4月に入り、新番組が開始されるまでは、テレビメディアは「平成を振り返って」、「想い出の平成の歌声」、「あなたにとっての平成とは」・・・うんざりするほどのタイトルの特別番組が放映されている。
さらには、「新元号まであと○○日」とカウントダウンを始めている。
こんなメディアの動きを痛烈に皮肉ったこんな記事がある週刊誌に掲載されていた。
来週の24日から、テレビのアナウンサーが「みなさん、今日は・」とこんな記念日が始まるそうである、と。
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●4月24日 平成最後の水曜日
●4月25日 平成最後の木曜日
●4月26日 平成最後の金曜日
●4月27日 平成最後の土曜日
●4月28日 平成最後の日曜日
●4月29日 平成最後の月曜日
●4月30日 平成最後の日
●5月1日 令和最初の日
●5月2日 令和最初の木曜日
●5月3日 令和最初の金曜日
●5月4日 令和最初の土曜日
●5月5日 令和最初の日曜日
●5月6日 令和最初の月曜日
●5月7日 令和最初の火曜日
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見方変えればあえて皇室行事を無視しているところは評価してもいいかもしれない.。
さて、最近では厚生年金の保険料を70歳まで支払うという噂が流れており、定年年齢と同時に年金支給年齢がさらに引き上げられる可能性がある。
遂に日本人は倒れるまで働かされる時代に入ってしまうのかもしれない。
かつては賃金労働者を卒業した定年退職者のことを、毎日が日曜日なので「サンデー毎日」と呼んでいたことがあった。
今後はこんな呼び名も死語になるかもしれない。
オジサンは60歳で定年退職し、翌日からに認知症が発症していた母親の介護を始め、3年間は自宅で介護してその後の5年間は施設と病院を行き来する母を見守っていた。
昨年6月に定年後8年目に母が亡くなり、ようやく安穏な生活が送れるようになった。
しかし今年の4月から近くに住む息子の3歳の長女が幼稚園に入り、その通園バスの乗り場までの送迎の仕事が舞い込んできた。(もちろんボランティア)
孫娘の母親は隣の区の総合病院の看護師で早朝、娘の弁当を作って6時半には出かけてしまう。
父親もそのあと1時間後には出かけるのだが、通園バスが到着する時刻は8時過ぎなので、その前にオジサン夫婦が孫娘を路上で受け取ることになった。
まだ3歳と2か月あまりしか経っていない孫娘と歩くのは大変である。
何しろ歩幅がオジサンの5分の1程度であり、手を繋ぐには少々腰を低くしなければならない。
無事に通園バスに乗せてオジサン夫婦は家に戻り、少々遅い朝食を取る。
毎週水曜日には「年少組」は午前保育とやらで、11時過ぎには迎えに行かなくてはならない。
オジサンの在宅時間は正味2時間余りである。
水曜日以外は弁当を持っていくのだが、それでも14時前には、迎えに行く。
徐々に慣れてくると園児はまともに歩かず遊びながら、時には一人で走り出したりと、まさに目が離せない状態となる。
オジサンの家に連れて帰ると今度は母親が仕事から帰ってくるまでの「延長保育」が待っている。
3歳児は1人ではまだ遊べないので必ずそばに誰かがいなければならない。
おやつをタップリ食べさせ昼寝をさせるのだが、簡単には寝付かないので、仕方なく添い寝をしてあげるのだが、なぜか起床時間が早くなった影響で、オジサンが先に寝入ってしまう。
そろそろ慣れない仕事に疲れが出始めた頃、ようやく週末を迎え幼稚園の休みがやってきた。
まるで現役時代の労働者の気持ちが蘇った気分である。
ところでオジサンは現役時代から、手製のホームページで週末の日曜日に「つぶやき」を掲載していた。
当時は「ブログ」が今ほど流行っていない頃だったが、最近、パソコン内の過去のファイルを整理していたら、当時の原稿が出てきた。
