新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

やはり自民党は何をやっても「自民党」であった

2024年09月30日 12時12分01秒 | 総裁選

極右の総理大臣誕生は、さすがに「これじゃ選挙に負ける」という危機感から回避されたのだが、その過程と裏側は、まさに自民党そのものであった。
 
自民党はどこまで行っても自民党 石破新総裁、ウンザリの全舞台裏と今後【前編

■懲りない自民党が見せつけた醜悪
刷新感だなんだと大騒ぎしたものの、結局、消去法の「安定感」が決め手となった。
 27日投開票だった自民党総裁選は、石破茂元幹事長(67)が逆転勝利。決選投票で高市早苗経済安保相(63)を破り、第28代総裁に選出された。10月1日召集の臨時国会で第102代首相に指名されることになる。
 党内を慌てさせたのは、1回目の投票で超タカ派の高市が予想外の1位になったことだ。40票前後とみられていた議員票が、72票まで積まれた。投票前夜に「麻生副総裁が麻生派の議員に1回目から高市氏に投票するよう指示した」と報じられたが、その通りの動きだったのだろう。しかし、さすがに「高市首相じゃヤバい」と危機感を覚えた向きが、嫌われ石破を選んだということだ。
 1カ月半もメディアジャックし、食傷気味だった今回の総裁選で、改めてよーく分かったのは、「自民党はどこまで行っても自民党」だということ。裏金事件を受け「派閥解消」「脱派閥」だとか叫んでいても、選挙戦の最終盤で見せつけられたのは、「最後はボス頼み」という醜悪。小泉進次郎元環境相(43)だけじゃなく、石破も最後は“麻生詣で”して頭を下げた。それでも麻生は高市へ。なりふり構わぬキングメーカー争いで、麻生派の河野太郎デジタル相(61)の票まで引きはがした。
「相当、票を動かさないと高市氏にあんな数字は出ない。麻生氏はとにかく非主流派に落ちたくないと必死だった。懲りない自民党の象徴です」(政治評論家・野上忠興氏)
 もっとも、麻生が敗れ、誰が勝者かといえば、岸田首相と菅前首相だ。旧岸田派の議員や1回目で小泉を推した菅に近い議員、旧二階派が決選で石破に投票したとみられる。今後、主流派として政権運営に関わるのだろう。
 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言った。
「今回は派閥の締め付けがない総裁選なんて最初言われましたが、締め付けがないように見せかけていただけ。我も我もと手を挙げたのは売名行為であり、派閥領袖の了承を得た上での立候補でした。最後の決選投票にしても、派閥の合従連衡が勝敗を左右した。自民党が変わらず派閥の論理で動いていることが皮肉にも浮き彫りになった」
 ドッチラケの舞台裏にマトモな国民はウンザリだ。
■国民の期待も束の間、裏金議員に媚びて当選という宿痾
あわやのところで「高市早苗首相」の爆誕は回避され、世間で人気の高い石破が5度目の正直で総裁の座をモノにしたが、いつまで正論を吐き続けられるだろうか。国民の期待は束の間でしぼむかもしれない。というのも、世論が実態解明を求める裏金事件に対する姿勢は徐々にトーンダウン。石破も関わりがあった反日カルトの統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との癒着についても、後ろ向きだからだ。
