理事会で協議をしまして、聞こうではないかということを言われたわけでございますので。議運の理事会にはきちっと、例えば国際会議での私の発言ぶりについてその他も含めてしっかりと説明して。各党とも「そうか、大体分かった」と。そのときは具体的な候補者の問題等もお話がありましたけど、その辺も私が説明をして、「分かった」ということに私はなったと思うわけで。それを超えてですね、何十人、何百人の方に議長としてご説明する必要があるという風に、議運委員会ではそこまではお考えでなかった。私が議長を辞めれば、議長でないという立場になるわけですから、またいろんなお話、ざっくばらんなお話もできると思うんです。議長の立場としては議院運営委員会できちっとそういうことをやっていただく。ただ、私はどちらの問題についても言いたいことは山ほどあるんです。言いたいことを言わなかったわけです。言わないことについてもご理解いただきたい。訴訟を起こしてとか、それから選挙について介入したことはないと。そういうことです。 記者 言いたいことが山ほどあるのであれば、もっと早く記者会見を開く手はあったと思う。体調面は、こうやって会見を開けているわけだ。その上でだが、自身のこれまでの振る舞い、教団との接点も含めてだが、セクハラだけではなく、それで政治への信頼を失墜させたという自身のお考えはあるか。 細田氏 そういう風に考えていない。残念だと思っている。どうして私がセクハラ議長などと言われければならないのか。心当たりがないわけです。それに対してもっと説明したいんですが、(疑惑を報じた「週刊文春」の発行元と)訴訟で争っているわけです。訴訟で争うしかないんです。なぜなら具体的に#MeTooと言って現れる人がいないんですから。どこにおられるんでしょう。 記者 最後にもう一点だけ。先ほどリップサービスで安倍元首相には伝えなかったとおっしゃったと思う。なぜリップサービスをする必要があったのか。安倍元首相と教団との接点について、これまでどういう会話をなさってきたのか。ご自身はそもそもどういうきっかけで教団との関係が始まり、例えば政策面でご自身の意思に反映させたことはあるのか。 細田氏 全く安倍さんと話したことはございません。全くございませんで。ただ、私は(安倍氏と教団の)長い関係は存じ上げてますから。もともと(安倍氏の父の)安倍晋太郎先生(元外相)とか福田赳夫先生(元首相)とか、そういう流れがあることは知っておりますから、ついその場で余計なことを申し上げたわけですが、それはリップサービスで。安倍総理にもお伝えしましょうということを言って、それは行き過ぎであったと思います。現に言ってないし。本人にですね。 司会 そろそろ予定の質問の時間も近づいてきたが。 細田氏 1、2問。 司会 では、次で最後の質問とさせていただく。1、2問。 記者 2点ある。まず最初の質問の時に、次期衆院選に出られるご意向なのかをお答えにならなかったので、その部分を聞きたいと思う。島根県連の方には立候補の意向を伝えたというような報じられ方もしている。あともう1点、先ほどのセクハラの話だが、名乗り出る方がいないという風におっしゃったが、セクハラというのは上下関係があったりとかそういう難しい状況の中で起こって、なかなか言い出せないものであるという認識を議長は持っていただきたいと思う。これは私の感想だ。次期衆院選についてどう思うか。 細田氏 それは、あとの質問について言うと、そういうことがあったという前提でのご質問ですね。僕はないという前提で申し上げてますので。あったならあったとおっしゃっていただきたい。あったようなないようなことを言って、男性に対して、あるいは、そういうことがセクハラだと言って、週刊誌などが書き立てると、男性に対するハラスメントではないかなと。結果的には、あったならあっただし、ないならないと。男性だってみんな困るでしょ。岸田(文雄)先生(首相)がたにも聞いていただきたいと思う。私自身が困ってしまうんで、訴訟をやりましょうとしかないんですよ。そうすると、訴訟の中で、単なるうわさ話として出されているけど、裏打ちはないというところまで行って、訴訟が解決する。そういう性格なんですね。だから、非常に難しい問題になっちゃっているんです、今。 ◆次期衆院選「多少よたよたしていますけど、まだ議員としての活動はできる」 記者 次期衆院選については。 細田氏 それで、衆院選は、先ほど言ったように多少よたよたしていますけど、まだ議員としての活動はできると思っております。いつの選挙かにもよりますね。