本年もよろしくお願いいたします。
H20年卒の前田です。
2014年1月11日~13日に行われた指導員研修会において、木曽川滑空場で初めてウェーブにコンタクトすることができたので、簡単ですがご紹介をさせていただきます。
1月11日(土)、中部地方は高気圧の前面に位置していましたが、等圧線が縦に並ぶ西高東低の冬型気圧配置で、上空は朝から西風が吹いており、地上は弱い北よりの風でした。
午前中からウェーブのローター雲と思われる雲があり(写真上)、養老山地付近は第1波のローター雲、木曽川滑空場上空は第2波のローター雲だと思います。
発生は養老山地西側の鈴鹿山脈かと思われますが、よく分かりません。
私はウェーブの雲が顕著になってきた12時頃にASW28-18で離陸し、450mで離脱。ローター雲の風上(西側)にウェーブの上昇帯があると思い、南北に飛んでみますが、一時的に+1m/sになる程度でした。もっと高度をあげないとウェーブ上昇帯にコンタクト出来ないと思い、ローター雲の下にいくと+3m/sほどの上昇帯を発見し、旋回をしながら900m付近まで上昇しました。
そして雲の西側に出てみると、+1~2m/sで直線でも静かに上昇していきます。
初めて木曽川でウェーブにコンタクトできた瞬間でした。
上限の1,200mに到達しましたが、まだまだ上昇していくためダイブブレーキを開きながら飛行し、東側を見ると先ほどの雲が自分よりやや下に見えました(写真下)。
ウェーブにコンタクトしてすぐに地上の横風が非常に強くなり、着陸をせざるを得なくなったためウェーブでの飛行は数分となってしまいました。
北海道の滝川でウェーブフライトを何度か経験し、木曽川でも空の変化を観察することを強く意識してきた結果、皆様もご存知の通り、木曽川でもウェーブコンディションが多くあることは分かっていました。いつかホームグラウンドである木曽川でウェーブにコンタクトしてやるぞ!と思っていたので、この経験は大きなものとなりました。
通常、ローター雲と思われる雲の下では非常に荒れた状態となるのですが、この度は多少の荒れはあったものの思いのほか簡単に高度をあげることが出来ました。上空と地上の風が異なっていたので、もしかしたらサーマルウェーブかもしれません。
どのような現象が起こっていたのかよく分からないところに、新たな興味も湧いてきます。
今回はASW28で飛びましたが、ASK21や13でも可能な条件だったと思います。
今後も木曽川でのウェーブフライトを開拓できるように、意識しながら活動していきたいと思います。学生の皆さんも空を見上げて、ウェーブのみならず、雲を観察して、フライトに活かしてほしいと思います。

H20年卒の前田です。
2014年1月11日~13日に行われた指導員研修会において、木曽川滑空場で初めてウェーブにコンタクトすることができたので、簡単ですがご紹介をさせていただきます。
1月11日(土)、中部地方は高気圧の前面に位置していましたが、等圧線が縦に並ぶ西高東低の冬型気圧配置で、上空は朝から西風が吹いており、地上は弱い北よりの風でした。
午前中からウェーブのローター雲と思われる雲があり(写真上)、養老山地付近は第1波のローター雲、木曽川滑空場上空は第2波のローター雲だと思います。
発生は養老山地西側の鈴鹿山脈かと思われますが、よく分かりません。
私はウェーブの雲が顕著になってきた12時頃にASW28-18で離陸し、450mで離脱。ローター雲の風上(西側)にウェーブの上昇帯があると思い、南北に飛んでみますが、一時的に+1m/sになる程度でした。もっと高度をあげないとウェーブ上昇帯にコンタクト出来ないと思い、ローター雲の下にいくと+3m/sほどの上昇帯を発見し、旋回をしながら900m付近まで上昇しました。
そして雲の西側に出てみると、+1~2m/sで直線でも静かに上昇していきます。
初めて木曽川でウェーブにコンタクトできた瞬間でした。
上限の1,200mに到達しましたが、まだまだ上昇していくためダイブブレーキを開きながら飛行し、東側を見ると先ほどの雲が自分よりやや下に見えました(写真下)。
ウェーブにコンタクトしてすぐに地上の横風が非常に強くなり、着陸をせざるを得なくなったためウェーブでの飛行は数分となってしまいました。
北海道の滝川でウェーブフライトを何度か経験し、木曽川でも空の変化を観察することを強く意識してきた結果、皆様もご存知の通り、木曽川でもウェーブコンディションが多くあることは分かっていました。いつかホームグラウンドである木曽川でウェーブにコンタクトしてやるぞ!と思っていたので、この経験は大きなものとなりました。
通常、ローター雲と思われる雲の下では非常に荒れた状態となるのですが、この度は多少の荒れはあったものの思いのほか簡単に高度をあげることが出来ました。上空と地上の風が異なっていたので、もしかしたらサーマルウェーブかもしれません。
どのような現象が起こっていたのかよく分からないところに、新たな興味も湧いてきます。
今回はASW28で飛びましたが、ASK21や13でも可能な条件だったと思います。
今後も木曽川でのウェーブフライトを開拓できるように、意識しながら活動していきたいと思います。学生の皆さんも空を見上げて、ウェーブのみならず、雲を観察して、フライトに活かしてほしいと思います。

