国庫負担基準
今日は、同行援護裁判のため、大阪地方裁判所へ。私の住んでいる豊中市では、同行援護は月50時間しか支給されない。この月50時間というのは、毎月の定型的な外出にかかる支給時間であって、突発的な外出については考慮されていない。例えば、親の葬式のためには、月50時間とは別に、同行援護時間を追加支給しないと、その視覚障害者は親の葬式にもいけない。こういった突発的な外出について、豊中市は、同行援護の追加支給をしないのよね。
目の見えない私、網膜色素変性症な私、盲人ウエカジ。こういった突発的な、不定期な外出というのはよくある。だけど、豊中市は、月50時間以上は同行援護をみとめないのよね。
2011年に同行援護制度ができて、その当時は豊中市の同行援護月上限時間は36時間、2013年からは50時間にアップ。それ以降、ずっと、豊中市は50時間。ほかの市は、その間、月60時間とか、月80時間に増加しているのに、豊中市は、50時間にこだわっている。
そもそも、豊中市が、なぜ、50時間にこだわるのか。それがよくわからない。そもそも、豊中市が月36時間の同行援護だったとき、その同行援護に対する国からの補助金、負担金の基準単位は9890。この9890単位を、国は、豊中市の視覚障害者ひとりのひと突きの、同行援護必要単位として、補助をだしている。
この9890単位は、時間になおすと、ひと突き、35.6時間。なので、豊中市は、その当時、同行援護の月上限を36時間にしていた。
その後、国の補助金、国庫負担基準が増えて、時間になおすと40時間以上となる。そこで、豊中市は、2013年度につき50時間ににひきあげた。
その後も、国は、同行援護の需要が大きくなっていることをふまえて、国庫負担基準を毎年ひきあげている。2022年度は13270。そして、同行援護の報酬単価は引き下げられている。なので、国の負担基準から導き出される、同行援護の月あたりの支給時間は、63.4時間になっている。にもかかわらず、豊中市は、ずっと月50時間のまま。本来なら、最低でも63時間以上は、豊中市は支給できるのにね。なぜか、それをしない豊中市。
さらに、この国庫負担基準というのは、視覚障害者ひとりあたり、ひと突き63.4時間しか、補助をしないというものではない。たとえば、ひとりの視覚障害者が30時間しかつかわなかったら、ほかの、視覚障害者に、あまった33.4時間を振り替えてもよいとなっている。
豊中市によると、豊中市の視覚障害者で同行援護をつかっている人の、ひと突きの平均、同行援護利用時間は25時間程度。つまり、国庫負担基準、補助金はまだあまっているということ。もっと柔軟に、豊中市は同行援護を支給できる余裕があるということ。なのに、豊中市は、そうしないのよね。なぜだろう?、福祉のまち豊中と言っているのに、なぜだろう?
そんな豊中市の考えをあらためさせるために、私は、毎年、2016年からずっと、豊中市を相手に、たったひとりで同行援護裁判をしている。私がやらなきゃ、だれがやる。
みなさんも、ぜひ、お住いの市町村を同行援護裁判してみてね。裁判手数料は安いです、弁護士をつけず自分でやれば、裁判費用はたった1000円です。これに、郵便切手代金5000円、あわせて6000円あれば、あなたも同行援護裁判できますよ。ぜひ。
@ここから 同行援護の国庫負担基準と、そこから導かれる同行援護月上限時間 盲人ウエカジ作成
2011年度
国庫負担基準 9,890
3時間の同行援護報酬単位 833
3時間同行援護を3で割った1時間平均報酬単位 278
国庫負担基準を1時間平均報酬単位でわると 35.6時間
豊中市の同行援護月上限時間 36時間
2012年度
国庫負担基準 11,270
3時間の同行援護報酬単位 836
3時間同行援護を3で割った1時間平均報酬単位 279
国庫負担基準を1時間平均報酬単位でわると 40.4時間
豊中市の同行援護月上限時間 36時間
2013年度
国庫負担基準 11,270
3時間の同行援護報酬単位 836
3時間同行援護を3で割った1時間平均報酬単位 279
国庫負担基準を1時間平均報酬単位でわると 40.4時間
豊中市の同行援護月上限時間 50時間
2014年度
国庫負担基準 11,330
3時間の同行援護報酬単位 836
3時間同行援護を3で割った1時間平均報酬単位 279
国庫負担基準を1時間平均報酬単位でわると 40.7時間
豊中市の同行援護月上限時間 50時間
2015年度
国庫負担基準 12,080
3時間の同行援護報酬単位 839
3時間同行援護を3で割った1時間平均報酬単位 280
国庫負担基準を1時間平均報酬単位でわると 43.2時間
豊中市の同行援護月上限時間 50時間
2016年度
国庫負担基準 12,080
3時間の同行援護報酬単位 839
3時間同行援護を3で割った1時間平均報酬単位 280
国庫負担基準を1時間平均報酬単位でわると 43.2時間
