今年も余すところ2日となった。
例年ならば今年亡くなった「墓碑名」を掲載したいところだが、それよりも現存する、決して日本にとっては好ましくない人物を列挙するほうが、忘れずに来年も監視する気持ちになるというもの。
作家の適菜収の「それでもバカとは戦え」から、2021年の「バカ10人衆を、今日と明日に分けて晒しておく。
今日はベスト10の中から、下位5人を晒してみる。
【第10位】小池百合子
「情報公開は東京大改革の一丁目一番地」と繰り返す小池が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」。無免許運転居座り都議の木下富美子など新しいキャラクターも生み出したが、年末のお茶の間に寒い笑いを届けてくれた。東京都は昨年、IR関連文書などをほぼ「黒塗り」状態で情報開示し批判を浴びたが、それを今度は「白塗り」に変更したとのこと。一休さんかよ。
【第9位】竹中平蔵
国民の8割が開催に反対する中、コロナ下で強行された東京オリンピック。スポンサー企業のパソナ会長で政商の竹中は開催の危険性を指摘した専門家を「明らかに越権」と批判。なお、五輪組織委はパソナ以外から人材派遣サービスを受ける場合、その旨、書面で承諾を受けないといけない契約になっていた。また、竹中はワクチン大規模接種センター(東京)の予約システムを手掛けたマーソ社の経営顧問だった。
【第8位】Dappi
ツイッターで野党に関するデマや歪曲動画を流していた「Dappi」なるアカウントが個人ではなく企業であることが判明。その得意先は「自由民主党」とされていた。資金力のある勢力が世論操作・世論誘導を行っていたわけだ。
【第7位】岸田文雄
10月4日、岸田は総理大臣に就任すると、それまで掲げていた比較的まともな政策をほぼ撤回。「令和版所得倍増」も「住居費・教育費への支援」も公約に盛り込まれなかった。金融所得課税の見直しも「当面は触ることは考えていない」と軌道修正。岸田は会見で「私の思い、私が提示してきた政策に一点のブレも後退もない」と胸を張ったが、ブレと後退しかない。
【第6位】高須克弥
愛知県のリコール署名偽造騒動。県選管によると、署名の8割超に当たる約36万人分が無効だった。この運動はネトウヨ整形医の高須が主導したもの。元日本維新の会愛知5区支部長でリコール団体事務局長の田中孝博は佐賀市内で署名を偽造した疑いで逮捕。高須の女性秘書も役員を務める高須クリニックの関連会社(名古屋市)で署名を偽造し書類送検されている。高須は不正関与を否定したが、不自然な言動を繰り返している。