新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

政治は市民がコントロールするもの

2019年07月22日 12時12分25秒 | 参院選挙

昨日の、「戦い済んで日が暮れて果報は寝て待つ」のつぶやきの最後で、「明日の朝刊の一面に、『最終議席予想は安倍敗北 改憲勢力75議席で3分の2に届かず』という見出しが踊ることを楽しみにしたいものだ」と参院選に関して締めくくった。
 
そして、深夜まで開票結果速報などにお付き合せずに早く床に就いた。
 
今朝の早刷朝刊では、東京新聞が「<参院選>改憲勢力3分の2割る 自公、改選過半数は確保」、毎日新聞も「2019参院選 自公勝利、改選過半数 改憲3分の2届かず 2番目の低投票率、50%割れ」、朝日新聞だけが「改憲、与野党の攻防激化へ 首相、一部野党に秋波」と、次の戦局への可能性を示唆していた。
 
今年に入って通常国会の終盤では、衆参同日選挙の影を安倍政権はちらつかせ、参院選の1人区の統一候補すらもなかなか決らない野党にとって、総選挙における小選挙区の統一候補などは到底間に合わないことであった。
 
そんな野党側の弱点を見ぬいて安倍晋三はギリギリまで同日選の可能性を匂わせていた。
 
そして解散を恐れて通常国会終盤での恒例となっている、内閣不信任案の提出を野党は見合わせてしまった。
 
安倍政権打倒を期待していた国民からは、「野党は本気で政権を奪う気が無い」と見抜かれてしまった。
          
政権選択選挙ではなくても、12年前の参院選で自民党は惨敗し、国会に「ねじれ」が発生し、政権運営に赤信号がともり、それが引き金となり第1次安倍政権の崩壊につながったことから、せめて参院で過半数を獲得するという目標を国民に宣言するべきであった。
 
野党共闘を支援する市民連合は、「安倍改憲」を止めることが最優先であり、それは多くの護憲派の目標でもあった。
 
史上2番目の低投票率がどのように作用したかはまだ詳細な選挙結果分析を待たねばならないが、選挙前にハードルを下げた安倍政権は自公で過半数を確保し勝利宣言をし、野党は改憲勢力を3分の2を割らせたことに一抹の安堵感が広がったということであろう。
 
しかし肝心の有権者の願いは一切叶わず、消費税は10月から10%に上げられ、8月以降に行われる日米FTAで日本が大幅な譲歩を迫られ、米国からの高額な欠陥武器の調達も強いられ、すでに破綻している「アベノミクス」を今後も推進していくと安倍晋三に言わせてしまった。
 
結果的には50%以上の人が棄権したように、「投票しても何も変わらない」という状態を許してしまったことになる。
 
ところで、今までの参院選では、それまで各都道府県を1選挙区とし、各県から最低1人は当選者が出るようにしていたが、「一票の格差」解消のため、人口の少ない「鳥取県と島根県」、「徳島県と高知県」をそれぞれ1選挙区にする「合区」に踏み切ったことにより、1人ずつ選挙区からあぶれることになった。
 
そこで自民党は、「鳥取県と島根県」「徳島県と高知県」が合区となり、どちらかの県からしか候補を擁立できなくなった候補者を救済するために「特定枠」を設けることで、もう片方の県からも確実に議員を出すということを画策した。
 
その結果、候補者を出せなかった徳島県と島根県から立候補者、三木亨、三浦靖を「特定枠」に充て、当選させ、自民党は合区の各県からそれぞれ当選者を出して計4人を当選させたことになった。
 
まさに自民党の「党利党略」の産物であった「特定枠」であったが、今回の参院選でまさか「国会の野良犬」と自称している山本太郎が使うとは自民党は夢にも思わなかったのではないだろうか。
 
当初は山本太郎を「きわもの」扱いしていた多くの政治ブロガーたちも、本人が東京選挙区からではなく比例区から立候補し、しかも特定枠に「完璧な当事者候補」を2人も置き、自分は第3位との位置づけたことにより、おそらくは当選は狙ってはいないとの見方であった。


この「台風の目」が今後は永田町に上陸し、今までの常識を打ち破る可能性が出てきた。
 
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<市民がコントロールできる政治始まる>
 2019年7月22日 05:41 田中龍作ジャーナル
 
   
国会議員となる木村英子さんと記者会見する山本太郎。=21日、れいわ開票センター 撮影:田中龍作=
 
 山本太郎は自分の議席と引き換えに重度障がい者と難病ALS患者を国会に送り込んだ。
 当事者抜きで当事者の施策を決めていた、この国の政治に風穴を開けたのである。
 公職選挙法上の政党構成要件にあたる得票総数の2%を満たしたため、「れいわ」は政党となる。
 経団連や経団連労働部である連合に頼らずに選挙を戦い2議席を獲得。しかも政党の構成要件を獲得したのである。
 選挙を支えたのは、延べ6,290人のボランティアと、3万3千人が寄せた4億250万円(20日現在)の浄財だ。
 市民の手で国政政党を誕生させたのである。
 
   

 
 選挙期間中、テレビは「れいわ」を黙殺し続けた。支持者にはマスコミ不信、特にテレビ不信が渦巻いていた。山本自身も「放送禁止物体」と自虐ネタを飛ばしていたほどだ。 
 だが、これからは山本が党首討論などに参加することになるため、マスコミも黙殺できなくなる。
 政党となったため、衆院選挙に立つ「れいわ」の候補者は比例復活も可能となる。早ければ年内、遅くても来年中に予想される総選挙に捲土重来を期す。
 「議員山本一人だけを考えれば負け。でも“ れいわ ”としては大きく勝ったと思います」山本はコメントした。(敬称略)      
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臨時国会での野党代表質問には国会議員ではないのでその資格はないかもしれないが、早く安倍晋三とのガチな「党首討論」を見てみたいと多くの国民は望んでいるのではないだろうか、とオジサンは思う。 

 


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