 出馬表明当初は、「裏金事件に厳しく臨む」と明言。裏金問題で処分された安倍派議員らについて「国民の審判を受けるにふさわしい候補者か、党として責任を持つ」「党として公認するからには、やっぱりふさわしい方である必要がある」とし、非公認の可能性に踏み込んだ。
 ところが、裏金議員らの反発が広がると、発言は後退。総裁選の最終盤には疑惑まみれの重鎮詣でを繰り広げた。刑事処分者を出した旧二階派領袖の二階元幹事長、少なくとも2017年まで組織的な裏金づくりをしていた麻生派を率いる麻生に支援を依頼。結果、27日の総裁初会見では「選挙対策本部で適切に議論して判断することになる。公認権者は総裁たる私であり、説明責任はきちんと果たしていきたい」などと、言葉を濁した。石破をしても、自民党の宿痾を根治することはできないのか。
 政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう言う。
「岸田総裁の下で出された党の決定を覆すことはできないのでしょう。もっとも、裏金議員に対し、地元でキッチリと説明を尽くすように求めることはできる。支援者への釈明だけでなく、会見を開いて質疑に応じるなどの誠意を見せられるかどうか。このあたりが落としどころになるでしょう。有権者に近い立場の都道府県連が納得の上で党本部に公認を求め、最終的には有権者の審判を仰ぐ。統一教会と癒着してきた議員についてもしかりです」
 裏金にしろ、統一教会にしろ、岸田が退陣理由に挙げた政治不信の元凶だ。だからこそ、総裁選の火ぶたが切られた。ウヤムヤにしたら、石破は間違いなく晩節を汚すことになる。
■それにしてもヒヤリとした極右・高市急伸の危うさ
ヒヤッとしたのは、高市が総理のイスに手をかけたことだ。
 1回目の投票では、議員票で75票の進次郎に次ぐ72票を獲得し、石破の46票に大差をつけた。党員票では石破を抑える109票でトップに立った。ルールを無視した「政策リーフレット」全国配布が奏功したのかもしれないが、この結果に永田町は「高市政権爆誕か」とザワつき、高市の地元・奈良県内のホテルに集まった支援者からは万歳三唱が起こった。
 結果的に、決選投票では石破が議員票を140票以上も上乗せして逆転したが、極右政権の誕生に肝を冷やした国民も多かったのではないか。
「終戦の日に靖国神社への参拝を繰り返してきた高市さんは、首相就任後も『淡々とお参りしたい』と総裁選中に言っていた。さらに、非核三原則の見直し、中国脅威論を強調。さすがに右に寄りすぎで外交面の不安が大きい。1回目でトップに立ったことで、『高市政権だけはマズい』と危機感を覚えた議員が離れたとみられています」(自民党事情通)
 今回はギリギリで極右政権の誕生が阻まれたわけだ。しかし、自民党の右傾化がハッキリした以上、今後も危うい「高市現象」が起きる恐れがある。政治評論家の本澤二郎氏が言う。
「安倍元首相の後継者を自称する彼女を支持しているのは『岩盤保守層』と呼ばれる安倍シンパで、いまや約100万人の党員の中核を担っていることが今回の投票結果で分かった。志向するのは改憲や軍拡、金融緩和、反ジェンダーの『伝統的な家族観』。高市氏は彼らに向かって『我こそが安倍後継』と訴えたのです。過激な主張は訴求力が高く、支持は急速に拡大した。こうした安倍シンパは既に定着している。石破新総裁となっても高市氏への支持は消えないでしょう」
 ドイツやフランスでは極右政党が伸長している。今の自民党が極右政党化してもおかしくないのだ。






