2016年の都知事選で初めて立候補した「緑の狸オバサン」と言われた小池百合子。
かつては自民党議員として環境相、防衛相まで上り詰めて、都知事選では自民党を抵抗勢力として批判し圧勝した小池百合子。
当時自民党推薦候補の元総務相であった増田寛也の応援演説をしたのが丸川珠代であり、当時は小池百合子に対して激しい個人攻撃を繰り返していたことを思い出す。
今月の9日には、丸川珠代は、「丸川五輪相『ワクチンを前提にしない大会を準備中』五輪・パラ選手への優先接種を否定」と五輪前の国内のワクチン接種遅れを見事に予想した発言には驚いた。
そしてワクチンは菅義偉が米国の民間企業のトップに自ら電話して供給量をもっと増やしてくれと、国のトップとしてはあるまじき行為をしたのだが、結局口約束に終わったらしく、与党内からも批判が出ていたが、そんな不要不急の訪米のため緊急事態宣言の発令が1週間も遅れたと、またもや批判を浴びていた。
それでも五輪開催で国民の高揚感を醸し出し、その勢いで解散総選挙へとの菅義偉の目論見も、衆参の補選で不戦敗を含めて3敗という結果になり風前の灯となった。
自民党からすれば「2勝1敗」と思っていたので想定外の敗北感が一気に菅義偉の責任問題にも発展しかねない状況になった。
こんな窮地に追い込まれた菅義偉の心情を察するあまりからの発言が、小池百合子への恨み節と重なり丸川珠代のこのような発言となったのかもしれない。
「『東京五輪・パラ実施時の医療提供体制が提示されないまま』丸川五輪相が小池都知事に不快感」
【独自】東京五輪・選手などの入院先に指定病院約30か所確保へ【新型コロナ】
少なくとも、現職大臣が記者会見で発表するような内容ではなかった。
今朝の情報番組ではこんなやり取りがあった。
「玉川徹氏と田崎史郎氏が丸川五輪相の発言で白熱…『楽屋の話…大臣が表に出すのか』」
【政府広報・田崎史郎:「これ、丸川さんがいきなりケンカを売ったように見えると思うんです」「でも、昨日ずっと調べていたら、丸川さんが五輪担当大臣に復帰されたのが2月18日。その時にすぐ丸川さんは小池さんにあいさつ行っているんです。そこで、水際、入国阻止の部分は政府がやります、医療は都でお願いしますと、そこで仕分けができているわけです。都からの考え方が出てくるのを待っていたんですけど、いつまでたっても出て来ない。3か月が切ったところで丸川さんがドーンって言った」 「本来なら丸川さんが小池さんに電話して、どうなっているんでしょうか?早く出してくださいねって言えばすむ話だと思ったんですけど、事務方で水面下でやりながら答えがない。と」、「記者会見で言うってことは丸川さん、その重さ分かっていると思う。公開質問状を出したっていうことなんです。非公式な部分で全然ダメなんで公開質問状を出したっていうのが昨日なんです」 【視聴者代表・玉川徹コメンテーター:「国と都のやり取りって国民からすると楽屋の話です。楽屋の話をわざわざ、会見で言うっていう意図は、公開質問状ですか?なんですか公開質問状っていうのは」「一体でやらなきゃいけない話でしょ。自分たちがちゃんと都と協力してやれていないことを、国民に明らかにする意味って何があるんですか?そんなことしたら、うまくいってないのね、と。やっぱりオリンピックなんて、本当にできるのっていう話にしかならないんじゃないですか?丸川さん、そんなこと言って」 【政府広報・田崎史郎:「今まで水面下で詰めていて、投げかけているのに回答がないから公の席で言ったっていうことなんでしょう」 【視聴者代表・玉川徹コメンテーター:「だけど、都の人の話を聞いていると実務者レベルでやっているっていう話ですよね。だから丸川さんが言っているのだけが正しいとは思えないんです」 【政府広報・田崎史郎:「事務レベルでは言った言わないの話になっています」 【視聴者代表・玉川徹コメンテーター:「でしょうね。だから、そういうのってまさに楽屋の話でそんなものを大臣が表に出すような話なのかって思うんですよ、そもそも」丸川大臣ってTBSの金平さんの質問に対しても直接、答えない人ですよ、この人。だけど自分が言いたいことは楽屋の話でもこうやって話しちゃうんですかね?なんなんだろうと思います。全然よく分からない」 「こんなことやっていたら、ただでさえ医療関係者がずいぶんな数、オリンピックに取られるっていう話で。現実問題としてワクチンもこれからいっぱい打たなきゃいけない。7月の段階で感染が収まっているかどうかも分からないときに、本当にオリンピックに医療関係者取られていいのかってなる時に、わざわざ楽屋の話をして国民にさらに疑念を持たれることをして。うまくやっていくつもりあるんですかね?丸川大臣」 |
完全に丸川珠代の「勇み足」発言だったのだが、それを庇うあまりの田崎史郎の言い訳じみた発言が哀れであった。
そして、「大阪に追いつけ!追い越せ!」状態になりつつある都内の感染者数の増加に伴う医療逼迫状態にもかかわらず、五輪大会組織委員会はこんな動きをしているらしい。
「東京五輪・選手などの入院先に指定病院約30か所確保へ」
なんで、今なんだ? という怒りの声が殺到していた。
なんなんだこれは。
— 武田砂鉄 (@takedasatetsu) April 27, 2021
・大会組織委員会は都内に10か所程度、都外に20か所程度、指定病院を確保する方向。
