好きこそものの上手なれ、と言う諺がありますが、下手の横好き、と言う言葉の方が適切な陶芸からスッキリ脱退しようと役員さんに電話を掛けました。
ただ、最後の作品を引き取りに行くのも、当該日に行けないので、その方が持って帰ってきてあげましょう、と親切に言ってくださいました。
その夜、引き取って来てあるから取りに来てくださいと連絡をくださり、住所を知らせてくれました。ナビで確認していると、その住所の近くに長年の懸案となって地名?が目に入ってきました。
私の旧姓はホンのちょっと変わった読み方をするのですが、かつて親に、この市のその辺りの地名の字(あざ)の出身者が江戸時代より前に隣の村に移り住み、明治以前からその字を苗字として語って、その子孫が実家の祖先になったと聞いていたらかです。ですから実家の周りには珍しくない苗字です。
昔、ルーツと言う番組が流行り、以来ルーツと言う言葉はすっかり定着しましたが、自分のルーツ探しに正直、それほど関心を寄せていたわけではありません。
確かに伝統や血統を重んじる考えは古来から日本人の日本人たる所以、アイデンティティーのよりどころですが、生物学的には倍々に薄まっていくのに血統に拘る方がしんどいな、なんて淡白な考えを持っている方です。
ですが、昨日、その地名(旧姓)を見つけ、念のために読み仮名もネットで調べて確認しました。その通りでした。今は合併されて町名単位でも残っていなくて、一地域名くらいにしか残っていないからでしょうか、比較的近くに住んでいますが、聞いたことがありませんでした。
それが今日、やっぱりそう読む地域があった、まさしく親が言ってた村があったところに違いない、と思い珍しく嬉しくなっています。
明日、陶芸作品を引き取りに行くので、少しそのあたりを散策してみようと思います。