今回は、「伊万里 染付 壽字桃文 蓋物」の紹介です。
これは、昭和59年に(今から36年前に)買ってきたものです。
当時、せっせと、伊万里の収集に励んでいました(^-^*) しかし、私が 集めていたものは、当時は、正式には「古伊万里」とは認められないものが多かったのが実情です(><)
その頃は、元禄・享保以前の伊万里を「古伊万里」といい、それ以後の伊万里は「幕末もの」と蔑まれていました。
でも、元禄・享保以前の正式な「古伊万里」は、値段も高く、市場にもあまり出回っていませんでしたから、伊万里を集めるとなると、結局は、「幕末もの」を対象にせざるを得なかったわけです(~_~;)
それでも、なるべく、正式な「古伊万里」に近いものを集めるようには努力してはいました(^_^;
この「蓋物」も、そうした態度で集めてきたものの一つです。
伊万里 染付 壽字桃文 蓋物
立面
上から見たところ
側面
蓋を外したところ(その1)
蓋を外したところ(その2)
底面
製作年代: 江戸時代中期末~後期初
サ イ ズ : 蓋径(胴径);7.1cm 高さ;8.1cm 底径;6.4cm
何につかわれたのでしょうか。
蓋の合せが深いので、茶入れでしょうか。
胎土が純白できれいですね。
なるほど、蓋の合わせが深いですから、今なら、煎茶用の茶入れに使いたくなりますね。当時も、そのように使っていたのかもしれませんね(^_^)
胎土もきれいですし、絵付けも丁寧ですし、当時としては、そこそこ上手だったのだろうと思っています。
少なくとも私は全く出会ったことのない品です。
土も上質できっちりした成形がされていますし、文様という点でもありそうでないタイプのものだと感じます。
使用目的は判りませんが、特注で作られた品なのかも知れませんね。
こういった小さくても特別な個性を持った品を見逃さないのは、さすがにドクターさんですね。
私は、これとは、昔、出会ってしまっていましたので、それほどには感じませんでしたが、言われてみれば、珍しいタイプのものなのかもしれませんね(~_~;)
土も上質ですし、蓋の合わせ目もきっちり作られていますし、私も、そこそこ上手のものだったのではないかと思っています(^_^)