 
 
どうやら、おとなしく引っ込むやわな極右翼オバサンではなさそうである。
 
【独自】「総務会長」を蹴った高市早苗が「新党結成」か…百田尚樹と河村たかしとの共闘も《渦中の人物に直撃》
 
…百田尚樹と河村たかしとの共闘も《渦中の人物に直撃
 

■幹事長か財務大臣でないのなら
自民党総裁選は、石破茂氏が高市早苗氏を決選投票で下して勝利した。高市氏に投票したA議員はこうボヤく。
「1回目で高市氏は181票で石破氏は154票と27票差もあり、決選投票も楽勝、高市総理の誕生だと思った。まったくどうなってんだよ……」
1回目も決選投票も高市氏に入れたこの議員は、いまだ憤懣やるかたない表情だ。そしてこうも付け加えた。
「石破氏は高市氏を重要ポストにつけて当然。最低でも幹事長か財務相しかなかった」
10月1日に首班指名で総理の座に就く石破氏の人事が矢継ぎ早に決定したが、高市氏が党役員や閣僚に入ることはなかった。総務大臣や経済安保大臣などの閣僚や、党の政調会長などの要職を歴任した高市氏に対し、石破氏は総務会長を打診したものの、高市氏は固辞した。
高市氏は「一国会議員として支える」と語っているが、石破氏の推薦人となっていたB議員は苦々しげにこう語る。
「総務会長は政調会長より格上の存在なのだから、なぜ断るのか。幹事長を所望したというが、解散総選挙も近い以上、幹事長は政治とカネの問題に直結する。総裁選の推薦人に裏金議員が13人いた高市氏を就けるわけにいかないのは当然のことでしょう。そもそも高市氏は自ら『飲み会は苦手』と言っており、党をまとめる立場の幹事長はきつい」
現職の総務会長・森山裕氏が幹事長に就任する見通しになった。また、石破氏が高市氏の幹事長起用を見合わせた理由のひとつは、総裁選の高市氏の発言にある。
■閣僚から裏金議員は一掃
高市氏は、靖国神社への参拝について「適切な時期に普段通り、淡々とお参りする」と参拝を続けることを明言した。
「10月中頃の秋の例大祭も言葉通り、参拝されるでしょう。石破氏が何を言おうが関係ない」
と冒頭のA議員は靖国参拝が「当然」と言わんばかりだが、解散総選挙直前もしくは真っ只中に幹事長が靖国参拝となれば、大きなニュースになることは誰もが想定でき、選挙結果にも響く。石破氏が二の足を踏んだのも当然だ。
「もし高市氏が勝っていたら、首相就任直後に10月中旬の例大祭に参拝していたかと思うと背筋が寒くなる。韓国、中国、アメリカから反発をくらうのは当然のことで、国内政局も右だ左だと大混乱することは目に見えていた。
その点は、総理になれなかった今も同じ。幹事長にせよ閣僚にせよ、靖国参拝については慎重な態度が求められる。だから高市氏には外務大臣や防衛大臣はとてもまかせられないのです。
高市氏は、総務大臣時代は総務官僚の公文書を『ねつ造』とまで言い切った。霞が関と折り合いをつけてやらねばならない財務大臣も無理でしょう。
だからこそ総務会長として選挙の応援にまわってほしいと思ったのですがね」(前出・B議員)
総裁選に立候補した林芳正氏は官房長官に留任し、加藤勝信氏は財務相、小泉氏は選対委員長となる。先に述べたように、高市氏が熱望した幹事長には森山氏が就く。
今回の党役員・閣僚人事で予想される顔ぶれを見ると、裏金議員は見当たらない。とりわけ、法相には牧原秀樹衆議院議員が起用される。牧原氏は裏金事件や旧統一教会に厳格な姿勢をとっていたことで知られる。石破氏の「切り札」とも言われ、それだけ「政治とカネ」に敏感になっていることの証左だ。
また、高市氏はカネのかからない総裁選という自民党の「指令」を無視していた。総裁選の投票用紙が党員に届く絶妙のタイミングで、リーフレットを30万通超を発送。現代ビジネスが報じたように、少なくとも1500万円の費用がかかったとみられ、いまだ政治とカネの問題の渦中にいるのだ。
■かなりの議員がついてくる
神戸学院大学の上脇博之教授は高市氏の「政治とカネ」の問題ですでに7つもの政治資金規正法違反容疑で、高市氏を刑事告発している。中には政治資金収支報告書に