丁度12年前、亥年選挙で安倍政権が参院選で大敗する前の頃であった。
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【怒りの数々】2007年5月21日
オジサンは最近とくに怒っているのです。
●記憶によると、去年の9月の総理就任演説では、
「国民との対話を大切に考え」てという言葉を何度も繰り返しながら、いざ蓋を開けてみたら、みんなが想像してた通りに国民の声など無視して数の暴力で次々と悪法を強行採決して行く安倍晋三首相。
これでは、国民の代表どころか、単なる独裁者。
メディアによっては異なるが、世論調査の結果、安倍内閣を支持する最大の理由が「他に人がいない」とは情けない。
何も知らない善良な国民は「不毛の選択」を迫られている。
呆れ返る手抜き経営で死亡事故を起こした「エキスポランド」の山田三郎社長からも献金を受け取っていた上に、店長と店員が女性客を強姦するというアメリカ並みの犯罪が行なわれた「ペッパーランチ」の一瀬邦夫社長からも、献金を受け取っていたという黒い噂も出て来た安倍晋三首相。
これでは、「国民の代表」というよりは、「犯罪者の代表」と言った方がピッタリである。
●普通なら、家賃が50万円以上もする赤坂のど真ん中の高級マンションにもかかわらず、市価の5分の1以下の9万円で住むことができる国会議員の場合には、莫大な建設費から不足分の家賃に至るまですべて税金が使われてる。
そして、他国の人たちを殺し続けてるだけではなく、タクシー強盗をしたり、沖縄の女性を強姦したりする野蛮な米兵のために広くて住みやすい家を作り、一般の2倍から3倍の家賃を設定させて、それをすべて税金でまかなってる。
自分たちが家賃を払う高級マンションは、市民感覚とはかけ離れた低価格に設定する一方、ぜんぶ税金でまかなえる米兵の住宅の家賃は、「基地賛成派」を増やすために通常の3倍の家賃に設定。
米兵の住む家の家賃なんてオジサンには関係ないが、一般の2倍や3倍にするのなら、米国に払わせるべきである。
国民の税金でまかなうのなら、せめて普通の家賃にするのが筋だろう。
結局、「基地があるからこそ通常の何倍もの家賃収入が得られる」という図式を作り、土地や建物を持ってる比較的裕福な住民たちを「基地賛成派」に取り込むために、政府は税金を無駄遣いしているわけである。そして、貧しい農民たちの足元を見て、サトウキビに高額の補助金を出すことにより、「基地賛成派」を少しでも増やそうと、国民の税金を好き勝手に使っている。
挙句の果てに、自然を破壊して多くの海洋生物を殺してるなんて、何が「美しい国」なんだ。
安倍晋三首相は、5月16日の党首討論で、民主党の小沢一郎から「美しい国」の定義について質問され、
「日本の美しい自然や文化を守って行くことで~あります」との答弁であったが、どうしたらこんな大ウソがつけるのだろう? かけがえのない辺野古の海を守ろうと、必死で訴えてる沖縄県民を排除するために、自衛隊まで動員して、有無を言わさずに自然破壊を強行しながら、「日本の美しい自然や文化を守って行くことで~あります」と平然と言ってのけるこの見上げた神経。
小泉内閣当時から行われていたことだが、政府の国民に対する情報操作はかなり露骨になっている。
安倍内閣には元NTT広報出身者が専門の補佐官としてマスメディア対策を行っている。
政権にとって具合の悪い不祥事が発覚し、連日テレビのワイドショーで報道されることを何とか回避できないかと、日夜彼らは国民を欺く手立てを考えている。
具体的には、昨年のの11月に、安倍内閣の閣僚どもの不祥事が次から次に発覚した時期に、テレビのワイドショーは何をしていたかと言えば、「崖っぷち犬」の生中継を朝から晩まで垂れ流していたことを覚えているだろうか。
結果として「崖っぷち犬」は救われ、その陰では「崖っぷち閣僚たち」がいつの間にか消えていた。
