パンダのタンタン
モーニング娘。の山﨑愛生メイは、北海道出身の18歳。パンダが大好きで、パンダには必ず、パンダさんとさんづけ。ほかの人が、パンダと呼び捨てにすると、パンダじゃないです、パンダさんですと、訂正をもとめる。そんなおもしろい人。
パンダスキすきといいつつ、パンダの実物はみたことがなかった山崎。最近やっと東京上野の動物園で、パンダをみれたよう。
考えてみれば、今年50歳になる私、盲人ウエカジ。私も、うまれてこのかた、「パンダを見たことがない。
といことで、神戸の王子動物園にガイドヘルパーさんと一緒にいってみた。目の見えない私、網膜色素変性症な私、盲人ウエカジ。目が見えなくても、ガイドヘルパーさんが、私の目の代わりになって、風景、情報を伝えてくれれば、私も、目が見えない私でも、パンダをみて、たのしめる。そうだパンダを見に行こう。
阪急神戸線の王子公園駅が動物園の最寄り駅。駅のホームから改札におりるくだり階段の両壁には、イラストのパンダ。ねっころがっていたり、リボンをつけたパンダなど、かわいいパンダがいっぱい。
駅をでて、点字ブロックにそってあるくと、動物園の入口までたどりつけた。入場料はおとな600円だけど、障碍者手帳をもっているので、無料。ヘルパーさんも無料。うれしいね。
動物園の中にはいると、すぐに、泣き声がきここえてくる。フラミンゴの泣き声。オレンジやピンクのたくさんのフラミンゴ。えさの時間のようで、バケツの中にはいったえさをたべている、そして泣き叫ぶフラミンゴ。実に元気。先月いった、京都市動物園のフラミンゴは実には静かだったけど、神戸のフラミンゴは実に元気で、やかましい。やかましいほうが、盲人にとっては、臨場感があるのよね。
あと、泣き声といえば、アシカの泣き声もよかった。おとうさんアシカが、常に、ウホウオいっていた。まるで、おれをここからだしてくれ、おれのふるさと、アメリカの大自然にかえしてくれといっているようだった。
まったく泣かないのは、コアラ、ふくろう。ほとんどうごかないのね。コアラのユーカリの木が展示してあって、そこにまたがって、コアラの気分をあじわえたのはよかった。
さわれたのは、ウサギとモルモット。10時30分からの15分と、13時30分からの15分。ウサギと盛る元をさわれた。1階710人限定ということで15分前に行列にならぶ。だっこできるかなとおもって、ワクワクしながら待つ私。
以前、安倍なつみのDVDマガジンかなにかで、ナッチがモルモットをだっこして、そのモルモットのおなかをさわって、このこ、おなかパンパン、なんでこんなにパンパンなのと、言っていたナッチ。なつかしいね。
私も、あの時のナッチのように、モルモットをかかえて、おなかをポンポンしてあげたかったけど、いざ、私の順番がくきたら、モルモットはだここできず、小さなカゴに入ったモルモットtをカゴごとひざの上において、上からそっとモルモットの背中をさわるぐらいしかできなかった。
でも、せっかくさわるチャンスなので、ナッチのように、モルモットのおなかをさわってみた、パンパンしてなかった。
ウサギも同じように、バスケットの中に入れられて、それを、ひざのうえにおいえて、上からなでるていど。それでも、耳をさわれた。耳はおもったより長くはなかった。おとなしい、モルモットとウサギ。かわいいね。
ゾウの柵では、獣医さんかなにかが、ゾウとマンツーマンでむきあって、診察をしていた。その獣医さんのゾウに指示をだす声が、おたけびのようで、ゾウ語のようで、よかった。その指示にしたがって、ゾウは、後ろ足をおって、ちょこんとすわってみせて、すると獣医がゾウの背中を診察していた。ゾウに口をああけさせ、口のなかも診察。最後は、足を一本ずつあげさせ、ゾウの足にななにか薬をぬる獣医。
診察がおわると、ゾウはササとか、木の枝をあたえられて、むしゃくしゃ、バリバリたべていた。かしこいね。
その診察の時間ずっと、柵の外には、客がいる。その客のひとり常連ののおばあさんが。拍手をする。ゾウが獣医のいうことをきいて、、体制を変えるたびに、拍手をして、よく、がんばったねと、ねぎらいの言葉をかけるおばあさん。ゾウと獣医とおばあさんと、盲人。実におもしろい光景。
最後に、おまちかねのパンダを身にパンダ館へ。ワクワクするも、なんと、パンダのタンタンは、ストレス過多のため、人目をさけるべく、外にはでてこなかった。最近は、ずっと、パンダは出てきてないよう。がっかり。パンダ館は閉鎖されて、はいれなくなっていて、外からも、パンダ館の中を見ることはできなくなっていた。タンタンはかなり、メンタル的にしんどい状態みたいだね。
