どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」

2011年02月12日 | 映画
昨日届いたもう一本の映画のブルーレイ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」を鑑賞。
題名も長いが映画の尺も長く3時間40分ある作品。見るには気合いがいるが、見始めるとまったりと濃厚でスローな展開の中に吸い込まれ退屈せずに色んな事を考えながらも物語の中に浸れるゴージャスで血生臭くも切なくセンチメンタルであり見応え十分な映画。映像、演出、配役、芝居、美術、衣装、音楽、編集と全てにおいて完成度の高い素晴らしい映画だと思う。時々じっくりと見直したくなる作品で見るとその完成度に感心してしまう。
初めて見たのは小さなパイプ椅子の名画座だったがお尻が痛くはなったものの、やはり夢中になって見れたし見終わっても色々と考え思いを巡らせた深い味わいのある映画だった記憶が強い。そんな事も思い出しつつ見た。
過去を思い出す映画であり、色々と体験し手に入れてきたが思い出すのは失ったものや手に入らなかったものというのが切ない気分にさせる映画で美しすぎる音楽の音色が一層気持ちを複雑な気分にしてくれる。
大筋ではサスペンスドラマとしても見る事が出来て謎がすこしずつ紐解けてゆく展開で面白く見る事が出来る。
全ての謎が溶けても深い何とも言えない複雑な心境になり色んな過去を回想する夢のような曖昧な世界に観客も誘うような最後はまだまだ映画が続いてゆくような感覚です。
この頃のロバート・デ・ニーロの芝居はとても良いです。最近はなんかワンパターンな芸のようで笑えてしまうのですけど特にこの作品では自然で深い味わいのある芝居で言葉ではない所で色んな想いやらが伝わるものがありました。



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