湯の丸問題を考える④-プールができたけど払うお金がない

2020-03-07 23:48:40 | 湯の丸問題
プールはできたけど支払う金がない
「プールはできたけど支払う金がない」ということは自治体の事業としてはありえないことです。そんな異常事態がいま東御市で起きています。私たち庶民に振り返って考えてみましょう。たとえば住宅を建設する場合、まず貯金をして、足りない分は銀行から借りる算段をしてから始めます。ところが東御市はうわさによれば、億単位の寄付をしていただけるという篤志家の言葉だけをたよりにこれだけの事業を始めたのです。

寄付というのはそもそも篤志家の善意です。集まってみなければわかりません。そうしたお金をあてにして13億円の巨大事業をスタートしたのです。私たち庶民感覚からすればありえないことです。むろん自治体の事業としても異常です。

危機管理がまったく行われていなかった
当然議会では寄付が集まるかどうかが大問題になりました。しかし花岡市長は「もし集まらなかったらどうするのか」という議員の質問に対し「集めます、頑張ります」を繰り返すばかり。ことは公金であり、自治体財政にかかわります。やってみたら穴が開いたというのは通りません。

もしやるにしてもリスクを回避する算段を考えておくべきでした。これも庶民の金銭感覚から相当ずれています。花岡さんは経営者でもありますが、経営的な観点から考えてもこんな無責任なことはありません。地方財政法という財政運営の法律があります。それには財源を明確にすることが定められています

心配は現実のものに
そして心配は現実のものとなりました。昨年度は1億6000万円、今年度は6億円もの赤字が生じ、それぞれ借金することになりました。当初は「13億円すべて寄付で集める」という公約は果たされませんでした。総額9億円という巨額の借金が残されました。花岡市長は当初こんなことになるとは一言もおっしゃっていませんでした。花岡市長の失政のために市民はこれだけの借金を負うことになったのです。こんなことはとうてい許されるものではありません。

この事態に対し花岡市政はどのように対処するのでしょうか(続く)。

湯の丸問題を考える③ー高地トレーニングプール建設の経過

2020-03-07 23:48:40 | 湯の丸問題
4月5日告示、12日投票の東御市長選挙の最大の争点は湯の丸の高地トレーニングプールです。標高1750メートルの湯の丸高原にアスリート専用のプールをつくり、東京オリンピックでの金メダル獲得に貢献しようというのがそのねらいです。

高地トレーニングとは
高地トレーニングとは、標高の高いところでトレーニングを積むことで身体能力が高まり、競技力アップにつながり選手育成に有効だとされています。いまトップ級のアスリートは海外の高地でトレーニングしています。

日本には高地トレーニングの陸上施設がありますがプールはありません。そこで東御市は国に対してプールの誘致を働き掛けてきました。ところがオリンピック費用がかさむことから国はプール建設を断念。すでに東京都に味の素トレーニングプールがあります。

市単独事業へ踏み切る
しかし、花岡市長はこれに納得せず平成29年6月、国への誘致を断念し、東御市としての単独事業に踏み切りました。その際の市長の説明は「市民に迷惑はかけない、すべて寄付金でまかなう」という奇想天外なものでした。「寄付金で仮設プールを建設し、東京オリンピック・福岡国際大会が終わった後、体育館に改修する。そうすれば体育館がただで手に入る」と述べていました。

寄付は間違いない
問題は財源です。議会では大問題になり、寄付が集まるかどうか議論されました。平成29年12月議会ではプール建設にゴーサインを出す債務負担行為が上程されました。市長は議会に対し「間違いない」と自信を示し、これに対し議会は「そこまで市長が言うのなら間違いないのだろう」と市長の発言を信じ採択しました。

寄付が集まらず1億6000万円の借金
ところが平成31年3月議会に対し、市長は1億6000万円の借金を提案しました。寄付が予定通り集まらなかったのです。議会では大問題になりました。すべて寄付金でという約束は守られませんでした。うわさでは当初億単位の寄付を申し出た企業があり、様々な事情でそれが実現できなくなったそうです。しかし工事費の支払い期限が迫っていることもあり最終的に同意しました。

借入れは9億円にも
そして昨年の令和元年12月議会において、市長は7億円の借金案を提出しました。令和2年3月がこの事業の最終年度であり、借金は最終的に9億円にもなります。予算説明では、「企業版ふるさと寄付5億円は確実」と言っていたのに集まったのは900万円にすぎませんでした。これまでの経過があるにもかかわらず7億円の借金は道理が通りません。その結果、賛成8、反対7の僅差での可決となりました。

こうした経過はほとんどの市民は知りません(続く)。

一斉休校の1週間が過ぎます

2020-03-07 00:48:00 | 雑感
今晩は。今日も忙しく過ごしました。午前中に産経新聞からの取材、午後は選挙ポスターについて印刷会社との打ち合わせでした。その後知人宅を訪問。夕方同僚議員の一般質問を録画で見ました。湯の丸のプールについての議員と市長の質疑がかみ合いません。市長が質問に真正面から答えていないという印象を持ちました。これについては後日書きたいと思います。

さて今日の信毎です。安倍首相のツルの一声で始まった一斉休校ですが、ここにきて見直す動きも出てきました。ツルの一声で現場は大混乱でしたが、1週間たって見直す動きが出てきたことは評価できます。

新聞報道によれば箕輪町、高森町、上田市で子供さんやご家庭への配慮する動きが出てきています。一斉休校で一番負担がかかるのは子どもたちとご家庭です。先日、一斉休校で児童館に子どもたちが集中するのではないかと思い、立ち寄って担当者の方にお聞きしました。いまのところ来館者は増えていないそうです。

たぶん最初の一週間は保護者の皆さんが休みをとったり、親にお願いしたり、精一杯頑張ったのではないでしょうか。問題は来週ではないかとのこと。ご家庭でできるのは1週間が限度であり、来週は児童館を利用するのではないかとのことでした。

それにしても科学的根拠もなく、安倍首相の政治判断で一斉休校するというやり方は、事情はわかるとしても少々乱暴でした。ここでこれまで取ってきたやり方が良かったかどうか検証すべきでしょう。



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