トランプの暗殺未遂事件に関しては、事件後様々な事実が明らかになったが実行犯は簡単に射殺されたらしく犯行に至った詳細は不明である。
それでも、ある経済評論家が、「トランプ暗殺未遂事件報道に覚えた大いなる違和感と、状況証拠から見た「黒幕はバイデン陣営」説の信憑性」という記事を書いていたが、結論が、「もっとも全容が解明されていない現段階で得られる限られた情報だけで結論を決めつけるのは不適切だろう。しかし、こうした当然の疑問に、シークレットサービスやバイデン民主党がどう答えていくのか、今後の動きに注目したい。」では中味のない「たい焼き」であろう。
それに対しては、国際情勢解説者でジャーナリストの田中宇が豊富な現地のメディア記事を引用しながら、別の観点から黒幕説を論じていた。
「トランプへの銃撃」
7月13日のトランプへの銃撃は、米民主党側(共和党側の反トランプなエスタブ筋を含む)が、実行犯を支援してやらせた黒幕だろう。 実行犯のトーマス・マシュー・クルックスは、トランプが演説していた演台から130メートルしか離れていない建物の屋根の上からライフルで銃撃した。銃撃のプロは1キロ以上離れた場所からでも標的に命中させるので、演台の周囲1キロの屋上など狙撃可能なすべての場所には、警察官やUSSSなど当局の要員が配備され、ドローンを飛ばして監視し、不審な動きを察知・抑止する態勢が組まれるのが通常だ。 クルックスが登った屋上は演台に近く、プロの射撃手なら確実にトランプを殺せた。厳重に警備すべき地点だったが、当局要員が誰も配備されていなかった。 クルックスがライフルを持って屋上によじ登るところを、近くにいた聴衆たちが見つけ、発砲する前に、電話や直接の声掛けで警備当局に通報した。だが当局は、すぐに反応しなかった。 演説会場には、警察や警護官など、当局の警備のプロたちが配備されており、彼らは一般市民である聴衆より先にクルックスの動きに気づいたはずだが、何もせず放置した。別の屋上などにいた警備員たちは、クルックスが発砲するまで待ち、その後でクルックスを狙撃して射殺した。 クルックスは屋上に登って3分後に9発を発砲した。そのうち1発がトランプの耳をかすり、3発が2人の聴衆に当たり、1人が死んだ。 クルックスは、父親のライフルを持ってトランプの公演会場に来た。当局による所持品検査にも引っかからず、銃撃を挙行できた。当局の上の方がクルックスの銃撃計画にひそかに加担し、警備の穴が設けられていた可能性が高い。 クルックスからトランプまでの距離130メートル(140ヤード)は、素人でも標的に命中できる距離だ。トランプは、銃撃される直前に資料を見るために頭を動かしたので、弾が頭蓋に命中せず耳をかすった。クルックスの弾は、ほとんど命中していた。 銃撃後、周りにいた警護官たちがトランプの周りを囲んで守りに入るまで、何秒かの無為の空白があった。このような空白の時間があるのもおかしいと、トランプ派の分析者が指摘している。 クルックスは単独犯と報じられているが、裏で警備に詳しい誰かがクルックスに入れ知恵しなければ、発砲まで至らなかった。誰が背後にいたのか、クルックスのスマホの履歴を見ればわかるかもしれない。だがFBIは、押収したクルックスのスマホのセキュリティを解除できず苦戦しているという。 |
さて、国内に目を向けて、昨日は、「与野党ともに不人気な不思議な日本」のつぶやきの中で、野党第一党の立憲民主党批判記事を紹介したが、その立憲民主党から「野党第一党」を奪おうとしたが、結局は「第二自民党に成り下がった「日本維新の会」に関する記事を紹介しておく。
「離党した議員が実名告白。だから日本維新の会は東京で嫌われる」
