新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

よりましな石破茂だが手放しでは歓迎できない軍事オタク

2024年09月29日 11時24分06秒 | 衆院選挙

「戦い済んで日が暮れて」ただちに自民党の役員人事を始めた石破茂に対して早速こんな先制パンチを放ったのが高市早苗。
 
田崎史郎氏、高市早苗氏の周辺が「幹事長以外は受けない」姿勢と→深刻事態 党内は高市氏の右傾化嫌い「幹事長にはできない
 

石破氏が今後、人事面で苦労することが予想される中、28日夜になって処遇が注目される高市早苗氏が、党総務会長を打診されたが固辞したと報じられていると安住紳一郎アナが紹介し「ちょっと穏やかじゃありませんが」と聞くと、政治評論家の田崎史郎氏が「本当、穏やかじゃないです」と応じた。

 田崎氏は党幹事長や官房長官として名前が挙がっている人物は「石破さんを支持した人たちなんですね」と指摘。一方で高市氏の処遇で石破氏の手腕が問われるが、田崎氏は高市氏の周辺が、前夜から「幹事長以外ないよ、受けるのは」と言っていると明かした。

 田崎氏は、この姿勢が「ある程度、筋が通ってる」と述べ、2012年総裁選では勝利した安倍晋三氏が、争った相手の石破氏を幹事長に起用したと指摘。「ナンバー2、2番目に勝った人を幹事長にするのが当然だってのが、認識なんです」と説明する一方で、高市氏に対しては「自民党内は、石破さんが勝利したように、(高市氏が)右傾化しすぎてるなというのが議員の認識として強まっているんですね。そうすると高市さんは幹事長にできないということになって、これは深刻だと思いますね」と述べた。


  
 総裁選前日には、「軍事オタクか極右オバサンという不毛な選択か」とつぶやいたのだが、確かに総選挙では「極右オバサン」では穏健保守層が逃げるとの自民党衆議院議員らの判断がはたらいたのか、「「軍事オタク」が総裁になったのだが、一般国民からすれば。決して喜ばしいことではない。
 
昨日の夕方のある番組では、「石破茂は自民党の中でも純粋な保守だ」という指摘があった。
 
それは過去の様々な発言から垣間見ることができる。

 
 




 
この老ジャーナリストは的確に石破茂の本性を暴いていた。
 
本澤二郎の「日本の風景」(5298)
 
<自民総裁選=ちょっぴりバランス感覚で石破茂に奇跡の勝利>
平和軍縮論が消えて改憲軍拡の好戦派9人組の自民党総裁選という異常な権力闘争を制したのは、軍事オタクの石破茂。石破もまた8月訪台で安倍の台湾有事派に鞍替えしていた。危ない日本の安保防衛政策が、再び燃え上がり、アジアに緊張を招来させることになろうか。中国は即刻、石破に警戒のボールを投げた。
安倍や森喜朗の懐に一直線で飛び込んで「中国との激突も辞さない」姿勢を吹聴して、文字通り好戦派の第一人者となって日本会議の支援を手にした松下政経塾の高市早苗に恐怖を抱いた岸田グループがブレーキを踏んだ結果のような感じも与える投票結果。

はたまた高市の背後の支援勢力の統一教会・神社神道グループの日本会議に、違和感を抱かせたことも石破に幸いしたのかも。同時に自民党に飛び込んできている女性議員をよく知る人たちの拒絶感も、決選投票で態度を変えた要因だと想定できる。
女性は優しく平和主義の人との思い込みは、今後も続いていく。筆者だけではない。
<日中激突の日本会議をかろうじて制圧=本格派の改憲軍拡論者>
筆者のつたない自衛隊取材で分かったことは「自衛隊が米軍にぶら下がる理由は、自衛隊単独では中国の軍事力に到底及ばないからだ」という当たり前の認識を確認できた。
それゆえの日米安保肯定・自立しない憲法違反の自衛隊は、米軍の指揮下にはいるしかなかった。現に安倍・岸田の内閣の下で、曖昧模糊とした日米軍は、集団的自衛権の行使(安倍自公内閣強行)という憲法違反の下で急接近した。岸田の43兆円にワシントンは、金の裏付けに狂喜している。