・選手村には新型コロナに対応する発熱外来や検査ラボを設置し、大会期間中は24時間態勢で運営。
・組織委員会は、日本看護協会に500人の看護師の確保を依頼。https://t.co/aoyojzpLHW
感染第4波で重症者が増加し、大阪からも患者の受入れを検討せざるを得ない状況で、五輪のために30もの病院を指定し、500人の看護師確保を要請。
— 山添 拓 (@pioneertaku84) April 27, 2021
丸川大臣は「東京都から回答がなく戸惑っている」というが、政府が五輪の中止を検討すらしないことに、多くの国民が戸惑っている。https://t.co/lVP6pmfn3V
医療機関は大会期間中でなくとも365日24時間対応しています。
— 倉持仁 (@kuramochijin) April 27, 2021
こういう話はコロナ禍が始まった当初から各所に相談して、当時から選手村を検査センターや隔離施設として有効活用していれば、コロナに打ち勝った証としてのオリンピックができたかもしれない。場当たりかん100%https://t.co/pCUOtObBiT
今の東京では、こんな余裕はないはずだ。あれば、緊急事態宣言など出す必要がない。この皺寄せは都民の感染者に押し付けられることになる。死者も出るだろう。五輪組織委はそうなった時の責任を取れるのか。アスリートたちにとっても後味の悪い五輪になるはずだ。 https://t.co/XucF5GgGLM
— m TAKANO (@mt3678mt) April 27, 2021
これをするなら五輪開催時には都民にワクチンが行き渡ってるのが最低条件なのでは。都民を押しのけて五輪関係者が入院するのか。☆→【独自】東京五輪・選手などの入院先に指定病院約30か所確保へ|TBS NEWS https://t.co/znJa7Cvn4C
— 麻木久仁子💜💜💜💜💜 (@kunikoasagi) April 27, 2021
都民そっちのけで東京五輪選手様は至れり尽くせりになる訳です。こんな事がコロナ禍でどれだけ医療現場への感染者への新たな負担になるか、想像できないのか。東京五輪はコロ対策の手枷足枷である、こんなふざけた事は看過できない。何度でもいう、東京五輪は中止がまっとう。https://t.co/p4cLsKIdLy
— 大下賢一郎 (@kemuchiman) April 27, 2021
組織委が五輪の新型コロナ対策をしっかりやろうとすればするほど、一般国民のための医療リソースが犠牲にならざるを得ないことが明らかになってきた。組織委の謳う安心安全な五輪の実施は、逆に東京都民の安心安全を犠牲にすることが避けられないのである。メディアは中止の引導を渡すべきであろう。
— m TAKANO (@mt3678mt) April 27, 2021
さて、かつて「ヤメ検」として立憲民主党から国会議員になった山尾志桜里。
予算委員会では舌鋒鋭く当時の安倍晋三を追求する質問を繰り返していた記憶がある。
将来は党の中心人物になりそうな女性議員と噂されていたが、そのうち怪しげな私生活が噂されされてきた。
「政治資金問題」や「選挙区内の有権者に花代と香典」を支出したり、「不倫騒動の影響および政策顧問起用を巡る論争」から政治家としての資質に陰りがでてきた。
そしてしばらくは鳴りを潜めていたが、最近になって再び「文春砲」の餌食になっていた。
#山尾志桜里 議員 「議員パス」を使って“不倫報道”倉持弁護士と密会。週刊文春記事を読んで思ったことを、2017年に取材した時の印象をもとに散文を書きました。
— 赤石晋一郎/ジャーナリスト (@red0101a) April 27, 2021
文春記事を読んで|赤石晋一郎 ジャーナリスト @red0101a #note https://t.co/OaHHMu3C19
「タクシーに乗って向かったのは、かつて不倫が「週刊文春」に報じられた倉持麟太郎弁護士の自宅だった」
— はにわ (@mogura_haniwa) April 27, 2021
買い物、食事、デートに議員パス…
「議員パス」を使って“不倫報道”倉持弁護士と密会 #山尾志桜里 #倉持麟太郎 #スクープ速報 #週刊文春 #文春オンライン https://t.co/SSiEGfIsRL
「山尾志桜里議員 『議員パス』を使って“不倫報道”倉持弁護士と密会」
いまさら国会議員の不倫問題をとやかく言う暇はないのだが、特権階級の行使という鼻持ちならない「せこい」行動はいただけない。
もっとも、4年ほど前には、「山尾志桜里議員叩きの異様性 女性議員だから? 『良妻賢母』を求めているのかもね。」と一応山尾志桜里を擁護していた猪野亨弁護士は、最近は、「山尾志桜里議員には心底、失望。改憲ありきの本性。」という心境になったらしい。
山尾志桜里議員は以前から9条改憲論者ですが、この改憲集会に出席するとは心底、失望です。落ちるところまで落ちました。
美しい日本の憲法をつくる国民の会主催(櫻井よしこ氏が共同代表) |
検察官にもなった優秀な女性にもかかわらず、結婚・出産・離婚と波乱な生活を送りながら国会議員を続けていくことは筆舌に尽くしがたいものだが、最後に行きつき先が「美しい日本の憲法をつくる国民の会」ならば猪野亨弁護士の言葉を借りれば、「落ちるところまで落ちてしまった」ということであろう、とオジサンは思う。