自宅生活に戻って1週間。まったくフツーに戻っています。自力での外出は止められている不便はありますが。
8冊持ち込んだ本は半分くらいしか読めませんでした。
脳動脈瘤が破裂して、くも膜下出血で緊急手術を受けた方と同室になりました。幸い若干の後遺症はあるものの、まずまずは回復されていましたが、お話が進むうちに感じるところが多々出てきました。
脳動脈瘤の発見は脳ドックしかなく、これを受ける人はかなり少ないのが現状です。今でこそテレビでよく取り上げられるようになったので、健康に気遣う、余裕のある人は受けるようになったようですが、私もドックでMRIを受けたことがありません。
その人はもちろんご自分の脳動脈瘤の存在を知るはずもなく、入浴しようとしておかしくなったそうです。救急車で運ばれた病院で緊急検査をしたものの、手に負えないとのこと、この病院に転送され、真夜中に医者が揃うのを待って、夜中の3時ごろから開頭手術を受けたそうです。
その人は色白でスレンダーな容姿で、病院外でお見かけしたら憧れるような存在でしょう。が、しか~し、お話を聞いていて思いました。
その人は3年前に片目の網膜が断裂と言うか、萎縮と言うか、網膜の手術を受けたものの、結果が芳しくない予後を送っているというのです。今回、その患った目の反対の健康な方の目の奥で、血管が破れ、瞼が開きにくい後遺症が出ているというのです。ですから視野や視力が確保できにくいらしいのです。
年齢とともに蓄積するコレステロールを気にして、卵は食べない!という高齢者が結構おられるという事実を聞いたことがあります。コレステロール気にするあまり卵だけでなく、必要なたんぱく質の摂取が少なく、低栄養になっているらしいのです。血管を健全に作るのも、外敵をやっつけるために活躍してくれる免疫細胞を作るのも、綺麗なシミのない皮膚を作るのも・・のも・・のも皆、摂取した食品からなんですよね。
若いころから偏食が激しく、あれもダメこれもダメ食べられない、食べられるのはフルーツだけ、なんてお上品に言ってるのを聞いて、(・・? 早い話が栄養失調じゃない(・・? 飽食の時代の今、こんな人もいるんだぁ
そりゃ、消化器系統が生まれつき弱く、アレルギーもあることもあるでしょう。が160㎝で40㎏前後しかないというのは、今は聞かれない栄養失調、栄養不良と言うしかないでしょう。
対策はあると思います。自分がいかに栄養摂取ができていないか自覚することです。
その人は自覚さえもできていないのです。医者には水分摂取はするようにといわれていると言っていますが、毎食ついてくる高たんぱくゼリーを嫌がっているのです。代わってあげたい・・・
それ以外のことは割合話が合い、2週間同室でいましたが、部屋のお引越しを言われたとき、かなり惜しんでいただきました。 これで読書ができる。
考えても手の出しようのない庭の草木の水遣りを諦めさせてくれたり、退屈な生活を潤してくれた何人もの同室の人との会話は、良い思い出とはいえないものの、それなりに楽しませてもらいました。
病院も全館停電で、たぶん定期点検、停電対策のシュミレーション?らしきこともやってました。2時間程度でしたが、病院も大変ですね。
お蔭様で今は25日間がなかったことのような錯覚に陥るほど、普段の生活に戻っています。
また時間が瞬く間に過ぎてしまった・・