2カ月後に選挙があるのか、あるいは2年後の任期切れなのか、そういった問題もありますけどね。やはり、私としてはこれまで続けてきた議員の33年間の実績というのは非常に厚いものがあって、特に地方のためになることをやってきましたから、そういうことはね、地元の要請を受けて頑張ってみたいと思っております。 記者 地元からは体調が悪い中で議長を辞めて、次の選挙に出馬するというのは理屈が合わないという声も上がっている。先ほどから説明はあったと思うが、それだけ体調が悪いという話もあった中で議員を続けて、次期衆院選に出馬して(地元の島根)県民の負託に応えられるとお考えか。先ほどの説明で県民は納得するか。 細田氏 体調についてはですね。これから悪化するということになるなら別なんですが、今のままいきますと、月に何回というわけではなく、数カ月に一回ずつ起こるかもしれない。先ほどの血液が出て、前立腺が封鎖されて、膀胱を浄化するという事態がですね。まだ今の状態ではコントロールできていますから。私はそんなに大病じゃないと思っているんです。大病ではないが、議長としての職責が相当問題があると。開会式をサボりました。本会議をサボりましたということになってはいけないという、いわば議員としての良心からみて、やはり退陣すべきだということで退陣するわけです。 したがって、地元の問題はさまざまあるわけですから。地元でいうと、鉄道を維持すべきかどうかとか、地域おこしの関係で、過疎対策をどうするかと。離島対策をどうするかとか、さまざまな課題がありますね。森林環境税もあります。単に抽象的な政策だけ取って、地方がおろそかになってはいけないという思いが非常に強いんです、私としては。だから、あまり簡単に人に任せては、さよならとはいかないと思っております。 司会 議長、まだよろしいですか。 細田氏 ええ。 記者 旧統一教会について。細田議長は関連団体への会合への出席が8回もあるなど、他の議員に比べ、関わりが突出している。どのような経緯で関係を持つに至ったのか。 細田氏 よく分からなかったので。もう一度。 記者 どういう経緯で教団側と関係を持つことに至ったのか。 細田氏 特別な関係はございません。これまでも呼ばれれば出るという程度の問題であります。会合に出てくださいと言われれば、出ると。そういうことでございます。 記者 旧統一教会への解散命令請求について2点伺う。今まで議長と教会が接点を持っていたことで、結果的に信者が教会を信用し、多額の献金の被害者を増やしたという見方もある。被害者に今伝えたいことがあれば。解散命令について、議長は賛同しているか。 細田氏 私はこれまでですね、安倍さんが亡くなったことと、それから、今回の解散命令についてもよく分かりません。私の頭の中ではなかなかつながりかねる。なぜ殺人につながるのか、なぜ殺人が何か一定の理由で容認されるのか、全く理解に苦しんでいる。特に私はそのことが短絡されて、容疑者(山上被告)の頭の中にはそういうことがあったかもしれませんが、全く理解に苦しんでいます。 それで、ところがですね、血栓溶解剤を使いますと過去の傷にまた穴が空いて、普通は大丈夫なんですが、また血が出る。つまり、膀胱(ぼうこう)内に血がたまってですね、またその膀胱内の出血を洗わなければならないという事態が発生することが分かりました。これが結構大変でして、突然尿が止まって、それで膀胱内を洗うと、そういう手術でございますから、予期しない議事対応が困難になる、公務に支障を来す可能性があることが分かりました。 お医者さんとも相談をしましたが、いや、3日は休めばいいんですよと言うけど、いや、議長の仕事は3日休めば良いということにはならないんだ、何とか血栓溶解をやめて、膀胱内出血が出ないようにできないかとだいぶ議論したんですが、ちょっといろいろ無理じゃないかと、そこまでは、ということで、例えば天皇陛下をお迎えする開会式の前にこういう問題が起こると、代表質問や補正予算審議の本会議など、議長としての重要な公務が予定される中、国会運営が停滞することは避けなければならないんじゃないか。したがって、やはりご迷惑をかけちゃいけないと、私の責任を持って辞任をしようということを決めました。お医者さんもそれを了解しています。 先般も(北海道の)釧路の方に出かけたり、いろいろな催し物に出ておりますが、血栓溶解の薬を調整しながら、何とかお務めすることができました。天皇陛下が釧路に来られて植樹祭をやられた、海づくりの会をやられたわけでございますが、それにはお医者さんと協議をして何とか出たんですが、そういうことがありました。 