ミルクマン２ クランクイン

「ミルクマン２」の撮影をＳＵＣＭ２０００で行なう。１時に会場へ。模様替え開始。なにかオブジェみたいなものを作ろうという事で絵を描くイーゼルにカツラやお面等を飾りつけたりしてその場にあるもので即興で怪しいものを制作する。血糊を付けるともっと良くなると思い色々やってると物凄いものが出来た。色々とデコレーションしていると時間が無くなってくる。
今日は主役の加藤は夜９時まで用事があるのでどちらにしても撮影出来ない。もう一人の出演者の林さんも学校が終わってからなので８時ぐらいまでは来れない。７時からはシネマ愚連隊さんの新作の合成の打ち合わせ。結構、時間があるようで無いのだった。急遽１００円ショップやハンズに買い出しに出て更に色んなものを買い込む。声変わりスプレーやクリスマスの飾り等。打ち合わせ終了後に色セロハンを照明に付けるとガラリと場所の雰囲気が変わりかなり怪しいいい感じになった。林さんも到着して突貫工事でだが舞台は完成。
加藤が到着して次は撮影準備。初めて使うカメラなのだ。マニュアルを読んだが実際に使ってみると分からない事だらけズームは電動でスピードはあまり出ない。早いズームが出来ないのだ。
色々と設定が可能だけどその分、露出、シャッタースピード等どの設定がベストなのかを探るのに時間を食う。しかも、スタッフ無しなのでピント合わせ、ズーム、照明の移動などは全て一人でやらないといけないのだ。一人でいいからスタッフがいれば良かったなと所々で感じる。
林さんに着せる白衣を持ってくるのを加藤が忘れた事が発覚し別の方法を考える。普段着でやり途中で普通に着替える事にした。その場の思い付きだけで撮影を進める事にする。
結局、撮影がスタートしたのは夜の１０時頃、ファーストカットで凄くいい絵が撮れた。幸先いい。しかし、それも長くは続かない。その先の展開は変更続きでどんどん予定と違った流れになってゆきなんとかその中でいい絵を撮ろうと苦戦する事になる。
映画の撮影は実に４年ぶり、頭の中に明確なイメージのないまま撮影してる所も多いせいか明確な演出が出来ない。心の中でなんてダメなんだと反省する。しかし、とても柔軟に感覚だけで撮影してるので計画以上に色んな事が出来て面白い絵が沢山撮れた。後から思うとこうした方がもっと良くなるという事があったがピント合わせが非常に難しいので頭が回らなかった。