平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

アンプの外科手術

2012-01-08 15:30:30 | アンプ製作と修理
 何度も同じリレーが故障して帰ってくる日立のHMA-4590。業を煮やして、リレーの交換に踏み切りました。



 とは言っても、基板の端子穴にピッタリ合うものはありません。日立の中でも特殊なリレーで、端子が狭い密集になっているのが特徴です。画像では、板に乗っている取り外し品のうち、手前のものが今回取り外したものです。奥のは、今でも一般に使われる汎用品です。

 今回使用したのは、オムロンの24V電圧の中でも、4系統をオンオフする4cタイプの汎用リレーです。ソニーのV-FETアンプに使用しようと買ったのですが、基板に入らない足の加工に失敗して放置してあったものです。普通のアンプに使われるリレーは、LRの2系統だけの2aタイプですが、ソニーでは4系統を2系統ずつLRに振り分けることで、リレーの欠点である抵抗の増加を防いでいたのだと思います。

 画像を見てもらえば分かりますが、リレーを固定するのは、分厚い両面テープ。間違った所に貼っても二度と剥がれません  < `∀´ > 。黄色い線がリレーの電磁石に24Vを供給する線。紅白がLRで、それぞれリレーインとリレーアウトになっています。リレーアウトから、スピーカー切り替えや出力メーターの基板に繋がっています。

 ですから、故障でリレーが怪しいと思ったら、このリレーイン側の端子にスピーカーのプラスを繋げば判定できます。スピーカーのマイナス側はアースなので、アースにつながれている黒い端子や鉄のフレームでも、どこでも同じです(サンスイなどのバランスアンプは除く)。間違って24V供給につなぐと物凄い音が出るので注意ニダよ。ピン配置がリレーごとに違うので、ウリはろくに調べずに間違ったことがあるニダ  <`Д´; > 。

 このように、リレーは外科手術で交換可能ですが、もともと、アンプ修理は外科なのです。パーツの取り替えが臓器移植。配線は血管や神経の修復やバイパスに似ています。今回のアンプはパネルもアルミから黒いアクリルに取り替えていますから、こちらはウリナラ名物の整形外科ですね ホルホル。



 なお、故障のアンプに繋ぐスピーカーは、メーカー品から取り外しで格安に売られているジャンクを使うこと。裸のままで箱に入れず、両端がワニ口クリップになっているコードでアンプと接続。裸なので低音が出ないから、間違ってショック音が出たときに心理的にも安全。大事なスピーカーを壊すこともないニダよ。

      エフライム工房 平御幸
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