そういうことで、これが全てでございます。やや分かりにくいから病状を詳しくご説明しましたが、どうしても血栓溶解で突然ある日出血が出る、そういうことが出るということでございます。 それでは、国会議員として何もできないのか、ということについては、その、1日ないし2日間止まるんですね、仕事は。しかし、3日以降は大丈夫。そういう仕事ですから、私は国会議員としては地方交通の維持の問題、鉄道議連(議員連盟)としてやっておるとか、それから地域おこしのための組合(特定地域づくり事業協同組合)の設置の問題とか、過疎対策をするとか、さまざまな仕事に従事しておりまして、特に原子力発電の問題とかエネルギー問題、産業問題には非常に強く関与してきておりますので、これからもそういった仕事はしっかりとやっていきたいというのが私の趣旨でございまして、そういうことは、なかなか私以外の人が簡単にできるような仕事じゃないんです。 森林環境税をもっと森林のために使おうとか、そう自負しておりますので、これから一国会議員として国政に携わってまいりたいと思います。冒頭の私からの辞任の趣旨については以上でございます。ありがとうございました。 司会 議長、まだよろしいですか。こちらの列の方。 記者 議長が清和会会長だったころの話を伺う。2016年の参院選の時、伊達忠一氏(後に参院議長)が間に入って宮島喜文氏の票、旧統一教会からの支持を仲介されたという話を、宮島氏が取材に答えている。伊達氏も宮島氏も清和会。教団との票の差配というか、支持を付ける付けないにあなたは関わっていたのか。 細田氏 私は一切関わっておりません。伊達さんはこういう経緯があるんですね。伊達さんはもともと、血液検査とか尿検査とかああいう検査団体の大親分なんです。それで、何とか参院議員を出したいという意思が強かったんです。それでそのころですね、赤石清美さんという人が何とか全国比例で通りまして。10万票取りました。その後は宮島さんが出るようにしたいと。2010年が赤石さん10万票。宮島さんは12万票を結果的に取ったんですが、そのときに一生懸命やられました。そしてその次も小川真史さんという人が令和元年(2019年)に8万5千票で落選しているんです。伊達さんは本当に一生懸命、お医者さんだけじゃなく、看護師さんだけじゃなく、検査団体の代表を送り込みたいと言って一生懸命頑張られたんです。で、当選した人もいれば、当選していない人もいる。そういうことがありますけれども、一切、私はその辺の関係については特に存じません。私は、むしろ、伊達さんは(小川氏が落選して)非常に残念だったと思います。 記者 伊達さんが安倍元首相に指示をお願いしたと伝えられている。それについてもご存じないのかということが一つと、その過程で宮島さんに対して細田派、清和会の幹部から教団関連施設を回るようにという指示があったという話がある。それもご存じなかったのか 細田氏 存じません。実際に安倍さんに言われたかどうか、もう私は(清和会会長を)替わっておりましたから。その段階で参院選挙の問題は関与しておりませんから。 記者 2016年なんだが。 細田氏 2016年に。 記者 2016年の前後に宮島さんに対して。だから、あなたが会長をされている時期だ。 細田氏 いや、それは伊達さんにお願いしております。 記者 安倍さんとの関係が深いということを議運の場でメンバーに対しておっしゃったという風に、関係は大昔からということもおっしゃってるが。 細田氏 いやあ、そんなことはございません。 記者 教団との関係は知らなかったということか。 細田氏 はい。 記者 安倍さんと教団の関係を知らなかった? 細田氏 いや、そんなこと言っていない。教団との関係についてコメントしたことはありません。 記者 議運の人が「議長から聞いた」とわれわれにおっしゃっているのだが、だとすると、中にいた人がうそをついてるということか。 細田氏 いや、それは何かの間違いで。議運の人っていうのは理事会の。 記者 議運の場で議長が説明した時、それを聞いた人が、議長が「私は(教団との関係は)まだまだ短い、安倍さんは長い」とおっしゃったと。 細田氏 それは論理が違っておりまして、私が韓さん(教団トップの韓鶴子総裁)という方が見えた時になぜあいさつしたかと言った時に、そういう長い関係を存じ上げたから申し上げたということを言ったのであって、安倍さんとの関係は一切もう知らないです。それは長い関係というのを取り上げられたかもしれませんが、それは間違いです。