《(他人の)印章を使って、同収支報告書に記載していた上記「パーティーチケット購入」目的の22万円の支出額を12万円であった、と真実に反する手書きの修正を行ない、かつ、残りの10万円の支出は「渉外費」の「その他の支出」だった、と真実に反する手書きの修正を行なった》
という有印私文書変造・同行使罪に該当するとんでもない内容もある。
上脇教授が言う。
「高市氏の政治資金収支報告書などをチェックすると、首をかしげるような内容が多々あります。すでに政治とカネの問題で刑事告発されているのに、総裁選でも、多額のカネをかけてリーフレットを発送して問題になった。高市氏自身が政治とカネの問題について、軽視の姿勢があると感じます」
石破氏の動きを牽制するかのように、前出の高市陣営・A議員はこう語る。
「高市氏だけではなく、うちの陣営を干すことなど許されない。閣僚、党役員、委員長ポストなども総裁選の結果にあわせてあてがうべきだった。石破氏は総裁選で裏金議員の非公認などと言っていたが、そんなことをすれば、高市氏を支援した旧安倍派がそっぽを向き、政権は長く続かないでしょう」
裏金議員など関係ないとばかりに、強気なのである。だが今回の総裁選は、裏金事件で派閥を解消して行われたことが最大の「ウリ」だった。だから9人もの立候補者がいたのだ。A議員の発言にある「うちの陣営」の要求は、旧派閥の論理そのものである。
そして、A議員はさらに新党結成まで口にする。
「もし高市氏が自民党から保守層中心の新党結成でも走れば、総裁選の結果をみてもわかるように、かなりの議員がついていくはずだ。そういう党がすでにあるではないか」
■渦中の人物に直撃
想定しているのが、人気作家の百田尚樹氏と名古屋市の河村たかし市長が共同代表の
日本保守党との共闘とみられる。
河村氏は現代ビジネスの直撃に対しこう答える。
「解散総選挙になれば、百田氏にも『あんたも出なあかん』と言ったところだ。百田氏も総裁選は高市氏を応援しとったそうだ。古い話だが、ワシは新進党時代に高市氏と一緒にやっとりますからね。もし高市氏がなんらかアクションを起こすなら、いろいろ話し合えればと思いますね」
と歓迎ムード。  
今回、高市氏支援にまわって、キングメーカーから転げ落ちた麻生太郎氏はどうなるのか。本人こそ党の最高顧問として遇される見込みだが、麻生派のC議員は言う。
「麻生派は高市氏に投じている。石破氏とやりあって負けたので派閥全体が冷遇されるのはしょうがない。それが非主流派というものだ。高市氏が総務会長は嫌だとダダをこね、陣営を処遇せよという派閥の『上から目線』には驚くばかりだ。麻生氏は高市氏乗って大失敗した。キングメーカーでなくなり影響力は激落ちだ」
解散総選挙は10月27日の投開票となる見込みだ。
「石破氏周辺は、選挙期間中なら、高市氏も靖国参拝には行けないはずと読んでいる。だから当初、想定された11月10日投開票を前倒ししたのではないか。逆にいえば、それほど、高市氏を恐れている」(前出・C議員)
石破氏の推薦人だったB氏はこう警戒する。
「高市氏は保守層を集めて総裁選は決選投票に進んだ。高市氏が煽って保守系の世論が騒ぎ出し、石破政権への支持が急落し、解散総選挙で大敗するのが怖い」
高市氏の動向から目が離せないまま、新政権がスタートする。

 
その新政権の顔ぶれが明らかになったのだが、あまりにものガラクタが多いので、くろねこの短語」の御仁の的確な表現を拝借するとこんな感じになる。

何かを期待していたわけではないけれど、それにしても漏れ伝わるところのアンポンタン内閣の面子が凄いことになっている。

 壺議員はいるわ、八紘一宇の姉ちゃんはいるわ、同性愛を非科学的な偏見で誹謗中傷した冊子を配布した輩がいるわ、オリンピックで選手に誹謗中傷した人は全員逮捕すべきと喚く薄らもいるわ・・・ですからね。
 さらに、ガースーが副総理ってんだから、話になりません

 
   



 
まあ、ある意味では解散前の国会論戦が楽しみになってきたのではないだろうか、とオジサンは思う。
 

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