「太閤私記」(花村萬月著 講談社 2017年10月17日第1刷発行)を読みました。
物語は、秀吉がまだ十分に大人になりきらない時分、針売りをしながら諸国を遍歴しつつ生活をしていた頃から始まります。
その後の物語の展開はノンビリしたもので、各登場人物の心理描写などがこと細かに描写されてゆきます。
はて、こんなにノンビリとした展開では、この本だけでは秀吉の死にまでは至らないな~、続きがあるのだろうか、それとも、後半は、一瀉千里に飛ばし、竜頭蛇尾に終わるのだろうかと心配になりました(-_-;)
結果は、その後、秀吉がどんどんと出世を重ね、三顧の礼をもって竹中半兵衛を軍師に迎え、織田信長・徳川家康連合軍と朝倉義景・浅井長政連合軍が対峙した姉川の戦に参陣したところで終わっていました。
中途半端な終わり方で、物足りないですね(><) 続編が期待されるところです。
この本の内容は、心理描写などが多く、ストーリー性に乏しく、歴史小説というよりは、歴史を題材にした小説というところでしょうか。
私見ですが、歴史好きの者にとっては、あまり面白くないかもしれません。
何せ、自分の酒場のお店の名前「秀吉」(*_*;
殺してみせよう、鳴かせてみせよう、鳴くまでまとう随分激論してましたね😫
Dr.kさんはどれが好きですか⁉
因みに村田英雄/皆の衆の二番の歌詞に徳川家康、鳴くまでまとう~♪というところがあります(^^♪
今回の小説、そのようなイメージが作られるより前の秀吉を書いているように思えるのです。人間の性格は、子供の時から基本的には変わらないというのが私の考えです。まあ、世間智がどんどんたまりますから、見かけの性格は変わりますけどね。
人間、秀吉がどのように描かれているか、興味のあるところです。
通説にはない設定のストーリーもありますので、是非、後輩に教えてあげてください(^-^;
信長、秀吉、家康のうちのどれが好きかと聞かれたら、私は、短気ですから、信長の「殺してしまえ」でしょうか、、、(^^;
ご当地では、特に女性に人気がないんですか。
この本、最近書かれているのに、時代の風潮に逆行しているんですかね。
女性にモテルように書かれています。
例えば、生駒屋敷の吉乃に惚れられ、二人は深い仲になっていましたが、天下取りのために、その吉乃を信長に譲るというような設定になっています。
かなり、秀吉を褒め上げていますね。
前にも話したかもしれませんが安土城の登り口に屋敷があって、斜め上が前田犬千代で近所付き合いをしていました。
この頃の秀吉が好きです。
太閤となってからは、あまり面白くないですね。
この本は、安土城が出来る前の時代を扱ったものですけれど、藤吉郎(猿)と犬千代を犬猿の仲として登場させています。
もっとも、その犬猿の仲というのは、文字上の話で、二人はそれぞれ長屋住まいでしたが、とても仲の良い関係だったように書かれていました。
私も、本能寺の変の前の頃までの秀吉には好感を持てますね。
しかし、本能寺の変辺りの本を多く読んでいるうちに、だんだんと嫌らしく感じられるようになりました。
私はDr.K様の文章でこの本を読んだ気になっておりますが。この本は秀吉の人となりを表したかったのですかね。これからという所で終わった気がするのですが。この後があまりにも有名というか。分かっているよねという事で書かれたのですかね(笑)。有難うございます。
秀吉は、天下取りという目的のために、蜂須賀小六の妾の小紫という女性や生駒屋敷の吉乃を踏み台にして出世の糸口を掴んだとしていますが、史実かどうかは分かりません。
男女の関係の心理描写がやからと多かったような印象を受けました。
戦国時代に関する本が見つからなかったので、ヒマつぶしに読んだという感じです。