どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「サラ、いつわりの祈り」

2015年05月21日 | 映画
DVDで映画「サラ、いつわりの祈り」を鑑賞。アーシア・アルジェント監督・主演作。
詳しくは内容知らず親子の感動的な内容の映画なのかな?と思い見始めましたが全然違いました。
なんとも悲惨な親子の物語。母に愛されようとする子と愛したいけど愛し方が間違ってるというかうまく出来ないダメ母のどうしようもない関係の物語でした。しかも原作があり実話がベースになってるって事で重い気分にもなりますが後で調べたら実話というのは嘘だったと判明したという。
ここまで酷い環境っていうのはなかなか無いとは思いますが近い境遇や関係性っていうのは実際にも少ないとは思いますが、あるとは思えます。
映画は映像的にも音楽的にもとても好みでもあり飽きずに見れました。アーシアの監督作品を初めて見ましたがとても個性的で気に入りました。映像に込めた意味や感覚がとても分かりやすく伝わり気持ちを動かされました。そして芝居も殺気迫るものもあり見応えありました。正直ダメダメな母親で冷静に見ると最低なんですが、正しく生きようと子供を愛そうとしてもそれが出来ない苦しさと過去のトラウマや自由を求める姿勢や反抗心なんかも伝わり、どこか哀れでもあり気持ちも理解出来る所もありました。
パンクな精神と間違っていると分かりながらも止められない感覚が伝わりました。
感覚的に心に痛いけど響くものがある映画で新鮮で個人的には気に入りました。
別な監督作品にも興味が持てました。
役者も豪華でみなリアルで味のある芝居を見せてくれました。
ピーター・フォンダやマリリン・マンソンにウィノナ・ライダーなど有名な役者も出てるって見るまで知らなかった。そして子役が素晴らしかったです。


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