道すがら、キバナコスモスが咲いていたのでコンパクトカメラで撮りました。左と真ん中の写真は10月4日の桜ヶ丘駅(大和市)付近、右は今日(17日)横浜駅の近くです。実物は色がもう少し赤みがかっています。(「月見草」の記事でも書いた通り、ヌルボのデジカメ(オリンパスSZ31-MR)は赤色が苦手。)
どうもこの頃キバナコスモスが目につくようになった気がします。いくつかのサイトによるとふつうのコスモスに比べて繁殖力が強く、「数株のキバナコスモスが2、3年後には4畳半くらいに増殖する」ので、生命力の強い花の種をまいてやせた土地を緑化するワイルドフラワーに用いられたりもしますが、<要注意>なのだそうです。
9月8日の「朝鮮日報(日本語版)」に<秋の訪れを告げるキバナコスモス>という見出しでソウルのオリンピック公園に咲き乱れるキバナコスモスの写真が掲載されていました。(→コチラ。)
なるほど、ずっと彼方まで一面のオレンジ色の光景が広がっています。
下の画像は、別サイトのものですが、同じ辺りの9月21日のようす。
で、このキバナコスモスを韓国語で何というのかと思ったら、노란코스모스。つまりきいろコスモスそのまんま。漢字を音読みにして황색코스모스(黄色コスモス)というのもありますが・・・。
さて、上記の「朝鮮日報」の記事で思い出したのが2010年の韓国旅行です。まさに9月、このオリンピック公園&夢村土城(モンチョントソン)に行ってきたのです。その時はキバナコスモスは全然みかけなかったように思います。
ふつうのコスモスは水辺に咲いていましたが・・・。(下の写真。)
そして丘の上の方には、遠くから見ると白っぽい霞がかかっているようにたくさんの花が群れ咲いていました。
近くで見れば薄紫色で、そんなに小さい花でもありません。
この花は何かということですが、私ヌルボ、その時は「たぶんノコンギクあたりだろう」でテキトーに済ませてしまいました。ところが、今調べてみるとこのノコンギクはヨメナとよく似ていて、見分け方がむずかしいんですね。
韓国語だとヨメナは쑥부쟁이でノコンギクは까실쑥부쟁이です。
ところが、これらの語で韓国サイトを検索してみると、他にも紛らわしい花がいろいろあることがわかりました。
たとえば→コチラのブログ記事では쑥부쟁이と구절초と벌개미취の見分け方が書かれています。구절초(九節草)は<NAVER辞典>ではシベリアノギクという訳語が出てきますが、日本のいくつかの記事ではイワギクとなっています。また벌개미취の方はチョウセンヨメナあるいはチョウセンシオンとなっています。(고려쑥부쟁이ともいう。また개미취だけだとアスターという訳語が出てきます。)
で、ハングルでの画像検索等々もしたりして総合的に考えた結果、上掲の写真の花はこの벌개미취つまりチョウセンヨメナ(チョウセンシオン)を一応の答えとしておきます。(100%の確証はありませんが・・・。)
まあここらへんの花の区別はむずかしいので、日本でもノギクと総称しているように、韓国語でもこれらの花をひっくるめて들국화という言葉を使う方がずっと自然ではないかと思います。
しかし、上記のようなチョウセンヨモギ(?)の群落はまだあるのかな? 一面のキバナコスモスもきれいですけど、それが他の花々を駆逐し、これからもこの時期この地を席巻するとなるとちょっと心配な気持ちにもなります。
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