3時間ぐらい動物園をまわる。途中、廃車の列車の車両の中で、休憩。寒さをしのげた。
最後は、入場口近くの売店。すっごく小さな、動物のミニチュアを購入。1センチぐらいの小さなゴム製の動物たち。1個なんと130円。やすいね。私が、今日みた、動物、ゾウ、キリン、シマウマ、カンガルー、フラミンゴ、など7種類の動物のミニチュアを購入。手でさわwると、ちゃんとゾウの鼻やシッポがわかる。キリンの長い首もわかるし、その首にはたてがみみたいなものがついているのもさわってわかった。うれしいね。
結局4時間ぐらい動物園にいた。寒空の下、ずっとつきあってくれたガイドヘルパーさんに感謝。
動物園をでて、駅へ。近所の市立小学校のこどもたちの下校時間のようで。動物園の中の動物の叫び声とおなじぐらい、元気にさけびながら、下校するこどもたち。
黄色の盲人ジャケットを着た私を見つけて、興味津々。小学2年生なのに、私の胸の盲人という感じをみて、モウジンって書いてあるっていう子もいた。かしこいね。私が目を開けているのをみて、目が見えないのに、目をあけていると、大きな声でさけぶこども。すると、別のこどもが、目を開けていて見えない人もいるんだよとおしえてあげていた。かしこいね。奨学生なのに、制服をきて黒いランドセルをしょった、女の子たち。実にたのしそうに下校している。歩道におちたお落ち葉が風にふきとばされて、自分のほうにむかってくるだけで、キャーと声をあげておおさわぎ。すべてが新鮮で、すべてがエキサイティングなんだね。
同じように大声で叫ぶ動物園の動物たちと、下校途中の小学生。自由にあるきまわれる奨学生のほうが、まさに生きているって感じがするね。あの下校中のこどもの楽しい叫び声をきくと、動物園の動物たちの泣き声は、とても悲しい泣き声にきこえてくるのよね。不思議。
移動の自由がない動物たち、自由に移動できない視覚障害者の私。シンパシーを感じるね。そして、あのこどもたちの自由さに、とてもあこがれる、それが、動物園の動物と盲人。
モーニング娘。の山﨑愛生メイは、北海道出身の18歳。パンダが大好きで、パンダには必ず、パンダさんとさんづけ。ほかの人が、パンダと呼び捨てにすると、パンダじゃないです、パンダさんですと、訂正をもとめる。そんなおもしろい人。
パンダスキすきといいつつ、パンダの実物はみたことがなかった山崎。最近やっと東京上野の動物園で、パンダをみれたよう。
考えてみれば、今年50歳になる私、盲人ウエカジ。私も、うまれてこのかた、「パンダを見たことがない。
といことで、神戸の王子動物園にガイドヘルパーさんと一緒にいってみた。目の見えない私、網膜色素変性症な私、盲人ウエカジ。目が見えなくても、ガイドヘルパーさんが、私の目の代わりになって、風景、情報を伝えてくれれば、私も、目が見えない私でも、パンダをみて、たのしめる。そうだパンダを見に行こう。
阪急神戸線の王子公園駅が動物園の最寄り駅。駅のホームから改札におりるくだり階段の両壁には、イラストのパンダ。ねっころがっていたり、リボンをつけたパンダなど、かわいいパンダがいっぱい。
駅をでて、点字ブロックにそってあるくと、動物園の入口までたどりつけた。入場料はおとな600円だけど、障碍者手帳をもっているので、無料。ヘルパーさんも無料。うれしいね。
動物園の中にはいると、すぐに、泣き声がきここえてくる。フラミンゴの泣き声。オレンジやピンクのたくさんのフラミンゴ。えさの時間のようで、バケツの中にはいったえさをたべている、そして泣き叫ぶフラミンゴ。実に元気。先月いった、京都市動物園のフラミンゴは実には静かだったけど、神戸のフラミンゴは実に元気で、やかましい。やかましいほうが、盲人にとっては、臨場感があるのよね。
あと、泣き声といえば、アシカの泣き声もよかった。おとうさんアシカが、常に、ウホウオいっていた。まるで、おれをここからだしてくれ、おれのふるさと、アメリカの大自然にかえしてくれといっているようだった。
まったく泣かないのは、コアラ、ふくろう。ほとんどうごかないのね。コアラのユーカリの木が展示してあって、そこにまたがって、コアラの気分をあじわえたのはよかった。
