「わずか1カ月半で今回の流行をほぼ収束させることができた」と、あたかも己の手柄にごとく高揚していた昨夜の安倍晋三の記者会見。
本来ならば専門家会議の決定を受けての会見なのだが、今回も急激に下落した内閣支持率の要因になった黒川問題に触れられることを少しでも避けるように会見の後に専門家会議日程を設定し会見後の質疑時間を早めに打ち切っていた。
この自粛期間中も、各自治体で独自の政策をとっていたが、政府に先んじて「出口戦略」を明確にした大阪府知事に対抗するかのように、「日本ならではのやり方で、わずか1カ月半で今回の流行をほぼ収束させることができました。まさに、日本モデルの力を示したと思います」と強調していたのには笑ってしまった。
現在では世界から笑われている安倍晋三が「日本モデル」ということが本人には分っていないらしい。
安倍首相の記者会見:首相は「日本モデル」というが、濃厚接触者探知のためのアプリ開発、ドライブスルーのPCR検査導入などは、韓国などで実行された政策の後追いだ。しかも、実効再生算数と超過死亡などの国際的なデータの活用については、無言のままだ。自慢する前に、まだ採用すべき対応がある。
— 舛添要一 (@MasuzoeYoichi) May 25, 2020
“首相会見”
— 但馬問屋 (@wanpakuten) May 25, 2020
安倍首相
「『日本の感染症への対応は世界において卓越した模範である』、グテーレス国連事務総長はわが国の取り組みについてこう評価した。これまでの私たちの取り組みは確実に成果を上げており、世界の期待と注目を集めています」
現実離れした自画自賛!??
世界は首を傾げてるんだよ! pic.twitter.com/Wh2hca6elF
あと、今日も「歯を食いしばって」と言っていた。
— 武田砂鉄 (@takedasatetsu) May 25, 2020
3月28日「歯を食いしばって、この試練を」
4月7日「今、歯を食いしばって頑張っておられる皆さんこそ、日本の底力」
5月1日「厳しい状況の中で歯を食いしばっている皆さまへの支援を」
5月22日「歯を食いしばって頑張っておられます」
今日の安倍晋三の「日本ではわずか1カ月で新型コロナウイルスの流行をほぼ収束させることができた」を聞いて、7年前の「放射能汚染水は港湾内で完全にブロックしている」「原発事故は完全にアンダーコントロールだ」を思い出した人はRTを! #さよなら安倍晋三 #さよなら安倍政権
— きっこ (@kikko_no_blog) May 25, 2020
「宣言解除、政治判断で前倒し 「25日以降の数字怖い」
〈ある政府関係者は「(解除の)直前になって、経済活動への制限を緩くする方向に議論が進んだ」と打ち明ける。イベント開催や観光を含む人の移動などについて、おおむね3週間ごとに緩和する考えを提示したが、諮問委員会の一人は「疫学的な根拠はなく、よく分からない」と〉https://t.co/4RxpLUDlpy
— 冨永 格(たぬちん) (@tanutinn) May 25, 2020
安倍晋三は「専門家に諮問した結果、解除すべきであると答申をいただいた」といい、諮問委の一人は「政治判断だろう。専門家側からの話ではない」と言っていた。
「連休後の感染者の数字が出て悪くなれば、解除の時期を逸することも想定された。宣言が続けば、経済や社会への影響はより大きくなる」と前倒しになったことに不満をもらす(諮問委の)専門家もいたという。
明らかに「経済のアベ」が瓦解しないような政治判断であったらしい。
もっとも、不要不急の外出を半ば強制的に要請され、不自由な生活を強いられたり、休業せざるを得なかった業者たちには少なからずも安堵感もあったことは事実である。
しかし解除後は自治体の首長には権限を与えられないにもかかわらず、相変わらず休業の継続や「三密」とか「ソーシャルディスタンス」を強いられれば、もろ手を挙げて喜ぶことはできない。
スポーツ関係は6月以降に徐々に開始されるらしいが、無観客または観客数は50%などと制限を付けれられれば、プロの選手たちはそれでも喜ぶが、臨場感も興奮もない味気のないスポーツが当分は強いられることになる。
相変わらずだが、ネトウヨのこんなツイートがあった。
安倍総理は昨日で120日間の連続勤務で、この間、一日も休みを取っていないことがわかりました。
— 政治知新 (@seijichishin) May 25, 2020
どんなに足蹴にされても、どんなに文句を言われても、必死にこれほど国民の為に働く総理が過去にいたでしょうか。
今こそ、この総理に、もう一度、託しましょう。そして、経済再建を託しましょう。 pic.twitter.com/BaBuZr5TPV
さっそく生半可な芸能人が反応していた。
国民の皆さんで安倍首相にお疲れ様、ご苦労様を言いませんか?
— つるの剛士@短大生????? (@takeshi_tsuruno) May 25, 2020
震災の時、テレビに出てくる度お疲れ顔になっていた枝野さんに"お疲れ様です!寝てください!"と労った時のように。
政治家の皆様も同じ人間。人です。
未曾有で大変な時こそ、皆んなで励まし労い合いませんか?
今頑張ってる全ての人に。
しかし、安倍晋三の2月は会食三昧であったことをつる剛士は知っていたのか?
