どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「ジャーロ」

2013年02月25日 | 映画
帰れず仕事後にDVDでダリオ・アルジェントの「ジャーロ」を鑑賞。劇場に見に行った時は犯人探しの謎解き映画をタイトルから期待して見てたのですが、途中で犯人分かっちゃうし、主演の男の格好付けた芝居とか途中からタルくてイライラしたりもして、なんだかガッカリな映画だった印象だったんですが改めて見直してみると思ってたより悪くないというか実にきっちりと作られた案外まともというか普通な映画でした。
やろうとしている事は新しいものがあったと思うし、なかなか人間ドラマが描かれていた印象。
色々やっぱりシナリオ的に無理が感じられる所や展開にイラつく部分はあるのだが、前よりも変な期待が無い分、素直に見れて楽しめた。少し見方も変わって前よりも好きな映画になったかな。まだ見直すと新たな発見はありそうな気もします。
今回、悪役が酷い奴ではあるが、ちょっと可哀想にも感じられもした。主役の刑事も影があり良い面も感じれた。
逆に被害者のモデルとその姉の強気で傲慢な態度に冷静に見るとイラついたりもした。こういう奴ならホラー映画なら殺されてもしょうがないとさえ思ってしまった。そんな奴らは助かり、人の良さそうな日本人に見えない日本人とかが殺されちゃうのは残酷で可哀想。と感じたり。
特典のメイキングも見ましたが主役のエイドリアン・ブロディ氏が現場で女優を気使う所など良い面も見れた反面、なんか口出ししすぎな印象もあってアルジェントのやりたいようにやりにくい現場だったようにも感じれたかな。彼はプロデューサーも兼ねてたししょうがないのかな。だけど芝居面では彼に全体的に助けられてもいたのかもとも思った。
しかし、ギャラ未払い問題とか1人2役とか頑張ってたのに報われてなかったみたいで少し可哀想。
芝居は彼に任せてカメラワークとか映像にこだわってたのかなとも感じれた。しかし現場での監督の集中力は見てても凄いですわ。
日本人に見えない日本人役の女優さんはメイキングでもやっぱりいい人そうでした。
DVDジャケットのデザインは結構好きです。


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