明日まで家を離れています。
今日も「つぶやき」の代わりに涼しくなるような【スリル満点の「断崖絶壁」スポット5選】をお届けします。
ヤセの断崖/石川県羽咋郡志賀町
能登半島国定公園にある、能登金剛きっての景勝地「ヤセの断崖」。その特徴的な名前は、「断崖に立つと身がやせるような思いがするから」という説や、「作物ができないほど痩せ果てた土地だから」といった、様々な由来が語られている。 松本清張の小説を原作とした映画「ゼロの焦点」の舞台となったことでも知られており、付近にはこれを記念した石碑が設置されているという。 元々は、高さ35mを誇る切り立つような断崖であったが、2007年に発生した能登半島地震の影響で断崖が約10mにわたり崩落。かつての景観は失われてしまいましたが、断崖に刻まれた多数の亀裂に自然の恐ろしさを実感させられる。 また、断崖に沿った遊歩道を進むと、源義経が舟を隠したという伝説が語られる入り江「義経の舟隠し」に繋がっていますので、観光の際はあわせて訪れるのがおすすめ。 |
東尋坊/福井県坂井市
越前加賀海岸国定公園内の、特別保護地区に指定されている「東尋坊」。海水によって侵食された、高さ20m級の断崖が、およそ1kmにわたって続く、日本で最も有名な断崖のひとつである。 同地ゆかりのある、文人たちの石碑が点在する「荒磯遊歩道」から眺める景観も良いのだが、遊覧船に乗っての見学もおすすめ。海蝕によって削られたゴツゴツとした迫力満点の断崖や、ライオン岩、ロウソク岩といった奇石を間近で眺めることができる。 ちなみに、東尋坊は「自殺の名所」としても知られており、思いとどまらせるための看板や句碑が様々な場所に設置されているのだが最も有名なのが、「いのちの電話」という電話ボックス。テレホンカードや10円玉が常備されてあり、誰かに相談できるようになっているのだそうなので見つけても絶対にイタズラしないように。 |
知夫赤壁/島根県隠岐郡知夫村
隠岐諸島の中で最も本州と近く、「隠岐の玄関口」としても知られる知夫里島。島の西側にて、約1km続く50〜200m級の断崖が、国の天然記念物にも指定された「知夫赤壁(ちぶせきへき、ちぶりせきへき)」である。。 名前にもある通り、壁一面が赤く見えるのがこの断崖最大の特徴。この場所にあった火口から約600万年前の噴火で吹き出したマグマが酸化して冷え固まったことから、赤・茶・黒に変色して、このような色合いになったのだそう。 およそ1kmと広範囲にわたる赤壁の全貌を見るのであれば、毎年4月~10月の期間は午後4時以降に運行する遊覧船がおすすめ。夕陽が反射する海と、赤壁のコントラストを眼前にすれば、きっと自然の壮大さを感じるはず。 |
摩天崖/島根県隠岐郡西ノ島町
島根県・隠岐諸島のひとつ、西ノ島にある自然景勝地「国賀海岸」。高さ250m級の断崖絶壁が13kmほど続くこのエリアで、最も高い257mの断崖が「摩天崖(まてんがい)」である。 ここから見渡す日本海は、まさに絶景。特に、日が落ちる頃に見える夕景は、夕陽百選にも選ばれるほどの美しさを誇っている。 また、国賀海岸は鳥取県・島根県・岡山県の3県にまたがった形で点在する「大山隠岐国立公園」に指定されており、摩天崖以外にも見どころが多数。中でも、海水によって岩が浸食され、橋の形になったという奇石「通天橋」は摩天崖と並ぶ代表的な自然景勝地として親しまれている。 ちなみに、通天橋から摩天崖にかけての「摩天崖遊歩道」も遊歩百選の認定を受けた有名スポット。周辺一帯は放牧地となっており、牛や馬が自然の中で暮らす様を観察することができます。 ただし、調教された牛馬ではありませんので、近づくことのないよう十分ご注意を。 |
須佐ホルンフェルス/山口県萩市
山口県北部、北長門海岸国定公園の海岸沿いに続く、高さ12mの断崖「須佐ホルンフェルス」。ホルンフェルスとはドイツ語で「固い岩石」を意味する、変成岩の1種。 マグマの熱によって、砂岩などが火成岩(マグマが固まってできた岩)と接触し変形したことから、黒色と灰白色の特徴的な縞模様が形成されるのだそうである。 遊歩道で下部へ降りることで、自然が織りなす鮮やかなストライプの岩肌を間近で眺めることができ国の天然記念物及び、名勝にも指定されている「須佐湾」の雄大な景観とともに、楽しんでみるのもオススメ。 遊歩道から先は、柵が設置されていないため、見学の際は足を滑らせないよう注意!! |