この時期にキチンと水際対策を始めとしてまじめにやってれば、犠牲者は少なく済み、あえて緊急事態宣言などしなくても済んだはずである。
まあ、済んだことをとやかく言っても仕方のない話なのだが、やはり指摘しておかなければならないこともある。
先週、「五輪中止を阻止するためコロナ死者数を肺炎死亡者にしていた」とのつぶやきのなかで、「東京の3月のコロナ死者、発表の10倍以上?「超過死亡」を検証する」というネット記事を紹介した。
そして大手マスメディアも後追い記事を書いていた。
「超過死亡、都内にも見られるが…「コロナ死者」なのか」
【朝日新聞DIGITALより】
そして、すでに悪しき「日本モデル」を安倍晋三は国民に内緒で行っていたらしい。
「作りすぎた人工呼吸器、米側の打診受け首相が購入を約束」
政府関係者は「日本としても予備があるに越したことはない」と強調。「日本製より格安だ」としてまずは1千台程度輸入する方向で調整している
— T.shira (@T_shira_2828) May 25, 2020
これを信じる連中は余程のお人好しか○○
どこの国の政権??
作りすぎた人工呼吸器、米側の打診受け首相が購入を約束 https://t.co/eZCJOiTCZK
いつもの場当たり的な判断。つか、日本国内で人工呼吸器を作る体制を整えることは国家安全保障上の課題なんだけどな。さらなる日本の脆弱化を狙っているのかなこの政権は。
— Hironobu SUZUKI (@HironobuSUZUKI) May 25, 2020
↓
作りすぎた人工呼吸器、米側の打診受け首相が購入を約束:朝日新聞デジタル https://t.co/rzuPmS5gBi #新型コロナウイルス
やはり安倍晋三はこんな時期にも国民よりも米国のトランプ大統領にいい顔をしていたということで、まさに「トランペット」の面目躍如といったところか。
最後に、「訓告」レベルで丸々退職金をかすめとろうとしている「賭け麻雀凶」の黒川弘務元検事長と一緒に「三密」を過ごした朝日新聞の元記者についてである。
自宅に黒川を呼んで雀卓を囲むなんて、産経「大竹直樹」も大胆なことやるね。朝日の「大島大輔」、産経の「河合龍一」も、たいしたタマだよ。
— ジャーナリスト 田中稔 (@minorucchu) May 20, 2020
大竹記者は以前から知っている。秋山直紀事件の時によく私のもとに取材に来たなあ。
#黒川検事長の懲戒免職を求めます
子育てから2019年9月から政治部に戻った朝日新聞政治部記者の三輪さち子の接待麻雀を行っていたらしい元記者の行為をあたかもかばうようなツイートに非難の声が上がっていた。
とりわけ同性からの批判ツイートが目立った。
大新聞の記者が公然とツイッターでこういうことを書いたという事実は、日本のメディアがいかにモラル崩壊した大本営発表化しているかの見本として、英訳され世界に報道されるレベル。国の恥。 https://t.co/VklmvXXVK3
— Nobuyo Yagi 八木啓代 (@nobuyoyagi) May 25, 2020
この感覚なら抜け出さないと、政治取材も検察取材も変わらない。政治部記者のみなさんはもっと記者会見で正々堂々と突っ込んでください。みんなが見ているところでちゃんと対峙し、本音を引き出して欲しい。 https://t.co/my9Gaq9PZw
— 浜田敬子 (@hamakoto) May 25, 2020
この方、黒川氏の定年延長問題で人事院と法務省の見解矛盾が発生した日に「人事院の見解は国家公務員法を延長の根拠とする法務省とは異なるものの、最終的な判断は法務省に委ねるとの姿勢を示した形だ。」と火消し記事を書いた。道理なき永田町の常識に染まりすぎでは。https://t.co/6uAxqPwpHu https://t.co/57MCLPR4HM
— 渡辺輝人 (@nabeteru1Q78) May 25, 2020
昔から政治部記者連中の「記者クラブ」の体質は批判のまとであった。
これってどうみても記者クラブの論理だよねぇ?(この裏を考えて欲しい。付き合いの無い記者には情報を与えない?記者会見からも排除する、と発展しないか?)
— 上海II (@shanghai_ii) May 25, 2020
「取材相手とつきあい、酒を飲み、長い時間を過ごし、信頼関係を築くことで、本音を引き出し、人柄、考え方を知る。」 https://t.co/cxxvUdjCLR
必要悪と割り切る記者が多いが、それにしても現職の記者が「政権に阿り、都合の悪い情報を潰す様なことを平気でやる。それはジャーナリズムではなく、広報という。記者をお辞めになって広告代理店に転職なさるが良い。」と言われても返す言葉があるのだろうか。
完全に腐敗しきっているといわれても仕方がない。
そんな内内から取れるのは小ネタばかりで、地道な調査によるスクープ報道などは全く期待できまない。
こんなことやっていても、記者会見で皆が度肝を抜くような鋭い質問をするのなら許されるかもしれないが、残念ながらそんな質問は受け付けられない悪しき慣習を許してしまったのも記者クラブである。
もちろん真面目な若い記者もいるのだろうが、権力に阿る先輩や上司がいる限りは厳しい政権批判記事は少なくなり、それが安倍晋三を支えてしまっていることに気づいていないのではないか、とオジサンは思う。