■党の幹部が「大阪脳」 「私は維新を見限ることにしました」 前回の東京・世田谷区議選でトップ当選を果たした稗島(ひえしま)進氏は都知事選の直前、8年にわたって所属した日本維新の会から離党した。本人がその真意を明かす。 「維新というのは、もとは創設者の橋下徹さんが『地域主権』を掲げてできた政党です。大阪は大阪で、東京は東京で、それぞれの地域で自立して活動をする政党でした。それが近年はすっかり変わってしまった。 結局、維新は大阪中心の政党で、それ以外の地域は大阪維新の植民地のような扱いになったのです。東京維新の柳ヶ瀬裕文代表や音喜多駿幹事長も党の幹部になったので、大阪の党本部にしょっちゅう行くようになる。そうなると、大阪での維新の強さを改めて実感し、『大阪脳』になって帰ってくる。つまり、維新にとって大阪こそが一番で、大阪のための政党という意識が強くなってしまったのです」 日本維新の会の党勢が急激に失速している。4月に行われた衆院3補選では、候補者を立てた2選挙区で立憲民主党に完敗。東京都議補選でも2選挙区で全敗した。かつての勢いはどこへやら。泡沫の候補者しか立てられない地方政党に成り下がりつつある。都知事選にいたっては候補者すら立てられなかった。 こうして選ばれた地方議員は、実は生活苦に直面している。関西以外のある地方議員が明かす。 「『身を切る改革』で、議員報酬の2割を被災地などに寄付するよう定められています。国会議員は報酬が高いからまだいいですが、市区町村議員は報酬がそんなに高くありません。年収が800万円なら、640万円になってしまう。政治活動にもおカネがかかるわけですから、家庭をもって子育てをするという生活が成り立たないレベルです。党はもう少し地方議員の実態を考えてほしい」 |
「金城湯池だったはずの地元・大阪でも異変!『日本維新の会』」に訪れた『終わりの始まり』」
■府知事の地元で不戦敗 維新の遠藤敬国対委員長は振り返って、「総理と合意したことを反故にされるとは思わなかった」と嘆く。しかし、そもそも自民党との修正協議に応じたこと自体が失敗だったと見る維新の議員も多い。同党の中堅国会議員は匿名でこう話す。 「使途を明らかにする必要がなく、『ブラックボックス』と批判されてきた政策活動費の領収書を10年後に公開するなどという改正案を要求したことは失敗だったと考えています。改革と刷新が維新スピリッツなのに、既得権益を守る側にいると有権者に見られてしまった。その前からも代表の馬場さんは、維新を『第2自民党』と認めたり、連立与党入りも排除しないと言ったりしています。こういう発言で、維新が自民党の補完勢力だと世間に誤解されてしまうわけです。本当に維新が自民と連立を組んだりしたら、本来の維新スピリッツを持った人は離れていくので、維新は消滅してしまうでしょう」 しかし、こうした不満を表立ってぶつける議員が維新にはいない。前出の鈴木宗男氏が言う。 「本来、多様な意見に耳を傾けて、それを束ねるのが真のリーダーです。ところが、今の維新の場合、馬場代表と藤田文武幹事長ら執行部に物を言える人がいない。上のご機嫌を伺いながら活動している議員の姿を見て、本来の維新らしさがないと有権者が感じるのも仕方ないことです。そこが維新の低迷している大きな要因だと思います」 維新の変質を有権者が嗅ぎ取ったのか、盤石なはずの大阪でさえ、異変が生じつつある。 「4月には藤田幹事長の地元である大東市長選で維新候補が敗北。6月には吉村洋文府知事の出身地、河内長野市での市長選に候補者を立てられませんでした。 そんななか、都知事選で、石丸伸二氏が立憲の蓮舫氏を抑えて2位になったのは衝撃でした。無党派層は若い世代を中心に軒並み石丸氏に持っていかれた。もし仮に石丸氏が国政に出てきて新党を作ったら、維新は壊滅するでしょう」(前出とは別の維新所属国会議員) 来年4月には大阪万博が始まる。失敗すれば、それが維新の「終わりの始まり」になりそうだ。 |
もはや「反共オバサン」の連合頼りのゆ党とともに維新もそろそろ閉店準備にかかるべきであろう、とオジサンは思う。