さわれたのは、ウサギとモルモット。10時30分からの15分と、13時30分からの15分。ウサギと盛る元をさわれた。1階710人限定ということで15分前に行列にならぶ。だっこできるかなとおもって、ワクワクしながら待つ私。
以前、安倍なつみのDVDマガジンかなにかで、ナッチがモルモットをだっこして、そのモルモットのおなかをさわって、このこ、おなかパンパン、なんでこんなにパンパンなのと、言っていたナッチ。なつかしいね。
私も、あの時のナッチのように、モルモットをかかえて、おなかをポンポンしてあげたかったけど、いざ、私の順番がくきたら、モルモットはだここできず、小さなカゴに入ったモルモットtをカゴごとひざの上において、上からそっとモルモットの背中をさわるぐらいしかできなかった。
でも、せっかくさわるチャンスなので、ナッチのように、モルモットのおなかをさわってみた、パンパンしてなかった。
ウサギも同じように、バスケットの中に入れられて、それを、ひざのうえにおいえて、上からなでるていど。それでも、耳をさわれた。耳はおもったより長くはなかった。おとなしい、モルモットとウサギ。かわいいね。
ゾウの柵では、獣医さんかなにかが、ゾウとマンツーマンでむきあって、診察をしていた。その獣医さんのゾウに指示をだす声が、おたけびのようで、ゾウ語のようで、よかった。その指示にしたがって、ゾウは、後ろ足をおって、ちょこんとすわってみせて、すると獣医がゾウの背中を診察していた。ゾウに口をああけさせ、口のなかも診察。最後は、足を一本ずつあげさせ、ゾウの足にななにか薬をぬる獣医。
診察がおわると、ゾウはササとか、木の枝をあたえられて、むしゃくしゃ、バリバリたべていた。かしこいね。
その診察の時間ずっと、柵の外には、客がいる。その客のひとり常連ののおばあさんが。拍手をする。ゾウが獣医のいうことをきいて、、体制を変えるたびに、拍手をして、よく、がんばったねと、ねぎらいの言葉をかけるおばあさん。ゾウと獣医とおばあさんと、盲人。実におもしろい光景。
最後に、おまちかねのパンダを身にパンダ館へ。ワクワクするも、なんと、パンダのタンタンは、ストレス過多のため、人目をさけるべく、外にはでてこなかった。最近は、ずっと、パンダは出てきてないよう。がっかり。パンダ館は閉鎖されて、はいれなくなっていて、外からも、パンダ館の中を見ることはできなくなっていた。タンタンはかなり、メンタル的にしんどい状態みたいだね。
3時間ぐらい動物園をまわる。途中、廃車の列車の車両の中で、休憩。寒さをしのげた。
最後は、入場口近くの売店。すっごく小さな、動物のミニチュアを購入。1センチぐらいの小さなゴム製の動物たち。1個なんと130円。やすいね。私が、今日みた、動物、ゾウ、キリン、シマウマ、カンガルー、フラミンゴ、など7種類の動物のミニチュアを購入。手でさわwると、ちゃんとゾウの鼻やシッポがわかる。キリンの長い首もわかるし、その首にはたてがみみたいなものがついているのもさわってわかった。うれしいね。
結局4時間ぐらい動物園にいた。寒空の下、ずっとつきあってくれたガイドヘルパーさんに感謝。
動物園をでて、駅へ。近所の市立小学校のこどもたちの下校時間のようで。動物園の中の動物の叫び声とおなじぐらい、元気にさけびながら、下校するこどもたち。
黄色の盲人ジャケットを着た私を見つけて、興味津々。小学2年生なのに、私の胸の盲人という感じをみて、モウジンって書いてあるっていう子もいた。かしこいね。私が目を開けているのをみて、目が見えないのに、目をあけていると、大きな声でさけぶこども。すると、別のこどもが、目を開けていて見えない人もいるんだよとおしえてあげていた。かしこいね。奨学生なのに、制服をきて黒いランドセルをしょった、女の子たち。実にたのしそうに下校している。歩道におちたお落ち葉が風にふきとばされて、自分のほうにむかってくるだけで、キャーと声をあげておおさわぎ。すべてが新鮮で、すべてがエキサイティングなんだね。
同じように大声で叫ぶ動物園の動物たちと、下校途中の小学生。自由にあるきまわれる奨学生のほうが、まさに生きているって感じがするね。あの下校中のこどもの楽しい叫び声をきくと、動物園の動物たちの泣き声は、とても悲しい泣き声にきこえてくるのよね。不思議。
移動の自由がない動物たち、自由に移動できない視覚障害者の私。シンパシーを感じるね。そして、あのこどもたちの自由さに、とてもあこがれる、それが、動物園の動物と盲人。