ツールド八ヶ岳の予行演習ということで、ヒルクライム練習。今回は、より斜度が一本調子な、青梅から風張峠に登るルート。
練習とともに、本番用の機材チェック。去年のツールド八ヶ岳では、叔父からマビックR-SYSを借りたが、思ったほどタイムが伸びなかったのと(良いホイールだったけど)、貸し出し条件がかなり面倒だったので、今年は手持ちホイールのWH9000-C50-Tu。ご存知のとおり、リムハイトの高いディープリムホイールだが、リムがカーボンなのとタイヤがチューブラーなので、いつも使っているキシリウムプロエグザリットよりもリムとタイヤ周りが軽いのだ。それに、キシリウムPEよりもしなりがあって私にとっては踏みやすく、十分登れるホイールだと思っている。
あと、新機材としてはセラミックスピードのUFO Drip。最高級のチェーンオイル。回転性能もさることながら(体感できるか分からないが)、ほとんどチェーンに汚れが付かないというのが大変良い。
C50を履くのは久しぶりだが、やっぱり気持ちが良い。踏むだけ進むキシリウムPEと比べ、ごろごろと勝手に転がってくれる気がする(剛性はキシリウムPEが上と思うが)。チューブラータイヤの乗り味もよく、気分転換した気持ちで青梅まで登り、コンビニ休憩。
以後は、奥多摩周遊道路まで心持ちダンシング多めで登って行く。本日は気温が低めなので、パールイズミ初秋用装備を着てきたが正解だった。登るには夏用装備でも良いが、下りで猛烈な汗冷えをするのが目に見えている。にも関わらず、結構夏用装備の人が多く、勝手に気の毒になる。
奥多摩周遊道路に入ってからは本気モード。なるべくダンシングを使ってがつがつ登っていく。ダンシングが持たなくなっても、シッティングで重めのギアを維持し75rpmで引き足を使いながら踏んでいく。基本的にはケイデンスを高くしやすいバロックギアだが、どうも私は遅めのケイデンスの方がパワーが出しやすく速いようだ。タイムだが、悪くはないのだけど自己ベストに(別に惜しくもなく)届かず、疲労が溜まり気味なことも考えれば悪くないのかな程度。
風張峠を通り過ぎ、都民の森で休憩。かなりの数の自転車乗りが集まっている。上着を脱ぎ裏返して干し、汗を乾かす。武蔵五日市まで30分ほどの長い下りなので汗冷えが最大の敵。メッツと温かい紅茶を飲み終えた頃にはだいたい乾いたので出発。汗が乾いたおかげでそれほど寒い思いもせずに武蔵五日市に到着。コンビニで補給。
都民の森からの下りの間くらいから、チェーンのオイル(ワックス?)切れが出てきた。キュルキュルという音がするのである。UFO Drip自体は200kmでも平気で持つので、単に私が塗布する量をケチったのである。UFO Dripは高価い割に粘性が低くチェーンに垂らしても少なからずポタポタと地面に落ちてしまうので、もったいないなあと思いながら控えめに塗布したのだ。汚れが付きにくいという有難い特性から、日常的に使おうかと思ったが、ランニングコストが高くなりそうなので、やはり日常的にはワコーズを使い、UFO Dripは決戦時にだけじゃぶじゃぶ使うか。可哀想なのは、冬の間に取付け方を間違われたまま70km走らされ、オイル切れのまままた70kmを走らされようとするKMCのチェーンである。さすがに寿命が縮む。
そんなわけで、次第に大きくなるキュルキュル音を気にしながら帰宅。途中、川沿いの道は風があまりに強く、また私も脚がほとんど売り切れていたので、元気に走っているトレインに付かせてもらったりした。大変有難い。
帰ってサプリメント各種を飲み、イナーメオイルでマッサージ、心持ち早く寝た。TSS355。冬の間の筋トレのおかげか、ヒルクライム付きのロングライドをやっても、身体がガタガタにならないのは成長か。