平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

凱旋門賞の前哨戦としての日本ダービー

2016-05-29 23:40:44 | 競馬
 ちょっと八百長臭い結末に終わったダービー。上位3頭は差のない強さだと思いますが、外から来たディーマジェスティをブロックしに斜行して、勝ったマカヒキの進路を開けたサトノダイヤモンドのルメール騎手は不可解。斜行しないでマカヒキに道を開けなければ頭差かクビ差で勝っていたと思います。

 思い返せば、皐月賞もデムーロの乗るリオンディーズが斜行してマカヒキが2着。勝ったディーマジェスティは想定外で、本当はマカヒキに勝たせるノーザンファームのチームオーダーだったのでは?

 今回のダービーは、有力馬の中ではディーマジェスティだけが日高の服部牧場という小さな牧場の生産。オーナーもお医者さんで大馬主ではありません。1着マカヒキと2着サトノダイヤモンドと5着リオンディーズはノーザンファーム生産。4着エアスピネルがノーザンファームの兄の社台ファーム生産。直線向くまでディーマジェスティの横で包囲網を形成していた13着ヴァンキッシュランも社台ファームです。

 ディーマジェスティの蛯名騎手は、インに閉じ込められる危惧を払拭できずに、あろうことかマカヒキの後ろからという失敗をし、直線で外に出すロスを犯しました。この弱気では勝てません。しかも、先に書いたようにサトノダイヤモンドが勝ちを放棄してまでブロックに寄って来た。

 でも、先を見据えて、秋の凱旋門賞挑戦の予行演習と見れば、今回のダービーは程よい前哨戦だったと思います。なぜなら、向こう正面でペースが落ち、残り1000mからのロングスパート戦法を各馬とも経験出来たからです。残り1000mのロンスパ戦は凱旋門賞の特徴であり、今までの日本の馬では対応できないペース配分だったからです。

 3着に負けたディーマジェスティは、母系がヨーロッパのタフなレースに強いこともあり、ダービーでも最後まで伸びて半馬身まで詰め寄りました。このタフさなら凱旋門賞のロンスパ戦に対応できます。2着のサトノダイヤモンドもまだ余裕があり、凱旋門賞で最後に垂れる心配はないと思います。むしろ、勝ったマカヒキの方が凱旋門賞でラストが甘くなる懸念があります。

 大敗したヴァンキッシュランは、やはり1着から降着したレースがもったいなく、余分にレースを使ったので馬がフレッシュではなかったですね。サトノダイヤモンドと同じく、古馬になって完成するタイプかもしれません。

 スマートオーディンは距離が長いか、残り1000mのロンスパには向いていない脚質。これからもハマると強いと思います。エアスピネルは武騎手が最高に乗りましたが、やはり爆発力が足りない。リオンディーズは予想で無視したように、気性的にもマイル前後が良いと思います。

 今回のダービーには間に合いませんでしたが、距離伸びて良さが出て来たフォイヤーヴェルクや、ブエナビスタの弟エルプシャフトも成長が期待できます。菊花賞に間に合って欲しいですが、これらのディープインパクト産駒は晩成型なので無理は禁物。それにしてもハイレベルのダービーでした。

 なお、エイシンヒカリがイスパーン賞を圧勝して、続いて帯同馬のエイシンエルヴィンもフランスのリステッドレースを勝ちました。考えてみれば、エイシンの赤と黒の勝負服は本厚木の女神のポンパドウルの袋と一緒です。本厚木駅前の看板の青に黒文字(白縁)は、1枠のディーマジェスティと2枠のマカヒキと4枠のサトノダイヤモンドの帽子の色でしたね。あゆコロちゃんはこれからも無視できません (;^ω^)


    エフライム工房 平御幸
コメント (2)
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