どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「バッド・ルーテナント 刑事とドラッグとキリスト」

2024年11月29日 | 映画
アベル・フェラーラ監督の映画「バッド・ルーテナント 刑事とドラッグとキリスト」のDVDを大画面にて鑑賞。ニコラス・ケイジ主演の同名タイトルの映画は見た事ありますが内容とか殆ど忘れてました。何でまた今作が気になって見てみたくなったのかというと同監督の「天使の復讐」という映画の主演女優ゾーイ・ルンドが脚本を書いて出演もしてるのを知り興味を持ったからでした。
主演はハーベイ・カイテルでどうしようも無い程、酷いドラッグとギャンブルの依存から抜け出せない刑事を演じています。全編見せ場は彼の芝居だと言っても良い程のリアルで見応えある芝居を見せてくれています。
ドキュメンタリー調の危ない街の描写や宗教的な美しい映像での描写と二面性のある撮影で内容もそんな善と悪の二面性が出ていたと最終的には感じました。主人公がずっと悪くどうしようもない状態っていうのも珍しいですが、どうあがいても自らは解決出来ない苦悩が伝わり刑事として超えてはいけない一線だけギリギリ何とか超えずに我慢して最終的に自業自得な死を遂げますが何かようやく苦悩から解放されたようにも感じられて神の視点での赦しのようなものがあったようにも思えた。生々しく重い映画でしたが深読みすると深い内容でもあったと思います。
脚本のゾーイ・ルンドはジャンキー役で出てましたが注射場面とか本物じゃないかな。後に本人はドラッグ中毒で亡くなられてます。
なので注射場面は目を背けたくなるようなゾッとするものもありました。






コメント    この記事についてブログを書く
« 「サイコマニア」 | トップ | 「レッドロック 裏切りの銃弾」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