豊中市の同行援護月上限時間 50時間
2017年度
国庫負担基準 12,550
3時間の同行援護報酬単位 839
3時間同行援護を3で割った1時間平均報酬単位 280
国庫負担基準を1時間平均報酬単位でわると 44.9時間
豊中市の同行援護月上限時間 50時間
2018年度
国庫負担基準 12,730
3時間の同行援護報酬単位 610
3時間同行援護を3で割った1時間平均報酬単位 203
国庫負担基準を1時間平均報酬単位でわると 62.6時間
豊中市の同行援護月上限時間 50時間
2019年度
国庫負担基準 12,760
3時間の同行援護報酬単位 610
3時間同行援護を3で割った1時間平均報酬単位 203
国庫負担基準を1時間平均報酬単位でわると 62.8時間
豊中市の同行援護月上限時間 50時間
2020年度
国庫負担基準 12,760
3時間の同行援護報酬単位 610
3時間同行援護を3で割った1時間平均報酬単位 203
国庫負担基準を1時間平均報酬単位でわると 62.8時間
豊中市の同行援護月上限時間 50時間
2021年度
国庫負担基準 13,270
3時間の同行援護報酬単位 628
3時間同行援護を3で割った1時間平均報酬単位 209
国庫負担基準を1時間平均報酬単位でわると 63.4時間
豊中市の同行援護月上限時間 50時間
2022年度
国庫負担基準 13,270
3時間の同行援護報酬単位 628
3時間同行援護を3で割った1時間平均報酬単位 209
国庫負担基準を1時間平均報酬単位でわると 63.4時間
豊中市の同行援護月上限時間 50時間
@ここまで
PS
日本で唯一、同行援護裁判をおこしているのは、私だけ。ファーストペンギンだね。といいつつ、ペンギンミニチュアを買うのをわすれた私。詳しくは、以下の、盲人ウエカジチャンネルみてね。動物を手で触って、なんの動物か言い当てています。
検証動画 盲人ひとり動物たちを手で触ってみて判別出来るかやってみた!盲人危機一髪 絶対マネはしないで下さい 盲人ウエカジだから出来ます。
今日は、同行援護裁判のため、大阪地方裁判所へ。私の住んでいる豊中市では、同行援護は月50時間しか支給されない。この月50時間というのは、毎月の定型的な外出にかかる支給時間であって、突発的な外出については考慮されていない。例えば、親の葬式のためには、月50時間とは別に、同行援護時間を追加支給しないと、その視覚障害者は親の葬式にもいけない。こういった突発的な外出について、豊中市は、同行援護の追加支給をしないのよね。
目の見えない私、網膜色素変性症な私、盲人ウエカジ。こういった突発的な、不定期な外出というのはよくある。だけど、豊中市は、月50時間以上は同行援護をみとめないのよね。
2011年に同行援護制度ができて、その当時は豊中市の同行援護月上限時間は36時間、2013年からは50時間にアップ。それ以降、ずっと、豊中市は50時間。ほかの市は、その間、月60時間とか、月80時間に増加しているのに、豊中市は、50時間にこだわっている。
そもそも、豊中市が、なぜ、50時間にこだわるのか。それがよくわからない。そもそも、豊中市が月36時間の同行援護だったとき、その同行援護に対する国からの補助金、負担金の基準単位は9890。この9890単位を、国は、豊中市の視覚障害者ひとりのひと突きの、同行援護必要単位として、補助をだしている。
この9890単位は、時間になおすと、ひと突き、35.6時間。なので、豊中市は、その当時、同行援護の月上限を36時間にしていた。
その後、国の補助金、国庫負担基準が増えて、時間になおすと40時間以上となる。そこで、豊中市は、2013年度につき50時間ににひきあげた。
その後も、国は、同行援護の需要が大きくなっていることをふまえて、国庫負担基準を毎年ひきあげている。2022年度は13270。そして、同行援護の報酬単価は引き下げられている。なので、国の負担基準から導き出される、同行援護の月あたりの支給時間は、63.4時間になっている。にもかかわらず、豊中市は、ずっと月50時間のまま。本来なら、最低でも63時間以上は、豊中市は支給できるのにね。なぜか、それをしない豊中市。
さらに、この国庫負担基準というのは、視覚障害者ひとりあたり、ひと突き63.4時間しか、補助をしないというものではない。たとえば、ひとりの視覚障害者が30時間しかつかわなかったら、ほかの、視覚障害者に、あまった33.4時間を振り替えてもよいとなっている。
豊中市によると、豊中市の視覚障害者で同行援護をつかっている人の、ひと突きの平均、同行援護利用時間は25時間程度。つまり、国庫負担基準、補助金はまだあまっているということ。もっと柔軟に、豊中市は同行援護を支給できる余裕があるということ。なのに、豊中市は、そうしないのよね。なぜだろう?、福祉のまち豊中と言っているのに、なぜだろう?
