朝八時前、家の門扉前の道路に黒黄縞模様のトンぼが弱っているように落ちている。近づいてちょっと触れてみると、生きている。次いで羽を小刻みに震わせ出した。写真を撮ろう、と家に入ってカメラを持ってきたら、いなかった。がっくり。
五月始めに咲き誇った花々の花柄を取り除く作業をしていると、きっとさっきのトンボでしょう、スイスイ嬉しそうに輪を描いて私の上を飛んでいる。
目前のじっとしているイタチでさえピンボケしか撮れない者には、動く、小さい、遠いとあまりに高度な技術を要する被写体なので、カメラを向けたものの、今回は諦めた。
人は植物や動物に教えられ暮らしをたててきた。今年は季節が早い、いや遅いとかいう先輩たちのいう予想が、何を言い当てることになるか、誰もわからない。
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