どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「ZUGABE!」

2006年06月16日 | 自主映画
起きたら夕方近い。凄いお腹空いてたけどそのまま電車に乗ってシネマボカンという上映会場へ。直行。なかなか雑然としたいい感じの会場でした。来る時に買ったパンを早速急いで食す。
今日は「ZUGABE!」という関西の自主映画の上映会に来たのです。芸大の友人の映画が上映されるのです。卒業制作上映会以来に見るので楽しみ。面白かった記憶は残ってる。久々に監督のヤスや和田チンにも再開。いやぁ懐かしすぎる感じ。
映画は4本上映された。

「海のダイナマイト」板倉善之監督 35min
モノクロ作品。関西弁の台詞が自然で懐かしい。カットの間が長くちょっと退屈な面もあり、長く感じた。ちょっと映像がオシャレ系?な感じのものってなかなか入り込めない。最期は良かった。なんかずっと積み重ねられたものを一気に壊す?ような一種の爽快感とまではいかないが、なんともいえない良さは感じられた。

「Coffee fish」山田雅史監督 20min
これまた間の長い映画でしたが、結構、画面に惹き込まれました。映像もいいし、展開も意外で面白い。何処に向かって行くのか分からないけど、ちょっと間の抜けたユーモア?みたいなものもありクスクスと笑える。笑う映画じゃないのかもしれませんが面白かった。色々想像出来ますが、単純にCoffee fishっていう人の頭の形をした魚?がいてそれからコーヒーを作るっていう訳の分からない発想がおもろいね。

「ハートに火をつけて」伊藤康弘監督 31min
15年ぶりに見ました。懐かしい顔ぶれや風景等も見れて良かった。やっぱり面白いと思った。
カメラの配置というか人物の入れ方なんかが良くて、いいセンスしている。技術的には音とか酷い面もあるが、勢いというかパワーと計算されたカット割りには今見ても感心。驚いたのは忘れていたけど僕も一瞬ですが出演していた事。そういえば出たような記憶もちょっと蘇ったり。
ストーカー?との絡みの場面がちょっと「フューリー」やら前作「鋭利な狂気」等を思い起こさせられる。血が絡むシーンはやっぱり活きてますね。面白く見れたのですが案外最後はあっけないというか、もう少し見たかった気もします。

「悪い冗談」西尾孔史監督 77min
なかなか見やすいよくまとまった映画でした。間は長いのですが、うまい編集で前半いい感じで見れました。役者も自然な感じで良かった。どんな風に話が進むのかと興味を持ち見て行く事が出来て淡々と物語は進んでゆく感じでした。途中まではそんな感じ、しかし、ある事件の後の展開が何の説明も無くあっけない程、ありえなくおかしな方向へ動き出す。そこが凄く良かった。
意味は無いけども凄く気に入ったし、ユーモアと切なさも感じれた。そして、そんな良く分からないけど面白いからいいじゃん!ってな感じで楽しめたのではあるけれども後半で編集の間が長くなってきて、しかも展開もスローになったので少し退屈する。カットが変わってしばらくすると大体先が読めてしまうのでした。ちょっと勿体無い。「ループゾンビ」という短編の原型になったと書いてあったが題名通り「ループゾンビ」する所がこの映画で一番面白かった所でもあるので機会があれば見てみたい所。明日上映するそうだが仕事で見れないので残念。

大阪の自主映画って最近はこんな感じのものが多いのでしょうか?思ったよりは映像派というか
おとなしいイメージの印象を持ちました。まぁ色々あるのでしょうが娯楽作!っていうような元気なイメージのものも見たかったな。「ハートに火をつけて」はB級娯楽作!ですけど。
昨年までやっていたシネマキャバレーのような感じで色んな作品が見れて、上映スタイルもなかなか好感もてる上映会でした。「ZUGABE!」意味は分からないけど、続けていって欲しいものです。
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