もっとも内閣広報担当補佐官の仕業との証拠はもちろんない。
まあ、この程度ならばまだ可愛いかも知れない。
しかし、いまだかつてない前代未聞の政府の行動をマスメディアが意図的に国民の目から逸らせていたならば、決して笑ってはいられない状況である。
全国紙ではあまり取り上げられなかった記事をある地方紙から紹介しよう。
■普天間移設 事前調査 施設庁、海自に協力要請■ <2007年5月17日 朝刊>
米軍普天間基地の移設工事に伴い実施される海域現況調査(事前調査)について、防衛施設庁が防衛省を通じて海上自衛隊に協力を要請していたことが16日、分かった。
海自の掃海母艦「ぶんご」が既に11日に横須賀基地を出航し、沖縄近海に進出。
同艦乗員による潜水調査が、一両日中にも始まるとみられる。沖縄では調査への自衛隊関与に強い反発があり、地元と自衛隊の信頼関係が崩れる可能性が指摘されている。
「ぶんご」は久間章生防衛相の命令を受けて作業を開始する。
艦長(二佐)のほか掃海隊群司令(海将補)と複数の幕僚が乗艦しており、任務の重大性を裏付けている。
事前調査は普天間基地を沖縄県名護市のキャンプ・シュワブ沿岸部に移設するのに必要な環境影響評価(アセスメント)に 先駆けて行われる。名護湾などの調査ポイントに、サンゴの産卵を調査するための着床板や水中ビデオカメラを設置する。 作業は防衛施設庁が業務委託した民間の調査会社が行うが、反対派住民らによる作業の妨害が予想される。
このため、海自にも調査会社と同じ作業を行うよう要請した。
「ぶんご」にはゴムボートや空気タンクがあり、海自潜水士による民間ダイバーとの共同作業が想定される。
自衛隊の活動は、民間企業の仕事を奪わないよう、自衛隊以外にできない作業であることを意味する「非代替性」が
要件の一つとなっているが、防衛省は「運用にかかわることなので公表できない」と「ぶんご」の
活動そのものを明らかにしていない。
海自関係者は「防衛相の命令に従うしかないが、自衛隊に民間業者のような環境調査の経験はない。
海上保安庁が行う警備もできない」と戸惑いを隠さない。
沖縄の地元メディアは連日、「自衛隊投入」を伝え、仲井真弘多沖縄県知事は記者団に「何のためにくるのか分からない」と不快感をあらわにしている。
もちろんこの記事は「本土」のメディアの記事であるが地元のメディアの論調はもっと強い。
しかしオジサンが問題にしたいのは、海上自衛隊の関係者も戸惑うような自衛隊の使われ方に関しての情報公開が一切無く、 「運用にかかわることなので公表できない」と訳のわからぬ「秘密主義」を押し通そうとしていることである。
全く武器も持たない「丸腰」の地元の、それも自分たちの生まれ育った海を守るお年寄りたちの抗議行動に対して、
なんで「自衛隊」が出て行かなくてならないのか!
「集団的自衛権の研究」と称して、改憲まで時間がかかることを見越して、解釈改憲の実績を積み上げようとする、安倍晋三首相の対米追随主義の露骨な意思表明が、今回の「沖縄自衛隊派遣」につながったのではないだろうか。
62年前、沖縄県民は日本国軍隊に見捨てられ、そして自決を迫られたのに、また再び、あらたな「国軍」に脅かされ自分たちのかけがえのない自然を失おうとしている。
「日本の美しい自然や文化を守って行くことで~あります」と言いながら、やっぱり安倍晋三首相のカラッポな頭の中には「沖縄」は「日本」に入ってはいないのであろうか??
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12年経ってもこの情勢は少しも変わってはいない。
むしろより酷くなっており「怒り」は倍増している。
いまから12年後には孫娘は高校生になっていることであろう。
その時までには、「こんな素晴らしい日本に生まれてよかった!」といわれるような国にしなければ、とオジサンは思う。