それは明確にしておきます。 記者 議長としてはご存じなかったということか、教団と安倍さんの関係を。 細田氏 はい、はい。 司会 では残り1問。 細田氏 またこれからですね、いろいろ皆さんとお付き合いもあるでしょうから、議長でなくなるわけですから、大いにやりましょう。 記者 会見するのか。会見の場をまた設けてくださるのか。 細田氏 いやいや、またいろんな場を通じてね。 記者 いろんな場とは。 細田氏 自由な会話というのもあるかもしれない、ただし、自由な会話をお互いにやりましょう。 記者 最後まで会見をやりませんか。挙手がある限り会見してもいいのでは。予定があるならあれですが。挙手がある限り質問に応じないのか。 細田氏 あくまでも辞任会見ですから、今日はね。辞任に絡めていろんな問題があるじゃないかと言われて、それを全部十把ひとからげにして、全部今日で解決したいというのは、そうはいかないんじゃないですか。 記者 今まで(会見を)開いてこなかった。 記者 限られた記者の数ではなく、開かれた場で会見しませんか。 記者 だから続けてほしい。 ◆辞任の理由「純粋に体調不良。セクハラ問題は一切覚えがない」 記者 議長の辞任理由は本当に体調不良だけなのか。旧統一教会の問題、セクハラ疑惑報道、その責任もあって事実上、その責任をとって辞められるのではないか。 細田氏 違います。私は純粋に体調不良で辞任をするわけで、セクハラ問題については一切覚えがないし、訴訟をしているわけですから、この点は一歩も譲っておりません。優秀な弁護士を付けてやっております。しかも、そのようなことについて実際の証言があるわけではない。それが一つ。旧統一教会問題については一切、私は責任を持って何らかの働きかけがあったということはございませんので。 記者 議長は関係を否定しているが、数々のイベントに出席もされて、実質的なかかわりはあったと世間的には(受け取られている)。 細田氏 それはあります。それはあるんですが、パーティーに呼ばれました、そこであいさつしましたという程度の話で、それ以上のものは何もない。 記者 事実上、信者には広告塔と見られた。それが結局、教団の存続や発展につながった。それはどう思われたか。 細田氏 それは飛躍しすぎだ。そんなことはないので、私としては一切、そういうことは関係ないと思っております。そういうことで安倍さんが殺されたと言うんですか? 記者 自民党議員が広告塔になった面があるのでは。 細田氏 いや、ないんですよ。自民党の人たちはいろんなパーティーに呼ばれますけど、そんなことはないと思います。 記者 一議員に戻って、教団被害者のために活動するつもりはないか 細田氏 あるかもしれませんね。ただどういう方向になっているか分かりませんが、被害者は被害者ですから。安倍さんの殺害問題は関係ないですから、それはそれぞれに対応していきたいと思います。私は議員ですから。必要な法律が出たりすれば、それに従っていきます。 記者 旧統一教会をどう思っているのか。 細田氏 それは分かりません。今の解散請求についての判断は、急に今回出たことでありますから、それは検討しておりません。ただ(解散命令請求は)政府がやったことですから。政府はやったことは正しいというのが私の基本的な立場です。 司会 時間が来たので終わります。 細田氏 ずいぶんお答えしたと思います。ありがとうございました。 記者 体調の問題で会見をここで打ち切るのか。 細田氏 今日はもう、(議長を)辞めるための記者会見ですから、あとの話はまた。 記者 大事な記者会見なので。 細田氏 なぜ退任するのかという記者会見ですから、今までの積もる話をどんどんやりたいという記者会見では必ずしもない。ただ私はできる限りの対応をしたわけですから、それは今後の問題として。 記者 議長を辞めて体調がいいときに会見しないか。 細田氏 会見ではなくて会話をしましょう。 記者 有権者は見ている。 細田氏 もう十分に、今まで十分お答えしていますから。 記者 1年5カ月、会見をしてこなかったから、これだけ質問が出ている。 細田氏 だけど、今日説明しましたし。 記者 まだまだ手が挙がっているじゃないですか。 細田氏 今日はもう、(目安の)30分を相当超えています。 記者 次の会見をお約束いただけますか。 記者 議長でなくなったらいろいろ話せるとおっしゃったのでは。約束してください。 細田氏 誠意を示したと思っております。 記者 次の会見を約束いただけせんか。 (ここで打ち切られ、細田氏は退席した) |