そんな豊中市の考えをあらためさせるために、私は、毎年、2016年からずっと、豊中市を相手に、たったひとりで同行援護裁判をしている。私がやらなきゃ、だれがやる。
みなさんも、ぜひ、お住いの市町村を同行援護裁判してみてね。裁判手数料は安いです、弁護士をつけず自分でやれば、裁判費用はたった1000円です。これに、郵便切手代金5000円、あわせて6000円あれば、あなたも同行援護裁判できますよ。ぜひ。
@ここから 同行援護の国庫負担基準と、そこから導かれる同行援護月上限時間 盲人ウエカジ作成
2011年度
国庫負担基準 9,890
3時間の同行援護報酬単位 833
3時間同行援護を3で割った1時間平均報酬単位 278
国庫負担基準を1時間平均報酬単位でわると 35.6時間
豊中市の同行援護月上限時間 36時間
2012年度
国庫負担基準 11,270
3時間の同行援護報酬単位 836
3時間同行援護を3で割った1時間平均報酬単位 279
国庫負担基準を1時間平均報酬単位でわると 40.4時間
豊中市の同行援護月上限時間 36時間
2013年度
国庫負担基準 11,270
3時間の同行援護報酬単位 836
3時間同行援護を3で割った1時間平均報酬単位 279
国庫負担基準を1時間平均報酬単位でわると 40.4時間
豊中市の同行援護月上限時間 50時間
2014年度
国庫負担基準 11,330
3時間の同行援護報酬単位 836
3時間同行援護を3で割った1時間平均報酬単位 279
国庫負担基準を1時間平均報酬単位でわると 40.7時間
豊中市の同行援護月上限時間 50時間
2015年度
国庫負担基準 12,080
3時間の同行援護報酬単位 839
3時間同行援護を3で割った1時間平均報酬単位 280
国庫負担基準を1時間平均報酬単位でわると 43.2時間
豊中市の同行援護月上限時間 50時間
2016年度
国庫負担基準 12,080
3時間の同行援護報酬単位 839
3時間同行援護を3で割った1時間平均報酬単位 280
国庫負担基準を1時間平均報酬単位でわると 43.2時間
豊中市の同行援護月上限時間 50時間
2017年度
国庫負担基準 12,550
3時間の同行援護報酬単位 839
3時間同行援護を3で割った1時間平均報酬単位 280
国庫負担基準を1時間平均報酬単位でわると 44.9時間
豊中市の同行援護月上限時間 50時間
2018年度
国庫負担基準 12,730
3時間の同行援護報酬単位 610
3時間同行援護を3で割った1時間平均報酬単位 203
国庫負担基準を1時間平均報酬単位でわると 62.6時間
豊中市の同行援護月上限時間 50時間
2019年度
国庫負担基準 12,760
3時間の同行援護報酬単位 610
3時間同行援護を3で割った1時間平均報酬単位 203
国庫負担基準を1時間平均報酬単位でわると 62.8時間
豊中市の同行援護月上限時間 50時間
2020年度
国庫負担基準 12,760
3時間の同行援護報酬単位 610
3時間同行援護を3で割った1時間平均報酬単位 203
国庫負担基準を1時間平均報酬単位でわると 62.8時間
豊中市の同行援護月上限時間 50時間
2021年度
国庫負担基準 13,270
3時間の同行援護報酬単位 628
3時間同行援護を3で割った1時間平均報酬単位 209
国庫負担基準を1時間平均報酬単位でわると 63.4時間
豊中市の同行援護月上限時間 50時間
2022年度
国庫負担基準 13,270
3時間の同行援護報酬単位 628
3時間同行援護を3で割った1時間平均報酬単位 209
国庫負担基準を1時間平均報酬単位でわると 63.4時間
豊中市の同行援護月上限時間 50時間
@ここまで
PS
日本で唯一、同行援護裁判をおこしているのは、私だけ。ファーストペンギンだね。といいつつ、ペンギンミニチュアを買うのをわすれた私。詳しくは、以下の、盲人ウエカジチャンネルみてね。動物を手で触って、なんの動物か言い当てています。
検証動画 盲人ひとり動物たちを手で触ってみて判別出来るかやってみた!盲人危機一髪 絶対マネはしないで下さい 盲人ウエカジだから出来ます。