しかし、安倍とその仲間たちのいう台湾有事というアジアの火薬庫論は、本当に具体化するのであろうか。ワシントンは台湾有事を受け入れるか?台湾はどうか?双方ともNOだ。北京の様子も口先だけで、本心はNOである。「台湾有事は日本の生命線」など論外である。
それでも石破も台湾派の仲間入りし、政権を奇跡的に手に入れた。元防衛相の彼は、自衛隊の仲間からあれこれと情報を収集し、対策案を耳に入れて自身の方針にした。国民は自衛隊を災害救助隊として評価しているが、彼は戦闘部隊としての殺し合いの軍事力と位置づけている。現に能登半島地震による被害は、今も継続している。原因は自衛隊を動かさない防衛省にある。昨日友人に聞いたところ、石破は防災省を設置したいという。屋上屋を重ねる。この考えはむろん、自衛隊筋の指摘からのもので、彼自身のものではない。石破は本格派の改憲軍拡論者であることもわかってきた。河野洋平総裁下、護憲リベラル派の洋平は「改憲論凍結」を打ち出した。石破はこの時、改憲派として離党している。石破の行動するこわい側面である。
<自衛隊の受け売り=対中戦略に「アジア版NATO」は危険>
かつて田中角栄側近の一人が、石破を称して「爬虫類」と呼んでいた。鋭い目と長い舌で生き物をなめつくしてしまう怖さを表現したものであろう。党内人気は全くない。小泉進次郎や高市早苗のお陰で総裁になれた男の評価は、これからも変わらない。
その人物が中国封じ込めに「アジア版NATO」論を著書で公開していた。知らなかったことであるが、すでに岸田が演じてきた憲法違反論である。
アジアを火薬庫にする危険すぎる安保政策で、国民は許すことは出来ない。石破は平和軍縮派の大敵であろう。
<こわい軍事オタクを警戒>
「陸海空軍は保持しない。国の交戦権は認めない」という9条2項を削除するという強固な信念の持ち主である。防衛省自衛隊の憲法改悪の悲願は、この一点にある。
すなわち石破は、軍国主義復活狙いに焦点を絞っている。軍事オタクは、情報の収集や武器弾薬研究に興味を示す輩だが、彼はすでに「死の商人」に取り込まれている。
彼の集金は、武器弾薬メーカー・財閥からのものが中心であろう。岸田文雄と交代した議員人気のない石破のもとでは、この国の前途は相変わらず厳しい試練に国民を巻き込む。
<旧田中派事務所の書生として機関誌づくり>
すっかり忘れてしまったが、砂防会館の田中派木曜クラブの事務局で働いていたころの石破をかすかに記憶している。派閥の勉強会の録音を活字にして、薄っぺらな小誌にして議員に配布する仕事をしていた。親父の二朗が角栄の建設人脈に入っていた関係だ。建設事務次官・鳥取県知事・参院議員になって田中派入りしていた。父親のお陰で、財閥三井住友銀行に入社したが、野望実現のため、数年後に田中派の事務所で働いていた。
世襲を活用した典型的な二世議員。「石破二朗の倅」と紹介したのは、当時の木曜クラブ事務局長で、そばに田中の娘婿の直紀がいたのを覚えている。
<アジア激動・中国警戒=石破8月訪台=改憲軍拡派> 
政財界から忘れられていた自民党の石破茂は、角栄の戦後外交の歴史的成果である日中友好の流れを、自らの8月訪台で投げ捨てて、岸・安倍に服従し、反中で鎌首をもたげた。まさかの総裁勝利に一番驚いている人物は、本人に違いない。改憲軍拡派の好戦派だらけの自民党の先頭に立った軍事オタクに対して、野党と言論と平和を願う日本国民の動向を、国際社会が注視している2024年9月28日である。


 
与党のトップが軍事オタクならば、対する野党第一党は一致団結して「平和」を前面に出せばよいものの、内部抗争が相変わらずくすぶっている。
 
立憲・小沢グループに激震!党人事で「また煮え湯か」と疑心暗鬼…事実上の選対トップ案も具体化なし
 
政党トップに返り咲いた立憲民主党の野田佳彦新代表(67)が本格始動した。執行部人事の発表から一夜明けた25日、東武東上線ときわ台駅前で気分上々の街頭演説。「自民党に深い反省があるとは思えず、衆院選でペナルティーを与えなければならない」と威勢は良かったが、論功行賞人事は新たな党内対立に火をつけた。さらに大きな火種となりそうなのが、恩讐を乗り越えて野田を担いだ小沢一郎衆院議員(82)の処遇だ。
 代表選出直後は「きょうからノーサイド」とか言っていたくせに、野田人事は露骨だ。枝野幸男元代表(60)を推した「サンクチュアリ」を告示直前に抜け、野田支援に回った小川淳也元政調会長(53)をナンバー2の幹事長に抜擢。重徳和彦政調会長(53)も、笠浩史国対委員長(59)も野田の推薦人。要は身内で要職を固めたわけだ。街頭演説では「中堅議員に大きな役割を果たしてほしい気持ちは前から持っていた」とエクスキューズしていたが、空々しい。
 とりわけ疑心が渦巻くのは小沢グループだ。ボスの小沢をめぐり、事実上の選対トップである総合選挙対策本部の本部長代行への起用案が浮上しているものの、具体化していない。「また煮え湯を飲まされるのか」との不信の声が聞こえてくる。
■“A級戦犯”は何度でも裏切る?
 というのも、野田と小沢は不倶戴天と言っていいほどの関係だった。野田は民主党政権の首相時代、消費増税と社会保障の一体改革の大綱を閣議決定。公約になかった増税強行に反発した小沢は集団離党した。政権が弱体化する中、野田は野党トップの自民党総裁だった安倍元首相の口車に乗せられ、衆院解散・総選挙を予告して大敗。第2次安倍政権を誕生させた「平成のA級戦犯」なのである。
「重たい歴史を乗り越えて小沢氏が野田氏に歩み寄り、代表選出馬を促したのは、自民党を引きずり降ろして政権交代を成し遂げる最大の好機到来と見たからです。3年前は泉健太氏の若さに期待を寄せて支援に動きましたが、泉体制発足後は遠ざけられ、冷や飯食いに遭った。まさか2連発はないでしょうが……」(中堅議員)
 有権者を平然とコケにする人間にとって、裏切りなんて屁でもないのかもしれない。A級戦犯、そしてユダ幹事長と仲間たち。政権交代どころか、野党第1党の分裂なんて目も当てられない。

  
 
 

来月には首班指名が行われ、新内閣も発表され、当分の間は「ご祝儀相場」として高い内閣支持率が続くと思われるが、それと並行して野党の支持率が依然低迷するならば、まだまだ政権交代の日は限りなく遠い、とオジサンは思う。

 


【付録】疑心暗鬼!!

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